DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

我慢しない1

2014-11-04 00:15:06 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 
 在籍中の男性から(50代)
 リエゾンに通い始めても、妻の行動に対する怒りの気持ちが出なくなることはありませんでした。

 不本意な扱いを受けたり、不快な言葉を掛けられれば怒りの気持ちは出てきます。
 リエゾンでも「聖人君子を作る講座ではありません。」と言われます。
 では、なぜDV加害者プログラムなのでしょうか?

 怒りは人間の自然な感情で、我慢して貯めてしまうといつか爆発してしまいます。
 怒りの気持ちがどの様に出てくるのか、怒りにどのように対処したら良いかを気付かせてくれる加害者プ ログラムです。

 道を歩いているときに、他人と肩が当たったとします。
 痛い思いをして怒りが起きても、お互いに偶発的なことだと分かっているので、「御免なさい。」とお互 いに言えば怒りは消えていきます。

 もし、そのような時に怒りが消えないなら、それは別の原因があるからです。
 肩が当たる前に、どこかで不快な思いをした気持ちが影響している可能性があります。
 その、不快な思いをその場で解消していたら、肩が当たった程度の事で怒りが収まらないようなこと無い のです。
 リエゾンでは、怒りの感情を我慢するのでなく、理性で相手に伝えて昇華させていくことを学びます。

 妻への暴言や暴力も小さな思い違いが蓄積して起きることがほとんどです。

 思い違いが起きる原因は大きく分けて二つあると思います。
 そのひとつは女性蔑視の思想が根源になっていいます。
 女性蔑視の思想が暴力や暴言の原因方になっている方には、社会的に常識と思われている事柄の、何が女 性蔑視なのかを教えてくれます。

 妻との習慣の違いや、考え方の違いから不満をためて暴力や暴言を起こしている方には、怒りを理性で相 手に伝える方法を教えてくれます。
 怒りを我慢するのでなく、理性で伝える方法です。

 怒りを理性でコントロールし、「怒りを我慢しないで昇華する。」方法を学ぶことでDVから卒業していき ます。
 妻の行動に怒りを感じ、しつけをしようと思って暴力や暴言を起こしている方は、仲間になって勉強して みませんか。
 自分の怒りの理由が妥当なものか判断し、もし妥当だとすれば暴力や暴言、イライラ以外の方法で理性的 に伝える方法を学べます。



 リエゾンからのコメント

 リエゾンでは、加害者プログラムを交流分析を使って教えています。
 その中に本物の感情と偽物の感情があります。
 偽物の感情は交流分析ではラケット感情と言って、消化の起きにくい感情です。
 本物の感情は、しっかり適切に出すことで消化が起きます。
 怒りは本物の感情もあれば、ラケット感情もあります。
 わざと怒ってみせるなど相手を黙らせるために使うことがあるのがラケット感情です。
 怒りはためていくと体の中に蓄積されていきます。勝手に消えていることはありません。
 妻が何年も前のことを責めたりすることで、理解できるのではないでしょうか。
 体の中に怒りをためて、妻と良好な関係など結べるわけがないのです。
 「我慢しない」それが、リエゾンに来て、最初に学ぶ大切なことです。
 
  
コメント
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