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らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.39

2012年10月20日 23時59分14秒 | ヴィオラ
 今日は少々デリケートな事を書きます。というのもこの問題については、弦楽器の演奏家が100人いたら100通りの感じ方があって、どれも正解であり、どれも間違いの可能性を秘めているからです。

 ということで、私だけのボウイング(弓順)のお話。

 通常、オーケストラの弦楽器パートでは、トップに座る方が楽譜を見て、スコアを見て、他のパートトップの方と協議しながら楽譜へボウイング(弓順・弓の上げ下げ・アップダウン)を練習の初日には決めてきます。時間がない時は、自分のパート譜だけを見て、演奏しやすくそして音楽的なボウイングを考えてきます。演奏したことがある楽譜の場合は、山形響なら40年かかって積み上げてきたボウイングの習慣などが楽譜に書いてあり、指揮者や別の考えが生まれれば書き直したりします。オーケストラの場合は、練習の効率化や多人数で同じパートを演奏する以上、演奏しやすさが優先される場合がほとんどです。

 さて、私の活動してきている山形Qの場合、長く同じメンバーでやっていると各々のボウイングの癖、好みが分かってきます。そして深く付き合えば付き合うほど、メンバーにより色々なタイプがいることが分かってきます。例えば、1stVnの中爺君とVcの茂木君は、自分の個人的な練習も含めて効率的に進める目的もあるのでしょう、新しい曲の練習初期からどのボウイングも決めたがります。そして一番新しいメンバーの今井さんは、他のメンバーとボウイングを合わせる事が好みのようです。

 私は少々へそ曲がりなんでしょうね・・・・・。他のメンバーのようにボウイングを早く決めたがりません。まだ合わせてもいない楽譜にボウイングを書く事(もちろん鉛筆で!)はめったにありません。1回の定期演奏会に対して4人で合わせる練習日は、最低でも10日位ありますから、最低でも本番までには20回以上は各楽章通すわけです。そして、その他に駄目な場所を抜き出して練習します。個人の練習も含めると何回楽譜を演奏するのでしょう?その間に徐々にこのボウイングが音楽的に正しいのでは?という気持ちが高まった時に、やっと楽譜に鉛筆でアップだダウンだと書き始めます。迷って決めかねている箇所に、本番直前のゲネプロでやっとタイムリミットを悟って書き込むときもあります。

 他のメンバーは私より大いに真面目ですから、毎回違うボウイングで演奏する私を変な目で見ることもしばしば・・・・そして耐えきれずに言うのです。「倉田さん、この部分はダウンですか?アップですか??」笑。

 演奏会の本番中に私だけを見ているお客様はいないと思いますが、繰り返しがある時に、同じ場所でも違うボウイングや違うポジションで演奏する事も多々あります。間違えているのではなくてその時の気分というのを私は大切にしたいと思っているからなのです。かっこよさといい加減さの堺のような話ですが。

 そもそも楽譜の音符が並んでいるパッセージをダウンで演奏し始めようと、アップで演奏し始めようと音楽的に間違えないように演奏できるのが理想ですから、私は一人の練習の時は演奏困難な箇所はよく逆弓で練習したりします。そして、この場所はダウンから演奏しなくてはいけないこの場所はアップから演奏するのが当然だ!という理論には、逆らいたくなってしまうタイプです。

 ヴィオラ奏者のへそ曲がりかもしれませんが、そもそもメロディをよく担当している1stVnとボウイングを合わせなくてはいけないという理論には反対派である事を白状しなくてはなりません。ほんの少しユニゾンで同じ動きをするパッセージがあったとしても、その前後が違えばボウイングは合わせる必要もないと思っています。弓の長さもVnやVcとは違いますしねぇ・・・・。無理して合わせた結果、その前後がもの凄く演奏しにくく、非音楽的なものになってしまう方が嫌なのです。むしろフリーボウイングの方が、音楽に集中できて良いくらいです。要するに音楽の歩みさえ同じであれば、ボウイングは合っていなくても良いと私は思っています。

