DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

なんだよ!その言い方は(続々:フラッシュバック)

2024-01-03 00:52:05 | 【DV加害者更生教育プログラム】

なんだよ! その言い方は(続々:フラッシュバック)(60代男性)

中島先生の解説を拝見して、妻の逆ギレがフラッシュバックだったことに思い至った。

普段の時でも、妻の言動が荒いときはあるが、「肉のパックは冷蔵庫にしまって良い?」と聞いたときに、「そんなの当たり前。」と強い口調で言ったときや、パソコンの操作を教えていた時に怒り出した時の様子は全く別ものだった。

フラッシュバックなら、「なるほどな」と納得でき、元々の原因は私にあるので妻への対応は異なってくる。

肉の件では、「火炙りの刑は執行猶予だって。良かったな。」と肉のパックに話しかけて冷蔵庫にしまう。

パソコンの件では、「ねずみ(マウス)の調教は難しいんだよ。誰でも苦労しているから焦るなよ。」等と言えたら良かったと思う。

次に同様のことがあったら、感情的にならず背景を探って対応したいと思う。

ところで、中島先生

「リエゾンでは感情的になっているパートナーに、アサーションで気持ちを伝える学びをします。」て、卒業のハードルを上げていませんか?

妻が安心して逆襲できているから、もうOKでは?

 

リエゾンからのコメント

この記事は1か月以上も前に頂いていたものです。忙しくてなかなか載せられず、やっと載せることが出来ました。続きを希望してくださっていた読者の皆さん、申し訳ありませんでした。

ブログに向き合う時間を取れるのがお正月とはいやはや改善しないといけないですね。

リエゾンの男性たちが難しい難しいと、口々に言われることは、仕返しとフラッシュバックの違いを見分けることです。

フラッシュバックには地雷というものが存在します。地雷は何がスイッチになっているのか大方の場合は分かりません。でも確実に相手のスイッチを押すのです。押されたパートナーは即座に反応します。パートナー自身もおそらく何故イラっと来ているのか分からないのではないでしょうか。でもフラッシュバックと仕返しが混ざっておきたりするので、どちらの対応を取ったら良いのか分からなくなっていくのです。

リエゾンの男性陣にはこの対応策を身に付けて欲しいと願います。あなた達が何も気持ちを言えない人になって逆にDV被害者になってしまったら、子ども達が救われないのですから。

そう考えると上記のフッと笑える受け止め方、返し方は、フラッシュバックにしても、仕返しにしても、お互いのためになりそうですね。

卒業の基準は上げていませんよ。卒業はパートナーがOKを出した時なので。アサーションを身につけてもパートナーがOKを出さなかったら、卒業はいつになるのかな?ということなのです。

 

 

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明けましておめでとうございます。

2024-01-01 01:29:19 | 【DV加害者更生教育プログラム】

明けましておめでとうございます。

昨年を振り返ってみると、一歩踏み出した年であったと思っています。

それはAカウンセラー養成講座を開催し21名の受講生に教えることが出来ているからです。

私が教えている内容は、Pの汚染解除になります。

Pとは親、又は社会から自然と学んでしまった事実とは違う思い込みのことを言います。

社会から、親から、他者から学んで事実かのように信じてしまった非常識、それを修正していけるカウンセラーを養成しています。でも道は険しいと感じています。なぜなら、日本はまだジェンダーギャップ指数が2023年で125位と過去最下位だったのですから。

個人的な感想なのですが、日本は男女平等になろうとしていない国なのではないでしょうか。(特に政治分野)

