YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

多機能バッテリー充電器

2019年12月14日 | 雑記

 朝晩を問わずに寒い季節になるとバイクや車のバッテリー
が弱ったり枯れる話を耳にするようになるね。
今年も知人で数人居たよ。
そんなわけで転ばぬ先の杖よろしく軽四号とYB号のバッテリー
を先日補充電したわけだが、少し古くなってきたバッテリーなの
デ・サルフェーション機能が付いた多機能バッテリー充電器を
アマゾンで買ってみたのだ。

 謎の充電器w

約2000円で買えたよ。

機能内容
 ・電圧検出
 ・多重保護機能
 ・温度検出
 ・パルス充電修復機能
 ・過電圧保護
 ・自動停止機能

 同封の取扱説明書は英文のテキストのみ。
簡単な文章だったので困る事は無いけれど、説明が簡単すぎて
いまいち性能や機能が理解しにくい。
とりあえずバイクのバッテリーを充電し直してみたよ。

 火曜日早朝にバッテリー電圧を確認しておいた。

これが普段の始動前電圧という事になる。

 充電コードをバッテリーに繋げると電圧や室温が表示され、AC
コンセントを刺すと充電開始。

ところが1分もしないうちに満充電になってしまったのだ。

 付属の説明書じゃ腑に落ちないので他のブログを見たら別の
説明書が公開されていた。

どうやら小さい容量のバッテリーではリペアモードで充電する
事をお勧めしているようだ。

 改めてリペア充電をしてみる。

通常充電からリペアスイッチを押すとLED表示が点滅してリペア
モードになった。
しばらくしてバッテリーに耳を近づけると泡立つ音が聞こえて
きたぞ。
今回は追い充電なので2時間程度で充電を止めた。

 ACコンセントを抜くと測定モードになる。

13.7Vの満充電になってたよ。
完全に過放電でダメになったバッテリーだとリペア充電でも低い
電圧のままになる。
元の電圧よりも12Vに近づいたなら更にリペア充電時間を追加して
様子を見ると良いらしい。

 充電させてから3日後の朝に車体の載せて測定。

12.6Vまで回復し、デ・サルフェーション効果で0.3Vの改善が
確認できたようだ。

 この青い筐体の物の取扱説明書は不親切だったので、他の親切
な取扱説明書を元に私見も交えて要約してみた。


使い方


通常充電

★開放型バッテリーは必ず液面確認や補水をしてから充電する事。
  MF(メンテナンスフリー)の密閉バッテリーはそのまま充電。

 適応バッテリー電圧・容量 12V 4Ah~100Ah

・赤クランプを+端子、黒クランプをー端子に接続する
 逆接続するとFaultランプが点滅し、Err(エラー)表示するので
 すぐに正しく繋ぎ直す事。
・液晶表示に充電前のバッテリー電圧と室温(充電器内温度)が
 交互表示される。

 気温  12℃以下で雪の印(充電電圧15.5V)
     12℃~30℃は無表示(充電電圧14.7V)
     30℃以上で太陽の印(充電電圧14.4V)

・ACコンセントに接続する。
バッテリー電圧が低い時はCHAGEランプ(赤)が点滅し、
 充電が開始されて充電状況や気温に合わせて電圧と電流が
 自動制御されつつ内蔵の冷却ファンが回る。
満充電になると液晶表示がFULLを示しCHARGEランプが
 常時点灯及び待機充電へ自動的に切り替わる。

バッテリー容量 満充電までの予想時間
12Ah      2.5時間
20Ah        5時間
40Ah        9時間
60Ah       13時間
100Ah              22時間

FULLになってから更に1~2時間そのまま待機充電すると尚よい。

・コンセントを抜くと液晶表示で充電直後の電圧を見ることが
 可能だが、そのままにしておくと計測表示のための電力でバ
 ッテリーが無駄に消費するので確認後に赤黒充電ケーブルを
 外す事。
 なお満充電直後は約13.5V前後を示すのが通常で数時間待っ
 て落ち着かせるとそのバッテリーの平常値を示し約12.5~
 13.0Vが良好な状態。