 私が、どうやってボウイングを決めてゆき、本番に臨んでゆくか少しおわかりいてだけましたでしょうか?こういう音楽(音色)が欲しくなってきたから、このボウイングをする可能性が高いで、私には良いのです・・・。他のメンバーは不安でしょうけど・・・。すまない・・・。

 今日、グダグダと書いてきた駄文は、他のメンバーへの批判でも何でもありません。今自分の現状を書き記しておきたかっただけで、数年も経てば過去の自分に対して「アホ!」と叫ぶかもしれませんしね。ただクァルテットのメンバー4人が全員自分のようなタイプだったとしたら、いつまで経っても演奏会が出来なくなってしまいますね。きっと。大笑。

 
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ヴィオラ Vol.38

2012年07月28日 23時59分07秒 | ヴィオラ
 学生時代の夏休みと言えば、冷房の入らない弦楽器練習場(通称・弦練)に毎日のように通って、練習していました。家で冷房を入れて練習しても良いのですが、誘惑が多くて実がいまいち入らずに、学生もほとんどいない学校で練習した方が良かったのです。

 学校側も場所は提供してくれますが、普段と違い冷房がつきませんので、首にタオルをかけて、汗を拭きながらヴィオラをかきむしったものです。たまに帰郷していない学生が隣の部屋で練習をし始めると、負けてなるものか!とだれそうな心を抑えて、より練習に励みが出ました。使用時間が過ぎた夜には、その友人達と夜ご飯を一緒にしたり、お茶してから帰ったりしましたが、お盆も近くなると誰もいない日も多く、一人で食事して帰ったりしていましたっけ。

 話が変わりますが、我が家~自分の部屋(練習室)にも冷房が現在ありません。冬の間に屋根からの落雪により室外機が壊れて、冷房が効かなくなってしまって数年経ちます。現在は弟子もいませんので、自分だけが我慢すればいいことです。大震災以来の節電意識もあり、冷房をかける日もまれです。ここのところ猛暑が続いていますので、耐えきれず真水を一日に何回も浴びるので、電気代の方が徳なのか、水道代の方が徳なのか?よく分からなくなっています。

 そんな中、山形Qの本番も近づき、音漏れしないように(少しでも)、締め切った部屋で練習をしていると、汗が全身からあふれ出て、顎からたれるようになります。楽器にはつかないようにしていますが、これは練習と言うより修行に近いかもしれません。

 昔、カザルスホールで聴いたH.シフのJ.S.バッハのチェロ無伴奏組曲全曲演奏会では、H.シフがストラディヴァリウスの上に大滝の汗を流しながら演奏していました。楽器に悪いのでは?と心配になりましたが、私のヴィオラはそこまでではないので、よしとしましょう!

 さて、いよいよ明後日、山形Qの第44回定期演奏会です。(明日は最終練習日)

 
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ヴィオラ Vol.37

2012年07月04日 23時59分35秒 | ヴィオラ
 この道のプロになろうと決めてから、昔、剣道を頑張っていたこともあり少し体育会系的な考えをもっていました。精神的なもので上達するために「~道」のように考えてしまっていました。

 上達するためには、「ヴィオラ道」!これしかないと思い、色々試行錯誤しながらやってきましたが、完成形が見えないまま音楽人生終わるのは、ある意味ストイックでかっこいい事かもしれませんが、最近大きく考えが変わってきた自分に気づき始めました。

 演奏していて、ちぃ~~とも楽しくないし、ちぃ~とも幸せを感じられない自分がいました。自分には厳しいけど、他人にはもぉ~~と厳しいという矛盾した道でした。

 不安定な職業とは言え、とりあえず毎月の給料も保証される身分なのですから、もう少し楽しく演奏できないものか??最近はよく考えるようになりました。

 オーケストラというのは、ストレス抜きでは考えられない職業ですが、その原因は、待遇・人間関係・自分のレベルの低さ・他人との音楽性の違いなどに凝縮されると思います。

 その中でも人間関係! 自分が感じるように他人は感じないものだし、どちらが上という話でもありません。そんな時はついつい上手くいかないのは他の人や環境のせいだと思ってしまうのが普通です。以前の自分は全くその通りの人間で、同僚の顔など見ると気分が悪くなるほど!現場に出勤拒否症が出る寸前でした。いつ辞めようかと真剣に考える毎日でした。人間嫌いに拍車がかかり、いっつも不機嫌!