どこに問題点があって、どのようにしていくのが良いのか、分からないまま時間ばかりが過ぎていっているように感じます。

だからAカウンセラー養成講座は他に類を見ない内容の講座だと確信しているのです。

講座を受講することで、なんか変と感じていた「変」というものの正体が、何だったのかハッキリと見えてくることでしょう。

今まで何かよく分からないモヤモヤをのみ込んできたと思います。

Aカウンセラー養成講座はモヤモヤの改善の道筋を見つけられるカウンセラーになることを目的としています。

リエゾンを立ち上げて13年目になります。2011年6月から一人一人に向き合ってきました。自分のやれる最大限のことをしてきたと思っています。

でも社会は13年前と大して変わっていません。何がって、「パートナーの顔色を見るところ」がです。

これはもう私一人が行動しているだけではいけないと思うに至りました。

幸い志しを持つ方が集まって下さり、1期生としてスタートしました。

令和6年4月から2期生がスタートします。

入会条件はインナーチェンジングセラピーのセラピストであることです。ただ、一般の方にも開放して欲しいとの声を聞き、一般の方にも入会できるようにしていく予定です。それは追ってお知らせいたします。

 日本の子ども達が安心して暮らせる家を一つでも増やしたい。今年もその思いで活動していきます!

 

 

 

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「妻への感謝」

2023-11-14 04:45:47 | 【DV加害者更生教育プログラム】

「妻への感謝」Rさん30代

現在、私は妻と同居することが出来ている。これは、妻とリエゾンのおかげに他ならない。実は、昨年末には離婚の話が出ていた。その原因となったのは、結婚時、いや交際時からの私のDVのせいだ。特に昨年末の身体的DVが決定打だった。焦った私は急いでDV加害者プログラムを探し、リエゾンの門を叩いた。

受講し始めて半年程は、自分で原因を作り、自分から門を叩きながらもなぜだかよく分からない慢心や他とは違うという気持ちから真剣にプログラムを受講していなかった。我ながら最低な奴だ。

そんな中、同時期に受講を決意してくれた妻から、度重なる喧嘩をした後私が数日実家に戻っていた時に再度別れを切り出された。原因は未だに治らない私のDVのせいだ。妻はその時泣きながら、電話口で声にならない声を振り絞ってこう言っていた。「何度も期待し、その度に裏切られてきた」、「もう限界だ」と。

強引に関係を繋ぎ止めた後、私は初めて事の重大さに気付いた。真剣にやらなければと心の底から思った。

しかし、そこからが本当に大変な日々を過ごすこととなる。

今までは月1回だった個人面談を週1回に増やした。仕事をしながらも通わなければならない時間的な制約にも大変さを覚えたが、それよりもインナーチェンジングセラピーで明らかになっていく自身の過去が作り出している当たり前や常識が恐ろしくズレている事、さらに過去が生み出した自身の禁止令の多さを認識していくことが辛かった。これらを認識すればするほど、私の背景にある父や母を否定し、何が正解で何が間違っているのかが分からなくなり、何も判断出来なくなっていったからだ。自分自身が壊れていく、そんな気さえしていた。

また、例題を使用し集団で夫婦のあり方、気持ちを学ぶグループワークや自身にあった出来事などを他の受講者の皆さんに報告し、アドバイスをいただくエンカウンターも辛かった。グループワークでは、女性の思考や感情も学んでいくが、あまりの自身の無知加減に嫌気が差すのと同時に女性の思考に難しさを覚え女性不信になったし、エンカウンターでは自身のあまりにズレている当たり前のせいで、他の受講者の皆さんからありがたいアドバイスを四方八方からいただき、毎回受講が終わるころには矢吹丈(やぶきじょう)のように真っ白になって帰路につくのが常だったからだ。

そんな中、真剣に通い始めてから現在に至るまでで変わってきたことが2点ある。

1点目は、通う前は皆無であった妻と冷静に話し合う回数が少しずつ増えてきたことだ。インナーチェンジングセラピーで内面が変化してきたのか、グループワークの成果なのか、はたまた冷静に話し合うためのテクニックを学んだからなのか。そうなってきた明確な理由は正直私には分からないが、事実冷静な話し合いが以前よりも出来ている。さらに、その話し合いが出来てきたことで、手前みそにはなるが妻との関係性も以前よりも良好になってきた。

