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らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ハイドン 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.74-1 その2

2010年06月09日 23時37分40秒 | クァルテット
 今回はこの作品について、小難しいことを書く事はしないで閑話的な話を・・・。

 ある会合のパーティーや結婚披露宴などで、クァルテット演奏の依頼を受ける事が年に数回あります。こういう仕事は学生時代からしていましたし、貴族の食事会の時などにクァルテットが音楽を提供するというイメージからきたのでしょうか?実際はお酒も入ったパーティーでは演奏を静かに聴かれることはほとんど皆無で、その会の「つま」みたいな物です。中には喜んでくれる人もいるのですが、それでも酷いときは自分達の音も聞こえないくらいの騒音の中で演奏したり、お酒に酔った人に絡まれたりすることもあります。

 このパーティー演奏でいつも迷う事があります。マイクを立てるかどうかです。会場に広さに寄りますが、大抵の会場でお客様が静かでしたらマイクは要らないのです。自分達のバランスもとりやすいですし・・・。しかし、遠くのお客様に音楽を届けるためにマイクを必要とするときがあります。マイクでひろった音を増幅してスピーカーから流すわけですが、そうすると自分達の会話が聞こえないので、余計に大きい声で話し出すお客様がほとんどです。そうすると音楽を聴いている人からは「きこえないからもう少し音量プリ~ズ」、そうするともっと会場での会話の音量は増してきます。これを繰り返すと、もう私達も自分達の音も聞こえない位の騒音状態になるわけです。自分の演奏には責任を持ちたいので、約束の時間は守りますが疲労感倍増と言うことになりかねません。

 大抵は有名な曲を演奏してくださいという依頼が多いので、(よくよく話して見るとクァルテット音楽には詳しくなくて、クラシック音楽ではなくて、子供が多いのでジブリの曲をとかムード音楽をという事がほとんどです。)クラシックならMozartのアイネクライネとかデヴェルティメントの第1番か第3番あたりを演奏する事が、確率が高くなります。

 もの凄くクラシック好きな依頼主さんが昔いて、披露宴でドヴォルジャークのアメリカやピアノ五重奏曲、ベートーヴェンのラズモフスキー第3番を演奏してくださいという人がいました。披露宴に合う曲なのかは疑問でしたが、演奏した事があります。凄く貴重な経験でしたがね。

 今日のタイトルにはいつ話が関連するんだい??と疑問に思う人もいたかも知れません。と言うことで、今週末にある結婚式で上のハイドンの曲を演奏します。貴族社会から旅立って、自分の音楽を楽しみにしてくれている聴衆のために作曲したと言われる作品ですので、二人の門出にはちょうど良いのではないでしょうか??曲はあまり有名ではありませんが、ハ長調で明るい曲想なので、披露宴の迎賓の曲に全然合わないとは思いませんですので、まずは定期演奏会の前に1回本番を迎えます。今回のように迎賓とカップル入場くらいの時に入れる音楽が実質はお客様にも演奏者側にも良いみたいです。

 あと数日ですので、出来る限り磨いておこうと思っています。頑張ります。
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