電影フリークス ~映画のブログ~

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痳瘋怪拳

2010-12-31 00:00:01 | 七十年代作品【1979】

  マー フォン グアイ チェン
原題 痳瘋怪拳   The Tigress of Shaolin

公開日 1979/9/15(土)         邵氏兄弟有限公司 作品
                  650,318HK$ 1979年度第76位

スタッフ&キャスト

監督/脚本 羅棋 (ロー・ケイ)

出演  劉家勇(リュー・チャーユン)
    惠英紅(ベティ・ウェイ)
    陳狄克(チェン・ディーコー)
    黄哈(ウォン・ハー)

解説
「ドラゴンズ・クロウ 五爪十八翻」や功夫喜劇『無招勝有招』で知られるリュー・チャーユン主演のショウブラザース製作のカンフー映画。共演に「インファナル・アフェア無間序曲」「ベルベット・レイン」のベティ・ウェイ。監督のロー・ケイは近年ホラー作品やユン・ピョウ出演のドラマ『少年陳真』(2004)などのベテラン監督で「ジェット・リーの軌跡」では脚本をつとめた。本作品で”ハンセン病拳”という異色のカンフー映画を作った。ベティ・ウェイは70年代ショウブラザースに在籍し、以降現在まで活躍する息の長い女優である。

ストーリー
カンフーを愛する鉄橋三こと小三(劉家勇)は病気の父親(沈勞)から自分が死んだら誰も世話をしてもらえなくなると言われる。町で医院を開いている孟平(湯錦棠)を探すように言うと、父親は息を引き取ってしまった。ある日、小三は町で怪しげなを薬を売るインチキ気功師たちをみつけ懲らしめる。元締めの王吉(林輝煌)が現れると小三は気功師たちをうまく言い包めて逃げ出した。その後、酔っ払って絡んで来た采嬌(惠英紅)の祖父・酔鬼(黄哈)に強引に酒を飲まされた小三は酔猿拳で応戦する。しかし、采嬌が割って入って来たので退散した。孟平の医院を見つけた小三だが、王吉のいる医院と分かり顔を隠す。王吉は隠れる小三を叩きのめすが、孟平に乱暴に扱わないように忠告された。盲目を装う男・李舒(陳狄克)と王吉に無茶な修行をさせられる小三。一方、州の長官・林と共謀して麻薬密売を企てる孟平ら一味。こっそり様子を覗いて孟平たちの悪事に感づいた小三は外へ逃げるが海辺で王吉たちに捕まって殴られ瀕死の状態に。そこへ小船で通りかかった采嬌に運良く助けられる。彼を家に運ぶと酔鬼が来て横たわる小三に驚く。しかし二人は、”過ぎたことは水に流そう”と小三を助ける。元気になって広生隆雑貨店で働く小三。茶屋の店員・小老鼠(岑潛波)は小三と騒動でドタバタするが店を台無しにしてクビになったも同然。結局、逃げ出して一緒に雑貨店で働こうと仲間に入れる小三だった。小三が生きていることを知った孟平は小三を捕まえようとワナを仕組んだ。米を運搬中の小三は麻薬密売の罪で役人に取り押さえられるが代わりに店主が打ち首の刑となってしまう。店を失った二人は路上パフォーマンスで稼ぐがそこに李舒が邪魔に入った。が、海幢大師(江國強)が現れ、小三たちを救う。大師は五郎八卦棍を伝授するのだった。王吉が寺に押しかけ小三を探し出そうと懸命になるが、いつの間にかそこに住み着いていた痳瘋拳の達人・痳瘋婆(劉瑞意)が出てきて大暴れするのだが・・。


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引き続き羅棋監督の映画。
悪役に同じ湯錦棠を使っているのは偶然だろうか?



ベティ・ウェイの映画も最近はあまり見なくなってしまいましたが、
80年前後のベティ・ウェイがとても美しくこの時期が個人的には一番好き。
具体的には「少林皇帝拳」(『爛頭何』)から「レディークンフー 激闘拳」(『長輩』)あたりまで。彼女をはじめて見たハーベストの「レディ・スクワッド/淑女は拳銃がお好き」を劇場で見たときはこんなにも強い女優さんがいたんだねと衝撃的でしたが邵氏時代の方が断然いい。
彼女のファンがまだいるのか不明ながら、古い作品は主要なものが殆ど国内でリリースされてしまったので新作(まだまだ出る!)に期待するしかなくてちょっと残念な気もする。
旧作の方の『鬼叫春』や『風流断剣小小刀』『情侠追風剣』などまだきれいだった時期の邵氏作品も見てないのでそれをチェックしようとは思っています。

『少林搭棚大師』より
劉家勇の父・何寶星(右)

「少林寺拳道」で一瞬凄みを利かせていたこのオッサン(失礼!)が劉家勇のおとうさまだったんですね~。(この映画を見てはじめて知りました)
怪演する母親までいる劉家勇は両親が出演してやりずらくなかったのかなと思うのですが彼の洪拳アクションはいつみても素晴らしいの一言です。
劉家勇と寺の和尚の見せる棍術(五郎八卦棍)は見せ場ですね!
セレステDVDの解説を読むと面白い。劉家勇のプロフィールには陳狄克が紹介してこの世界に入ったようなことが書いてある。(武術指導はその陳狄克と黄哈だ。)
ブラックユーモア満載で国内ソフト化はちょっと無理かな??
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2 コメント

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羅棋監督は・・・ (クワイ)
2010-12-31 01:55:55
醒龍さん、こんばんは。

羅棋は一風変った作品を撮る人ですね~。『李三腳威震地獄門』や『盲拳、怪招、神經刀』など。
この『痳瘋怪拳』も確かにブラックユーモア連発のゲテモノ作品ですが、カルト的な面白さがあります(特に劉家勇の蟻のシーンは・・・)。

惠英紅はアクション女優になる前後が一番綺麗だと私も思います(私は『射英雄傳』あたり)。

>劉家勇の父・何寶星

これは初めて知りました。このオッサンが劉氏兄弟系列によく出演している理由がわかりましたよ。
『老鼠街』の総合監督だったのもこの縁でしょう。
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邵氏もまだまだ・・・ (醒龍)
2011-01-02 22:36:20
クワイさん

明けましておめでとうございます。(今年も宜しく!)
さて羅棋ですが幅広いですが、映画はびっくりさせられる事が多いですね。
恵英紅もたまに見るとこんなときもあったんだと感じることがあります。

あと、何寶星ですが邵氏でかなり活躍していましたけど最終的にはハーベスト作品にまで出るようになったみたいですね。
(これは馮克安あたりの縁かな??)
邵氏もいろいろ見ていきますよ~。
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