らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.26

2010年05月02日 23時52分41秒 | ヴィオラ
 バルトロメオ・カンパニョーリ(Bartolommeo Campagnoli 1751~1827)の41のカプリース Op.22(無伴奏ヴィオラのための)もよくエチュードとして、ヴィオラの教育用に使用されます。

 音楽大学や音楽高校の入試などにもこの曲集の中から課題が出る事が多かったような記憶があります(現在の入試がどうかは分かりません)。なので、音楽大学入学前にレッスンで課題に出される事が多いようです。もちろん音楽大学に入学した後にもヴァイオリンからヴィオラにかわった人の中には、手にした人が多い曲集じゃないでしょうか?

 練習曲というより各曲が小品として成り立っているので、ヴィオラ奏者にとってはとても楽しく学んでゆくためにありがたい曲集だと思います。先に挙げた3つの教則本はヴァイオリンの曲集を5度下げたものだし、ヴァイオリンを学んでいる人達にもメジャ~なので、このカンパニューリを始めた頃はヴァイオリン奏者が知らないオリジナルなエチュードを練習し始めた感じがして、嬉しかったのをおぼえています。

 ただこのあたりの曲集になると、多くの先生方は1曲ずつ少しずつ面倒を見てくれる感じではなくて、とにかく練習してきなさいと言うことで、1回のレッスンに何曲かまとめて練習していくようになるので、曲集の全部を終えたとしても駆け足に終えたという感じになってしまいます。

 詳細な解釈は個人の練習仕方によります。私もダッシュで練習した記憶しかないので(とにかく先に先に・・・)、このエチュードと関わった時間が極端に短かったのです。練習したのは20年位前なので、曲想がすっかり記憶の彼方でした。

 最近もう一度しっかり基礎から楽器に向き合ってみようと決心しまして、実はこのエチュードを再び練習し始めました。ちゃんと演奏するには結構難しいんですよね・・・。こんな曲をよく勢いだけでレッスンに見てもらっていたなぁ~と今になると恐れ多いことをしていたと、気恥ずかしくなります。

 当時、全然理解出来なかった事が、少しは分かるようになっている自分がいて嬉しいのですが、それだけレベルアップしているか?というのははなはだ疑問で、求める事が高くなっているので、自分に厳しく練習するのは多少の苦しさを伴います。

 でもこの曲達がちゃんと演奏出来るようになったら、だいぶ安定できるような感触があって、今は左手・右手一生懸命改造しています。良い曲達なので、楽しいのですよ・・・・。

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