・新品バッテリーを使う前の予備充電程度なら1時間くらい
 通常充電させてから外して車載すれば良いだろう。
・満充電まで短時間だったら一晩くらい待機充電させてから
 車載しても良いと思う。

・オートバイ用小容量バッテリー(4~15Ah)などは最初から
 リペア充電させた方が良いとの事。
 指定はオートバイ用で約5時間四輪用小型バッテリーで
 約8時間。
 小型バッテリーに対して自動制御が苦手なのようで誤診しや
 すいためだろう。w

・満充電にならない、または長時間かかりそうならリペア充電
 を試す。


リペア充電(デサルフェーション・パルス充電)

 
★リペア充電中にバッテリー側面が高温になったらすぐに中止す
 る事。

・通常充電中に【Repairボタン】を押すとリペア充電が開始され、
 サルフェーション除去のパルス充電を開始し冷却ファンが回る。
 約15Vを最高値とする周期的なパルス充電を行いサルフェーショ
 ンも除去。
・リペア充電中にもう一度【Repairボタン】を押すと通常充電状
 態に戻る。

・時々バッテリー側面を触り生暖かい程度なら大丈夫だが熱くなっ
 たら即中止する事。

・サルフェーションが少ない場合(使用年数が短い時など)は数時
 間後にもう一度【Repairボタン】を押して通常充電に切り変えて
 都合が良い時間に車載すれば良い。

・サルフェーションが多そう場合(使用年数が3年以上など)の場
 合は24時間を上限に温度とバッテリー液の様子を見ながら長時間
 リペア充電してみる。
 通常充電モードに切り変えると状態が分かりやすい。
 充電が足りなければ再度リペアモードに切り変えてパルス充電を
 続行する。

・リペア充電は24時間経過すると自動的に通常充電への切り変わり、
 満充電なら自動的に待機充電に切り変わる。

・バッテリー容量が低いオートバイ用の場合は数時間程度、自動車
 用の場合は8時間~10数時間程度と思ったほうが安全だろう。
・車載前にもう一度バッテリー液の液面を確認すると尚よい。

・リペア充電でも回復しないバッテリーは完全に劣化しているので、
 無駄なあがきをせずに新品に交換するのが適切だと思う。

・かなり劣化したバッテリーをどうにか回復させたユーザーは、
 パルス充電時間を色々試しながら数回リペア充電を繰り返し
 行い回復させた例はあるが、新品バッテリー交換の繋ぎとして
 の応急処置という意見も付されている。

・数日・長時間連続で何回もリペア充電を行ったらバッテリー液が
 蒸発し電極も損傷して完全にダメにした例もあるのでバッテリー
 液の確認を怠らない事。
 期待し過ぎて無理に長時間で何回もリペア充電は行わない方が良い
 と思う。

 本品と同じ物で黄色やオレンジ色の筐体の物も売られているが
中身は同じみたいだ。
その他、色々な充電条件を試している方々の記事も参考にすると
良いので検索用語「amazon pulse repair charger ブログ」
画像検索して、個人が撮影した写真から追うと辿り着くだろう。
YouTubeでも「pulse repair charger 」で探すとアメリカ、
中国、韓国、ロシア、ベトナム、タイなど各国のレビューも見る事
ができるよ。
世界中で愛用者が多いみたいだね。

 約2000円の安い充電器が実用になるか少々不安だったが結果は
良好だった。
充電制御用ICが出回ったおかげで安価に多機能を実現できたん
だろうね。

YB号に載せてから始動試験を行い、昼過ぎに近所の河原まで散歩
ツーリングに出かけた。

野良の黒猫くんも寒そうにしていたよ。

以上、謎の多機能充電器 PULSE REPAIR CHARGERの試用記
でした。



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