らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

村山市立戸沢中学校

2008年09月24日 23時50分49秒 | 山形県
 少しだけ涼しくなって来て、これからは少しの期間だけ体育館音楽鑑賞教室には良い季節になっていきます。本日訪問した村山市立戸沢小学校には毎年のように行っています。数年前まで隣接していた戸沢中学校の生徒も小中合同で聴いてくれていました。小中学生の合同で聴く音楽鑑賞教室は段々減ってきています。
 
    
 (写真)戸沢中学校の裏庭から見た風景です。
 
 というのも少子高齢化の人口減で、各市町村の小中学校が統廃合されてしまったためです。一つの学校の生徒数は増えてしまったので、体育館に入りきらない問題が有るからです。以前なら近隣の学校の合同音楽鑑賞教室という形になったのでしょうけど、今は出来ないのです。

 山形響は県内の小中学校の音楽鑑賞教室が主要なお仕事ですから、色々影響を受けてしまいます。まず県内の学校公演の減少による収入減(公演数の減)、その事による県外の学校への音楽鑑賞教室の売り込み(旅が多くなる)、将来のお客様の減少への不安など。

 数年前から県の補助金カットにより高校生への音楽鑑賞教室はほとんど行われなくなってしまいました。施設への音楽鑑賞教室も。子供達への音楽鑑賞教室というのは、実は仕事として(収支の問題)で行政の資金援助は必要なものです。子供の鑑賞料金を定期演奏会並にあげる事が不可能な中では、県の財政は苦しいでしょうけど必要な物だと我々は思っています。

 話がそれました。

 村山市立戸沢中学校は、昭和22年に開校し平成15年の閉校まで57年の歴史があった学校です。校舎は木造で古き良き学校の姿がありました。耐震問題や少子の問題で、同じく木造校舎の葉山中学校などと合併して新葉山中学校になりました。今は新しく素晴らしい校舎で後輩達が学んでいます。

     
(写真)昇降口付近です。子供達が毎朝「おはようございます」と挨拶していたのでしょう。

     
(写真)その昇降口付近から見た村山市の風景です。こんなに良い所で勉強にクラブ活動に励んでいたのですね。羨ましい!

 この廃校は村山市の管理化になっていて、立ち入りは禁止されています。地域の交流センターみたいな形で残す事も難しいようです。順に木造校舎は取り壊しになってしまいます。もったいないですね。木造校舎マニアには魅力的な空間です。

 自転車置き場には、たくさんの女郎蜘蛛が巣をはっていました。生徒達の笑い声が無くなってしまったのを実感出来ます。少し寂しい気持ちになりました。

     
コメント (9)
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