昨日の下見ツーリング前にキャブレターを中国版VM22型に
載せ換えていたのだ。
VM22型キャブを分解 参照
小物を輸入した時にVM22のメンテナンスセットを買っておい
たので、涼しい部屋の中でのんびり整備。
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硬化して潰れていたパッキンを新品に交換。
組み立て前に本体の穴という穴を全部貫通清掃。
特にこの三か所に通じる先の穴は必ず貫通させなければならない。
キャブクリーナーやパーツクリーナー、ギターの弦などを使って
確実に汚れを除去。
エアー穴に吹き込んだクリーナーはこれら穴のどれかから吹き出
すはず。
特にパイロット系の穴は最重要で、ここが貫通していないと
まともにエンジンがかからず、アイドリングしない。
これを未確認のままジェット類だけ掃除して、結局直らなかった
事例がけっこう多いのだ。
キャブレターの掃除や確認は1回で全てをこなすのが鉄則で、
ジェット系だけ適当にクリーナーを吹くなど、貫通しきれない汚
れを残すと、何度も付け外しする手間が余計にかかるのだ。
組み立ても慎重に。
締めずぎ厳禁です。w
換装した結果、特に問題なく1発で始動してアイドリングも
安定していたから、翌日はそのままツーリングに出かけたのだ。
終始安定動作で、なにも調整していない。
MJ:#95(YBR純正VM22型は#97.5搭載)
PJ:#15(純正同等)
PS:1・1/2回転開け(純正基準値)
ジェットニードルクリップ。
もらった状態は上から4段+下部に樹脂シム。
YBR純正は3段+シム(もう少し厚みがある)なので、若干違う
仕様だけれど、動作に問題は出ていない。
シム厚の差のつじつま合わせで4段になっているのかも?
山坂道ばかり走った感じでは、中国ケーヒンPZ26やPZ27系に
比べて少し瞬発力と登坂力が弱い印象がするけれど、2007年式
YBRの新車時と同等かそれ以上な元気良さがあったよ。
YB搭載の1JP型CDIの進角特性が常用回転域の弱点を補っている
感じだ。
燃費の結果。
・昨日300㎞走って50㎞/L
・本日180㎞走って49㎞/L
過去最高の低燃費をたたき出した。
平地の定速走行ならもっと良いだろう。
後日、純正VM22のMJ・97.5番に対してこのVM22は95番なのが
影響して、トルクが少し薄くなっているのでは?と思ってあれこれ
考えてみた。
部品箱を漁ると昔、試しに使ってみたPJを発見。
純正やこのVM22搭載のPJ・15番より1段太い。
PJもMJ域まで影響するので、面白そうだから換装してみた。
MJ:#95(YBR純正VM22型は#97.5搭載)
JNC:上から4段目+付属シム(実質約5段)
PJ:#17.5(純正15より太い)
PS:1・1/8回転開け(再調整した決定値)
加速トルク・登坂トルク共に向上したよ。
純正VM22でもMJ、PJ交換してみると同じよう
になるかもしれない。
PZ26と同じベンチュリー径なVM22だけれど、違いはあるもん
だねえ。
低燃費目標ならVM22、元気な瞬発力と登坂ならPZ系って感じで
使い分けできる印象だった。