DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

すごい!

2019-08-10 00:29:19 | 【DV加害者更生教育プログラム】

題:すごい!(50代男性参加者)

3月にグループの仲間が卒業していきました。
彼は卒業と同時に、家族との同居再開、遠方への引越し、転職がありました。

私も1年以上の別居後に同居を再開しましたが、妻や家族と普通の生活に戻るには1年以上かかりました。
妻も過去のことから緊張状態だったと思います。

その様な状態を経験していたので、彼の同居再開は大変だと思っていました。
彼の別居期間は2年以上だったと思います。
その間に、彼は同居できるまでに十分改善していました。
家族とも週末には交流していましたが、妻は同居の再開に踏み出しませんでした。

妻には彼の改善が十分に見えていたと思いました。
妻もリエゾンに通い、中島さんと面談をしていました。
その様な状態を見ていたので「頑なな方だな。」と思っていました。
でも、それだけ妻が受けた傷が大きかったのだと思います。

その様な状態で大きく環境が変わったら、同居を続けるのは難しいと感じていました。
でも、良い便りが届きました。

職場が新居に近いので、毎晩食卓を家族で囲んでいるそうです。度々バーベキューもしているそうです。
その便りを聞いて、「彼らはすごい!」と思いました。

夫を更正させ家族を再生するリエゾンもすごいと思いますが、環境の変化を乗り越えて同居を続けている彼らもすごいです。

でも、彼には時々グループに出席してもらいたいと思います。
残った仲間の励みになるから。(ご本人夫婦の掲載了解済です)


リエゾンからのコメント

二人ともよく頑張ったなぁ、というのが率直な感想です。

なかなかここまでは頑張れないでしょう。

関西方面から東京に子どもと戻ってしまった妻に、何とかチャンスをもらいたくて、「東京に出てこれる?」の妻からの言葉を頼りに、有望視されていた仕事を辞め、東京に単身で住まい、リエゾンに通い、気づいたことを妻に送り、一縷の望みを持ち続けてきた彼でした。それを見続けてきた彼女でした。

実際グループに来た時の付いたあだ名が、大物ルーキーです。それだけインパクトの強い男性だったのです。

彼が変わっていく姿は、みんなに勇気を与えました。

そしてまた、皆に希望をもたらしてくれています。

東京から離れた新天地での頑張る夫婦の姿は、本当に「希望」です。

同居がスタートしたら、「すべて学び」の一言に尽きます。

乗り越えられるためには、話し合える関係性が必要です。

今、二人は良く話し合えているようですね。なぜこれが出来なかったのだろうって。

何故でしょうね。作成中のホームページではこの点について書きたいと思います。




コメント
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