YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

やっとピボット整備できた

2015年01月24日 | YBR125整備

我がポンコツ号YBR125のスイングアームピボットのカラーの引き抜きにアタフタしてたけど、やっと抜く
事ができたので本格的なメンテナンスをした。
いつも通りに画像多め、説明ざっくり、作業の詳細や詳しいコツは省略で行きます。w

タイヤやリアサスを外してスイングアーム単体で動きをチェック。

予想よりも固い動きだった(-_-;)
最後の本格的整備から3年ちかく経ってるからなぁ・・・

タンデムステップホルダーまで外してカラーを指で引き抜く事ができれば掃除とグリスアップ程度で済む。

このカラーが抜けるうちに整備すれば俺みたいに苦労する事は無いので、皆さん早めに確認した方が
良いと思うよ。

スイングアーム単体になるまで分解。

カラーは固着してると、ここまで外してやらないといけないのだw
ゴム製のチェーンスライダーは前回掃除で済ませたけど少し消耗が進んでるし掃除するのが面倒になった
から新品に交換しておいた。
タオバオ輸入の時に紛れ込ませたので買い置きがあったのだ。

固着したカラーの引き抜き冶具。

これを用意しておくと後々作業がはかどる。

冶具を装着。

ボルトを固定しながら13mmレンチで時計回りにナットを回すとカラーが徐々に引き出される。

見事に成功して、やっと抜く事ができた。

見ての通り、サビで固着してて予想外に固かった。
本来この摺動部が滑らかに動く事でスイングアームの動きがちゃんと確保される。

内側のオイルシールを抜く。

タイヤレバーなどで栓抜きのように慎重に抜く。
外したオイルシールを掃除してみたら破損もなく、まだ柔らかい状態だったので再使用する事にした。

ブッシュを抜く。

「30分で出来るピボット整備」の項で紹介した長ボルトを叩き棒にして打ちぬく。
これもまた結構固くて少し時間がかかったけれど、どうせ新品交換するので破壊するつもりで叩きまくって
抜いたよ。w

やっと抜けた。

ブッシュの材質は硬い反面もろいので、所々が欠けていた。
ピボット内側の掃除をし、薄くリチュームグリスを塗っておいた。

新品ブッシュの圧入方法は2種類試してみた。
Cクランプ(シャコ万力)を使う方法。

問題なく圧入できたよ。

引き抜き冶具の部品を圧入冶具にしてみた。

これも問題なく無事に圧入できちゃったw
ブッシュはもろいのでハンマーなどで打撃挿入するとたぶん欠けるだろうから上記の方法をオススメします。

掃除したオイルシールを圧入する。

これは特に冶具を使わず指で押し込めた。

さて問題はカラー・・・
サビ取りと掃除がしやすいように冶具の部品を使って柄を作ってみた。

フランジナットを逆さまに入れるとごらんのように収まる。

掃除したりワイヤーブラシでサビ取りをしてみると・・・

荒れてるし巣もできてる。(泣)
でもカラーの国産品が今のところ見つからないので不本意ながら再使用するしかない。
タオバオ品のカラーは新品ブッシュに当ててみたところきつくて入らず、古いブッシュの方は摩耗して穴が
広がったおかげなのか、以前試した時に入ってしまったのが判明したのだ。
とにかくサンドペーパーも使って表面を滑らかにしてからグリスを塗っておいた。

ピボット内部のグリス塗布。

リチュームグリスを割り箸にからめて内壁にまんべんなく塗りつける。

カラーは指だけで簡単に挿入できる。

滑らかに動くか確認した。

あとはスイングアームを元通りに組み立てる。

上下に動かしてみると作業前と大違いで滑らかに動くようになったよ。
ただ、まだちょっと渋い気がする・・・構造と干渉箇所を考えるとカラーの長さがもう0.5~1.0mmほど長い
とスラスト方向の隙間に余裕が生まれていいんじゃないかな?
たぶん俺の車体固有の仕上がり精度の関係なんだろうけど。
残りはタイヤとかリアサスの組み立て、チェーン調整、各部作業忘れや締め付け忘れの確認をして終了
となった。