2点目は、子供の変化だ。リエゾンに通う前は私の事が怖かったのかあまり近づいて来なかったし、妻無しで遊びに出かけることも無かったが、真剣に通い始めてからは子供自ら近づいてきてくれるし、今で妻がいなくても一緒に遊びにいけるようになった。その中でも1番の変化は、子供の笑顔が頻繁に見られるようになったことだろう。これは正直とても嬉しい変化であった。

しかし、まだまだ未熟な私はこれからも多くの禁止令を解かなければならないし、妻の気持ちや過去に付けてしまった傷の1つ1つと真摯に向き合わなければならない。

最後になるが、そんな私を今も辛抱強く傍で見てくれている妻には心からの感謝しかない。

 

リエゾンからのコメント

Rさんと話をしていると、気の毒になることがしばしば。これを言うとRさんは狐につままれたみたいな顔になるけれど、私が思うのは「人はここまで感覚がずれてしまうのか。」なのです。だって、Rさんにはどうしようもないことなのですから。その上で言わせていただくと子育ては大変な責任を負うということです。

例えば、親が自分のやりたい放題で日々行動しているだけなら、子どもの感覚がずれることはそう起きることではないと思うのです。でも、やりたい放題の親が、立派なことを偉そうに子どもに訓示した場合、子ども側からすると、この親は言っていることとやっていることが違う、となり、その子どもなりの辻褄合わせが「ある種の感覚を鈍らせ、ずらす」のです。

これはもう子ども達に責任はないです。でも、大人になった時、妻や子どもにおかしなルールを当然のように押し付けることになっていくのです。

インナーチェンジングセラピーは子ども時代に取り込んだ間違った感覚、認識の修正です。

親がおかしなことを家庭内でしていたなら、子どもの感覚はおかしくなります。親はそのことを自覚して欲しいのです。

神父の顔をして泥棒をしてはいけないのです。

鼠小僧の方がまだましです。

Rさん、大変だったでしょうね。矢吹丈のように真っ白になって帰路についていたなら、さぞかしくたびれたでしょうに。

でも、その甲斐あって妻と話し合える時間が増えてきたこと、本当に良かったですね。

お互いが顔色を見ないで、本音を言い合える関係になることがリエゾンの最終段階である目標「親交親密」なのですから。

何度もお伝えしていますが、「親交親密」は双方とも我慢はしない心地の良い関係なのです。

 

 

 

 

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なんだよ! その言い方は(続き)

2023-09-26 13:38:45 | 【DV加害者更生教育プログラム】

なんだよ! その言い方は(続き)(60代男性)

ブログで中島先生のコメントを拝見して、「あれ?」と思った。
先生なら「アイ メッセージ(I message)」で反論しなさいと仰ると思ったから。
アイ メッセージで肉の例なら「今の料理で使うかなと思って聞いたのに。 そんな言い方をされると不快だな。」と答えることになる。
パソコンの例では、「あなたがパソコンを苦手に思っているのは分かるけど、 そんな言い方をされると、私に当たられているようで嫌だ。」等が答えになる。
でも、妻の場合は、「料理中にゴチャゴチャ言われ、私の方が不快だ!!」とか、 「私がパソコンが苦手なのをバカにしないで!!」と猛烈な反論をされていた。
そのようなことを、リエゾンのエンカウンターで話したことがあったので、 笑える反論を考えてくれたのだと思った。
私の反撃がバトルにならないように、これからも対応していきたい。
このブログに、妻の悪行を書くことも反撃の一部かもしれないが、 それ以上に妻に気が付いて欲しい思っている。
直接言えば、反論してくると思うが、文章で読めば冷静に受け止めて もらえる可能性があると思うからだ。

リエゾンからのコメント

リエゾンでは感情的になっているパートナーに、アサーションで気持ちを伝える学びをします。アサーションとは自分の気持ちも大切にしながら、相手にも不快にさせずに気持ちを伝えていく方法です。

パートナーはただ感情的になってイライラしている時と、地雷を踏まれてイライラしている時があります。

男性からはよく分かりません。どっちがただのイライラでどっちが地雷を踏んだのか、区別も後からなら「ああそうか」と分かることはあっても、その最中は何が何だかさっぱり、という事もしばしばです。

