気温が下がり湿度が低いこの季節はエンジンの吹け上がりが良く
てうれしいね~。
ところがトルクが若干下がってるのだ。
夏季にセッティングを出したキャブレターなので、冬季は燃調が
薄目になってしまって影響が出てるんだろう。
そこでちょっとキャブレターに小細工してみたよ。
こんなシム(ワッシャー)を仕入れておいた。
ラジコンカーの部品を扱うホビーショップには色々なシムが売ら
れているので、キャブレター調整時に便利なのだ。
YOKOMOの内径3.1㎜、厚さ0.2㎜のシムが10個で165円。
これをキャブのジェットニードルに仕込んで冬季用に微調整する。
手持ちのM3ボルト用平ワッシャーもある。
先にこれを試してみたけれど、加速時にトルクは上がったものの
吹け上がりがダルくて好みでは無かったのだ。
ラジコン用シムを測定。
表示通りに0.2㎜だった。
ジェットニードルのクリップの下に入れる。
たった0.2㎜厚なので0.5㎜との違いが楽しみだよ。
未使用時の収納方法。
走ってみて必要ないと思ったり、夏季に元通りに戻したい時にも
ジェットニードルの頭に入れておけば無くさないで済む。
クリップの下へ移せばスロットル開度1/2までの燃調が少し濃くな
るから、セッティング時の傾向を把握したり季節に合わせて微調
整できるのだ。
そんなわけで紅葉狩りも兼ねて上野原市~大月市界隈を軽く走っ
てきたよ。
試走の結果、予想以上にふけ吹け上がりとトルクのバランスが
良くなった。
大袈裟でなくスロットル開度を1/8~1/4程度でも十分に加速するし、
5速60㎞/hの巡行なんか1/8程度の開度で済む。
上り坂でも4速の使用頻度が上がった。
細かいカーブの連続や交差点での立ち上がりが楽になった。
帰宅直前にガソリンを給油し、燃費を算出したら51.53㎞/l。
スロットル開度が少なくても済むようになったのが好成績につなが
ったんだろう。
真夏のセッティングだとこの季節くらいからスロットル開度1/4付近
で若干息継ぎの症状が出ていて燃調が薄い故の失火みたいな感じに
なっていたから、0.2㎜厚シムの追加は大成功。
0.5㎜では濃すぎな感じなので、たった0.3㎜の差がこんなに影響する
のかと驚いているよ。
2枚重ねれば0.4㎜厚のセッティングも可能なので、ビッグキャブ化の
時にもセッティングを追い込む時にも使える。
今日はキャブレター調整の奥深さを見せつけられたと同時に純正状態の
優秀さも再認識。
気にしなければ年間を通して同じセッティングで過ごせるけれど、暇つ
ぶしに弄り出したら面白い。w
この手法は純正BS25キャブレターでも可能なので、興味があるなら
やってみると良い。
常用開度であろう1/2開度までの吹け上がり特性の微調整にラジコン用
シムは有効だと思う。