撮影や関係ない所の掃除など余計な時間を省くと約2時間以内でできる作業だったよ。

カラー引き抜き冶具でだいぶ時間を短縮できた。


みなさんも俺みたいにカラーの引き抜きで苦労したくなければ、1年毎にカラーだけ抜いてグリスアップ
する習慣をつける事をお勧めするよ。

カラーは外から指で外せるうち整備するのがいいよ~。

固着してたら冶具を用意して分解整備してくだされ。



8 コメント

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冶具 (すんや)
2015-01-24 22:36:33
私も以前CGLのリヤホイールベアリングの圧入に同じような構造の冶具を使いました。
叩きいれるよりも平均にかつ簡単に圧入出来て便利です。
なにより安価なのがいいですね。
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流用部品あれこれ (雷太)
2015-01-24 22:55:36
一度使うと元に戻れないw
冶具に使えるかと捨てずに保管したネジ類が多くても、意外とピッタリサイズって手元に無いもんです。
水道用部品とかそのまま使えたり少し追加工したりして安価で便利な冶具にできていいですね。
ベアリングは抜くのが大変で内掛け式プーラーを買ったのですが・・・どこに仕舞ったかさっぱりわかりませんw
いつか使ってみたいものです。
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やってみました (wahiko)
2015-02-01 16:06:04
早速参考にして、カラーをチェックしました。33000kmのうちのYBRでも片方のカラーが固着してました。ただ引抜工具は準備してなかったので、12mmのセミディープソケットでたたき出して抜いてしまいました。表面はメッキが半分以上剥離し錆もなかなかでした。組み換えごはスイングアームが
恐ろしく軽くなりました。以上お礼までの報告です。
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効果てきめん (雷太)
2015-02-01 17:29:26
メンテ、お疲れ様でした。
固着してしまうとスイングアームまで外さないと作業できないので、メンテ周期はやはり1年毎か
1万キロ毎に確認ついでに清掃とグリスアップしたいものですね。
私も結局3年放置したツケで今回のように苦労しましたw
う~ん、カラーの代替品がまだ見つかりません。
最終手段はタオバオ品を冶具で固定しドリルチャックで掴んてから回転させて外径をヤスリで削って
使える精度まで追い込む加工しかないか・・・orz
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微振動が… (コウ)
2015-12-16 22:24:47
雷太さんご無沙汰してます。

こちらの記事を記事を拝見してピボットのカラーをグリスアップをやってみました。1年半31,000キロでしたが若干の固着だけでなんとかカラーは外れてくれました。治具も作ったんですが出番なし( ̄▽ ̄)
いつも参考になる記事ありがとうございます。
ただ組んでみるとピボットあたりから微振動が発生しちゃって…
何回か組み直して締め付けトルクも適正なんですが治らないんですよね(~_~;)
スイングアーム外す時なんか変なとこ外れちゃったりしたのかなぁ
スイングアームピボット辺りで微振動の原因になるようなものありますか?
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Unknown (雷太)
2015-12-17 20:39:22
ピボット整備、お疲れ様でした。
微振動の原因は実機が目の前に無いので正直わかりません。
ただ、サービスマニュアルにはスラスト方向(横方向)の精度を修正するためのシム調整の説明書きが
ありましたので、もしかしたらシム(0.5mm程度の薄いワッシャ)の追加などで解決するかもしれません。
適正トルクで締めた時に、サスペンション無しでスイングアームの動きが固い場合は問題がありますが、
なめらかならばOKでしょう。
メンテで今まで露見しなかった「滑らかさを確保する隙間」が現れて振動してるのかもしれませんし、
根本的に製造精度の悪さがあるのかもしれません。
とにかく振動の度合いが分からないので決定打になるような助言ができません・・・
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シムが無いんですよ・・・ (コウ)
2015-12-18 10:56:47
返答ありがとうございます。

シムなんですが、ピボットバラしてもシムが無くてスラストカバーの裏にも張り付いていないんですよ・・・^^;
どうも最初から付いていなかったらしく・・・まぁ無くても問題なく動いてたんで、そのまま組んでシムはショップに注文して入ったら取り付けようと思ってたんですが
おっしゃるとおり「滑らかさを確保する隙間」が現れたための振動なのかも知れません。
シムが入ってくるの1ヶ月くらいかかるらしいんですが、入ったら入れてみます。

ありがとうございました。
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Unknown (雷太)
2015-12-18 12:01:57
サービスマニュアルによると、微調整は隙間1以内が正常値で0.5~0.9mmに成るように
シム(5VL-F2127-00 0.3mm )の有無で調整だそうです。
シムを入れて隙間が無くなるようでしたら不要という事でしょう。
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