YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

中古ボール盤の整備

2021年05月29日 | 雑記

 約一月前に購入した中古のボール盤があるんだけど、
錆が目立ってるので整備する事にしたよ。

錆びは鉄が露出している場所だけで、他の状態は良い。

この赤錆びの出方は倉庫内で放置されてたようで雨ざらし
という感じではない。

 取扱説明書とチャックハンドルも付属していた。

チャックハンドルは一度も使われた形跡が無く、取扱説
明書も綺麗だ。
分解図があるので助かる。

 ベルトの状態を見る。

ベルトとプーリーの状態から新品から運用されずに死蔵し
ていた物だと判断できる。

 スピンドルを下げると防錆グリスが見えた。

この状態から本当に未使用である事が分かった。

 分解図もあるので上部を支柱から分離させて錆び落と
しをする計画で行く。

支柱止めイモネジを緩めてみた。
そして上部を抜くつもりで引っ張り上げてみたが、これが
圧入状態で抜けないのだ。

 下からプラスチックハンマーで叩いてみた。

びくともしない。w
こんなところで時間をかけても無駄だから、このまま
分解せずに錆び落としする方法へ切り替えたよ。

 用意したのはこんな用具。

防錆スプレーオイル、ナイロンたわし、スチールウール。

 ナイロンたわしにスプレーオイルを吹いてから支柱の
錆びを擦ってみた。

軽症ならこれでほとんどの錆びは落とせる。

 ある程度錆び落としできた。

この調子でドンドン錆び落としする。

 錆びがひどい箇所は残る。

深く錆びが進行しているんだろう。

 紙やすり式をやってみよう。

耐水サンドペーパー#600を用意し、先日メンテナンスし
たばかりのペーパーカッターでスパッと切る。

 スプレーオイルをサンドペーパーに吹いてから錆びの
多い場所を磨いてみた。

たいへん良い感じにサビ落としできたよ。

 さらにスチールウールとスプレーオイルで磨く。

最後の磨きみたいなもんだ。

 結果はこの通り。

まるで新品のような輝きに戻ったよ。

 テーブルの錆びも落とす。

最初にナイロンたわしでざっと磨く。

 耐水サンドペーパーをホルダーに装着して平面磨き。

この方が早くて楽に平面を磨ける。

 結果、こんな具合に仕上がった。


 ベースも同じ方法で錆び落とし。

ここまで来ると勝手が分かって早々仕上がった。

 チャックも少し錆びている。

ナイロンたわしやスチールウールで磨き込んでからサン
ドペーパーで仕上げてみた。

 錆び落とし完了。

新品同様まで戻ったよ。

 仕上げに防錆処理をする。

AZの長期防錆剤があるので吹いて塗り延ばしておいた。
これでしばらく錆知らずになるだろう。

 精度を簡単に確認してみた。

金尺を使い、チャックとテーブル間の90度を目視測定。
まったく問題無い直角だったから、このまま綺麗に穴開
けできると思うよ。

 今回は運よく新品同様で表面の錆び落としだけで済んだ
からラッキーな買い物だった。

このボール盤の元モデルは数十年前に買ったリョービ製
の物と同一な感じがある。
引っ越しなどで邪魔になってバイク仲間さんにタダで引き
取ってもらい、あれから随分と年月が経ってしまったのだ。

ボール盤は無ければ無いで電動ハンドドリルでどうにか
加工はできるけれど、どうしても真っ直ぐ垂直に穴あけ
したい時にはボール盤が圧倒的に有利だ。
リサイクルショップで何度も買いそびれていたんだが、
ついに買い直してしまったのが経緯である。

これで色々な穴あけや研磨が気軽にできるようになるだろう。