題：妻の気持ち（50代男性参加者）
妻に誘われて、JRのフリー切符を使った旅行に出掛けました。
１０年ほど前に家族旅行で訪れた都市にも行き、その街で、前回買い物をした道具屋に行きました。
前回はそのお店で、竹ヒゴで編んだ弁当箱を買いました。
山を登った時に、地元の方がおにぎりを入れた竹ヒゴのお弁当箱を使っていて、それが美味しそうに見えたので、お店を教えて頂き買いに行ったのです。
今回は、買うものの予定はありませんでしたが、お店を覗いてみたくて訪れました。
いろいろの物を見ましたが、特に欲しいものはありませんでした。
しかし、妻は竹ヒゴのお弁当箱を見ていました。そして、「前買ったものは未だ使えるし２個もあるから・・・。また、次に来た時に・・・。」と言いました。
その時に私は、職人仕事の品物だから、次に来た時に有るか分からないと思い、そのことを妻に伝え、「買ったら？」と言うと妻は「買って良いの？」と言いました。
そして表情が明るくなり「買って帰ろう。」と言いました。
その時に、妻はこのお店にお弁当箱を買いに来たことに気がつきました。
１個が数千円するお弁当箱だし２個も現役があれば、買う口実が無かったのでしょう。
欲しかったのだけど、言い出せなかったことにやっと気がつきました。
駅まで帰ってきて、時間が残っていたのでお土産屋を見ていたら、鉄瓶の急須がありました。
妻が欲しそうに見ていたので、「買ったら？」と言ったら、「重いし弁当箱を買ったから・・・。」と言いました。
諦めてお店を出るときに、JRのフリー切符を提示すれば10％オフの掲示を見つけました。
すると妻は、「誕生日プレゼントで買って！」と言い、買ってしまいました。
「重たいから・・・。」と言っていましたが、さっさと私のリュックの中に入れていました。
重たい鉄瓶は、妻の気持ちに気がついた私へのご褒美？だったようです。
リエゾンからのコメント
いつの間にか、仲良く旅行に行けるようになったのですね。エピソードもほのぼのして、微笑ましいですね。
願わくは、妻が誕生日プレゼントでなくても買えるようになってほしいなと感じました。
