1957年公開の黒澤明監督映画です。M.ゴーリキー(1868~1936)の同名戯曲『どん底』を日本の江戸時代に置き換えた映画です。
出演者は以下のとおりです。
三船敏郎 (捨吉~泥棒)、山田五十鈴 (お杉~大家の女房)、香川京子 (かよ)、中村鴈治郎 (六兵衛~大家)、千秋実 (殿様~御前)、藤原釜足 (役者)、根岸明美 (夜鷹のおせん)、清川虹子 (お滝~飴売り)、三井弘次 (喜三郎~遊び人)、東野英治郎 (留吉~鋳掛屋)、田中春男 (辰~桶屋)、三好栄子 (あさ~鋳掛屋の女房)、左卜全 (嘉平~巡礼)、渡辺篤 (熊~駕籠かき)、上田吉二郎 (島造~下っ引き)、藤木悠 (卯之吉~下駄の歯入れ)、藤田山 (津軽~駕籠かき)、加藤武 (番所の役人)
黒澤明~三船敏郎というコンビにはつきものの志村喬が出演していない唯一の映画だそうです。
江戸末期の貧しい長屋のさまざまな住人の人間模様を描いた(ウィキペディアより)映画です。この時代の黒澤白黒映画の例にならって、少々画面は暗めで見にくいのですが、そのライティングのおかげか?よりリアルな感じがします。
三船敏郎もそれほど露出は多くなくて、いつものように剣を振りかざすような格好いい役ではありません。むしろその周りの役者さん達~山田五十鈴、千秋実、東野英治諸、香川京子、中村鴈治郎らが映画の雰囲気をつくります。
そういえば笑点の林家木久扇さんが、よく物真似をしていた左卜全(ひだり ぼくぜん)も人の良い老人を好演していました。
この長屋に住む貧しい人達が酒を飲みながら、茶碗を箸でたたいたり、鼓を打ったりしながら歌い踊るシ~ンがあります。そして博打を打ちながらまた歌いながらみんなで無理矢理盛り上がるシ~ンも。
その歌を聴いて、今のヒップホップ・ラップミュージックそのものです。ヒップホップは1970年代にアメリカで生まれたとされていますが、1957年に日本に既に生まれていたのですね。新しい発見でした。
もちろん映画制作者や役者はそんなことは意識していなかったと思いますが・・・。
「人は何のために生まれて、何のために生き、何のために死ぬのか・・・」
深いテ~マが、底にはありました。
見終わった後にしばらくその世界観から抜け出せない自分がいましたとさ。
出演者は以下のとおりです。
三船敏郎 (捨吉~泥棒)、山田五十鈴 (お杉~大家の女房)、香川京子 (かよ)、中村鴈治郎 (六兵衛~大家)、千秋実 (殿様~御前)、藤原釜足 (役者)、根岸明美 (夜鷹のおせん)、清川虹子 (お滝~飴売り)、三井弘次 (喜三郎~遊び人)、東野英治郎 (留吉~鋳掛屋)、田中春男 (辰~桶屋)、三好栄子 (あさ~鋳掛屋の女房)、左卜全 (嘉平~巡礼)、渡辺篤 (熊~駕籠かき)、上田吉二郎 (島造~下っ引き)、藤木悠 (卯之吉~下駄の歯入れ)、藤田山 (津軽~駕籠かき)、加藤武 (番所の役人)
黒澤明~三船敏郎というコンビにはつきものの志村喬が出演していない唯一の映画だそうです。
江戸末期の貧しい長屋のさまざまな住人の人間模様を描いた(ウィキペディアより)映画です。この時代の黒澤白黒映画の例にならって、少々画面は暗めで見にくいのですが、そのライティングのおかげか?よりリアルな感じがします。
三船敏郎もそれほど露出は多くなくて、いつものように剣を振りかざすような格好いい役ではありません。むしろその周りの役者さん達~山田五十鈴、千秋実、東野英治諸、香川京子、中村鴈治郎らが映画の雰囲気をつくります。
そういえば笑点の林家木久扇さんが、よく物真似をしていた左卜全(ひだり ぼくぜん)も人の良い老人を好演していました。
この長屋に住む貧しい人達が酒を飲みながら、茶碗を箸でたたいたり、鼓を打ったりしながら歌い踊るシ~ンがあります。そして博打を打ちながらまた歌いながらみんなで無理矢理盛り上がるシ~ンも。
その歌を聴いて、今のヒップホップ・ラップミュージックそのものです。ヒップホップは1970年代にアメリカで生まれたとされていますが、1957年に日本に既に生まれていたのですね。新しい発見でした。
もちろん映画制作者や役者はそんなことは意識していなかったと思いますが・・・。
「人は何のために生まれて、何のために生き、何のために死ぬのか・・・」
深いテ~マが、底にはありました。
見終わった後にしばらくその世界観から抜け出せない自分がいましたとさ。
この歌が突然浮かんで来ました。
なんのためにうまれて なにをしていきるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
やなせたかし詞「アンパンマンのマーチ」。
幼稚園児が大声で歌うのを聴くと涙が出ます。
アンパンマンは最近たまに見るのですが、中年のおじさんが見るとそこには深いテ~マを感じる時があります。子供の頃は全然意識していなかった事なのでしょうけど。
知らず知らずに子供に道徳教育をするような・・・。
今の社会に足りない何かを隠しテ~マにしているのじゃないか?と思えるときもあります。
ただの子供むけアニメとして片付けるには勿体ない番組です。たまに見ていて、泣きそうになりますからね。笑。
この「どん底」の映画の中では、死ぬまで毎日全力を出して生きるんだ(こんな内容だったような・・・)みたいな事を言っているセリフもありました。
意味のない生もないのだと言う左卜全のセリフには感動しましたよ。