 そんな気分で数年過ごしてきましたが、何がどうこうしたわけではないのですが、同僚一人一人をリスペクトすることにしたのです。性別・レヴェル・年すべては関係なく、全て音楽家としてリスペクトすることにしました。

 そうするとどうでしょう!どんなに自分が聞きたくない他人の音でも受け入れられるようになってきました。心も毎日毎日軽くなって行く感じが・・・・。

 オケに就職して今が一番心が軽いんですよ最近!

 演奏する事が以前と違って面白い!楽しいかも!なんて思い始めちゃっています。

 だぁ~~い嫌いな人もいなくなりました。みんなが同僚なんです。仲間と呼ぶとくさいので止めますが、音楽を一緒に奏でる人たちです。

 どぉ~んなに自分と違う価値観だって、自分の気持ち次第という結論に落ち着きました。めでたし!

 さて、Mozart!

 
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16回忌

2012年06月07日 23時48分39秒 | ヴィオラ
 96年に永眠した我師匠~U.Koch先生の命日です。

 亡くなってから、もう16年も経ってしまったんです。当時は卒業後、フリーで忙しくしていた時期でした。倒れて入院したと連絡を受けてから、亡くなるまでは毎日のように、回復をお祈りしていたのを思い出します。

 話がかわりますが、音大でもう一人お世話になったヴィオラの先生~磯良男先生がいました。ヴィオラを直接指導を受けたのは音大に入る前だけですが、イソ弦楽四重奏団で演奏していた先生には、室内楽の授業や学生オーケストラで大変お世話になりました。先生はこのたび音大の教授を退任する事になったそうです。仕事のため、退任記念パーティーには残念ながら欠席となりましたが、末永く健康で指導を続けてもらいたいものです。

 私が、音大学生時代のヴィオラの先生全て、音大からいなくなります。

 時を感じます。
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ヴィオラ Vol.36

2012年04月19日 23時59分18秒 | ヴィオラ
 10日以上の入院生活を終えて、私のヴィオラが戻りました。

 入院生活中は、Vnを演奏したり、普段体育館などで弾いている44cmの大きいヴィオラを弾いたりしていました。弓も2本とも毛替えに出してしまっていたので、借り物の弓で・・・・。山形響の定期演奏会リハーサルは始まっているし、山形Qの楽譜も練習しなくちゃならないのに・・・たった10日ちょっと離れていただけで、ストレスたまっていましたので、やっとという気持ちが大きいです。

 帰ってきた楽器は、指板を削ってもらったり、上げてもらったり、ペグの穴埋め調整、駒・魂柱を交換したり、磨いてもらったり・・・・結構な大工事でした。見違えるほどの(大げさか)楽器になって帰ってきました。

 新しい楽器を手に入れたときは、嬉しくって練習時間が長くなりますが、明日からはそうなるかも・・・・。

 明日は、山形テルサでリハーサルです。
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ヴィオラ Vol.35

2012年04月08日 23時58分16秒 | ヴィオラ
 昨日、ヴィオラを楽器屋さんに入院させ、全治10日間ほどの診療結果をいただきました。

 私は、以前にも記事で書いた事がありますが、楽器・弓・弦などそれほどこだわりも無く、楽器の調整などにも無頓着の方だと白状しなくてはなりません。季節ごとに楽器を調整するために関東圏などに出向いている同僚などに対して、その労力があるなら他の事に使いたいと思う自分がいました。プロ(としては至極当たり前の事です)やアマチュアのプレイヤーの中に自分の楽器をかわいがって、定期的にメインテナンスしている人とは明らかに価値観が違っているのです。少しでも良い条件で演奏したいと思っている人と楽器や周りの環境のせいにしたくない人の違いです。まぁ、私の場合はただの怠惰ですが・・・。