そんな時、真面目なアイメッセージでは火に油の時も起きてしまいます。(特に地雷の場合)

フッと笑える返しを身に付けられると、地雷の時にも応用が効きます。

パソコンの時なら、「君がパソコン上でピアノを弾いているようにみえる。指達者の達人になんと説明したら良いものか。」

料理中の妻に聞くのなら、「この豚肉くんが、焼くなり切るなり、好きにしてくれって。でなければ、冷蔵庫で休みたいそうだよ」

洗濯物をしまっていないと言われたら、「シャツがね、まだ陰干しの臭いが取れなくて困っているそうだよ。ヒラヒラさせてくれってさ。」

など、言い方を変えるとお互いの気持ちが和むと思いませんか?

変えられるのは自分だけですものね。

 

 

 

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テレビを消して

2023-09-20 12:42:55 | 【DV加害者更生教育プログラム】

テレビを消して(60代男性Yさん)

こども達が巣立ち妻と二人だけの生活が始まってから、食事の時にテレビを 消すことが少しづつ増えてきた。

こどもがいたときは、妻とこどもが会話をしていて、私がテレビのニュースを 見ていたのが常だった。

そのため、世間の話題にはついて行けていたが、 家族の中での話題を把握できていないことが多かった。

妻と二人だけになってから、テレビを見ながら妻と会話するようになったが、 両方が中途半端になっていた。

テレビの音のない部屋は、寂しいと感じて テレビをつけたままだったからだ。

しかし、妻との会話が増えてきた頃からテレビの音がうるさく感じられ、 消すことが増えてきた。

夕飯の時間帯はテレビのニュースの時間帯だが、 ニュースはネットで見られると思ったから、消すことに躊躇がなくなったのだ。

定年になり、妻と過ごす時間がものすごく増えたのに、夕飯時に妻と話すことが 沢山ある不思議を感じ、その会話が心地よくなっていった。

そのような時に、リエゾンのグループエンカウンターで、単身赴任の方の帰宅時の 対応が話題になった。

その方の妻から中島先生に苦情のメールが入ったのだ。その方は、単身赴任先から 帰宅すると、ソファーに腰を掛けビールを飲んでテレビを見てくつろいでしまう。

そのため、不在中の出来事の話しをすることができないというものだった。

その苦情を聞いて、冷や汗が出てしまった。私は単身赴任をしたことはなかったが、 帰宅はいつも遅かった。

休日もテレビを見ていて家族の話題の中に入っていかなかった。

妻は、そのような私を家族として扱ってくれていたのだ。

妻と二人だけの生活になってから、夕飯時にテレビを消すようになったのが正解だった ことが改めて分かった。


リエゾンからのコメント

いつも思うことですが、家族ってチームであって、双方向が相手に思いやりを持てているか?関心を持てているか?が大切だと思います。

リエゾンに来て修復を願う方たちは、この思いやりが持てていませんでした。

どちらかというと、自分(男性側)にどの位よくしてくれるか、慮ってくれるか、ばかりを気にしていた方たちでした。

一方通行なら妻には夫婦でいる意味が分からなくなります。それを男性は気が付きません。

何故って、どの位自分に尽くしてくれるかが、妻の価値だと思い込んでいるので、一方通行に何の疑問も持たないからです。

どこでそんなこと教わってしまったのでしょう?

プログラムグループで、その考え方は一体どこで教わったの?と質問します。

多くの答えはからです。

お母さんはお父さんの顔色を見ながら、尽くすことを当たり前とされ、いくら家事育児をしても、夫から感謝などされていません。そんな両親を見て育てば、妻とは自分に尽くす人で完結してしまいます。

思いやり、関心を向けるが双方向だとは思わないのです。

たまに社会から学ぶ、読んでいる本(漫画含む)から学ぶともあります。

男性は家庭の持ち方から学ぶ必要があると心底思います。

Yさんは大切なことを気が付くことができて良かったですね。気が付いた時が、感謝を表す時だと思いますよ。

 

 

 

 

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