 長くなってきたプロの生活の中で二本のヴィオラをメインで弾き継いで来ましたが、ちゃんとした調整は以前の楽器の指板上げくらいなものでしょうか・・・・?後は、ごく小さい剥がれを直してもらった程度です。

 たいていの事は自分でしてしまうので、楽器屋さんに行く面倒を回避して来たのです。

 しかし最近、現在自分が使用しているG.B.Morassiのヴィオラの調子が著しく悪いと感じていたので、関東で演奏会があるついでに、信頼出来る楽器屋さんに持って行ったのです。

 楽器屋さん曰く「よくまぁ~ここまで・・・・・」。汗。

 結局診断の結果、指板削り、指板上げ、ペグの穴埋め調整、駒替え、強すぎて表板を突き破りそうな魂柱の調整、剥がれ等の穴埋め、クリーニングと安い楽器なら購入出来そうな金額をかけて調整と相成りました。

 実は、このG.B.Morassiは、購入した2006年から何もメンテナンスせずに放っておいたものです。山形Qでの使用デビューは2006年1月17日(火)の第18回定期演奏会からですので、楽器が悲鳴をあげていたのかもしれません。本当にスマン!

 しばらく、違う楽器とヴァイオリンを練習しておきます。無事に戻って来ておくれ。
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今しかない!

2011年12月28日 23時59分39秒 | ヴィオラ
 山形響今年最後の公演「第九」が終わりました。団員さんの多くは今日にも沖縄・名古屋・東京など実家に向かっていることでしょう。毎年多忙を極めている山形響の団員さん達は、長い休暇がないので、年末年始くらいが帰省するチャンスです。私は、以前は(もう6~7年位、年末年始に帰省していません)東京に戻っていましたが、大江町に戻ってきたときに駐車場が雪山になっていて車が駐車できないで、夜中2時間くらい雪かきを零下でしたことがあります。毎日少しずつでも雪かきをしないと何日も家を空けるなんて、出来ません。

 ということで、今年もず~~~~と山形にいます!

 今日からオーケストラが約2週間お休みです。オーケストラという仕事が忙しいと団員さんの多くは何が不満だと思いますか??一般の方が想像するのは、たぶん体力的・ストレスなどの答えが返ってきそうです。それはある意味正解ともいえるのですが、一番の問題は、自分の楽器演奏のレヴェル維持が難しいということになるでしょう。毎日楽器を演奏していて、なんでそれが出来ないの?とまた突っ込まれそうですが、毎日のように過ぎ去ってゆく演奏会の楽譜を練習することは、演奏会のプログラムの曲が上手く演奏出来るようにはなりますが、楽器演奏のレヴェルを維持したり向上させることはとても難しいことなのです。むしろ悲しいですけど演奏(パフォーマンス)は荒れてゆく方向になります。

 楽器演奏の能力を維持・もしくはアップさせるためには、自分一人で部屋に閉じこもって、こつこつと音階練習したり、ボウイングの基礎を練習したり、結局辛くて単純な基礎練習をするしかありません。結局、疲れていない体と頭・そして耳・感覚などを研ぎ澄まして、一からやる時間が必要なのです。なので、疲れがとれてくる長期休みの時が、一番その時間に使うのに適しているのです。

 その時間が定期的にとることが出来ないのが、一番のストレスの原因として感じると言っている団員さんが何人もいます。本来怠け者の私からは、ものすごく尊敬できる方々ですし、私自身大変励まされています。

 ~全然違うことを書く予定でしたが、話を無理に方向転換しないで、今日はこの辺で失礼します。~
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第37回 寒河江・西村山地区 女性コーラス交歓会

2011年10月15日 23時59分57秒 | ヴィオラ
 本日、大江町ふれあい会館で行われました。

 寒河江市や西村山郡で活動している女性コーラスの団体が、毎年持ち回りで各市町で演奏会を行っています。今回は西川町を除く5団体が参加しての会となりました。今年は大江町の大江女性コーラスさんが担当との事で、大江町ふれあい会館で開催し、町内在住ということで、私達夫婦をゲストで呼んで下さいました。

 各コーラス団体の発表のちょうど中間あたりで、私達夫婦が二重奏を演奏しました。

 私達夫婦は2人とも普段はヴィオラを演奏しているのですが、どうせならと随分とVn&Vaの二重奏を練習しましたが、本業ではないために断念。1曲だけVnとVaで演奏しました。いやぁ~下手くそなVnです。冷汗。

 夫婦2人ともプロの演奏家なのですが、同じ楽器のせいか、ほとんど家庭ではアンサンブルをしたりしません。二人で人前で演奏するのも祖父の葬式以来で、ましてヴィオラ二重奏を公開の人前で演奏するのは、ほとんど初めてです。

 ヴィオラの二重奏曲のオリジナルはほとんど無いので、有名な作品があるわけでもなく、有名な作曲家による作品も多分無く・・・・。

 しかし、貴重な体験でした。地味ながら深い音楽で、華やかさはありませんが、面白い響きだと思いました。

 ありがとうございました。

 その後、久しぶりに山大のフィルハーモニーオーケストラのヴィオラパートの指導へ。学生の元気な顔が印象的でした。
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ヴィオラ Vol.34

2011年10月06日 23時59分52秒 | ヴィオラ
 さぁて!9日の山形弦楽四重奏団第41回定期演奏会が、いよいよ近づいて来ました。

 メンバーと合わせるのは、あと数回。

 アンサンブルといっても、突き詰めると結局、個人個人の地力~演奏の精度だったり、選択する音色が確実に出るかなどに行き着くわけで。如何に自分で時間を作って、良い練習をしてきたか・・・になってしまうのです。

 本番だけ、はったりをかまして、一見成功したように見える演奏は、実は成功していないことの方が多くて、自己満足の場合が多いと思っています。時間をかけて準備をして、次に繋がるような演奏にしたいと、常々思っているのです。

 本番が近づいて来た時に、どういう風な準備を進めるかは人それぞれですが、私の場合は音楽性を上げる事より(以前はそういうこともしてましたが、意外と思いつきの自己満足型になってしまっていたと思ったもので)、精度の重視に時間を使います。

 自分を先ず信用しないところから・・・・。

 結局、チューナーとメトロノームとにらめっこします。

 そして録音して、その音程&リズムが耳に心地よく届くかどうか・・・だけです。

 今日は、庄内町での仕事終わり、帰宅した後ず~とそんな練習をしていました。

 ひきこもりみたいでした。

 
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ヴィオラ Vol.33

2011年08月29日 23時41分34秒 | ヴィオラ
 練習していて、自分の奏でるヴィオラの音色に

 ゲゲェ~~!

 と、全てが気にくわなく感じる時があります。人間ですからバイオリズムなどの関係で気分が乗らなかったり、体が疲れていたり、イライラしている時など。今日は調子悪いなぁ~で片付けて楽器をケースにポイッ!と投げ出してしまえば一番精神的には良いのですが・・・・。その調子悪いという事をプレイヤー各々はどう判断するのでしょうね?興味あるところです。

 巨人軍のV9時代の監督~川上哲治氏は投手が投げたボールが止まって見えたそうです。余談。

 自分の場合、調子良いと思う時は大きいヴィオラが、ヴァイオリンのようにいつもより小さく感じます。左手の大きさがいつもより楽器を構えたときに大きく見えます。しっくりおさまっているというか・・・。説明のしようがない事です。

 調子の悪い時は、どうもしっくり楽器を構えられません。楽器を構えて、ものの2~3秒で「今日の調子は?」わかってしまうものです。

 もう中年と言ってもいい歳になり、これから劇的に別人のように楽器が上達するとは思えませんから、如何にその調子良い日を多くするか(簡単に言うと維持して、安定させるか)が課題になります。

 基礎練習が一番大切なのは言うまでもありませんが、常に新しい事にチャレンジしている間は、維持以上の効果が出るかもしれません。まぁそこが我々の夢なのですが。

 学生時代に練習して、試験などで演奏した少し難しい曲を、もう一度練習し直すのも面白いかもしれません。

 M.RegerやP.Hindemithなんて、最適かもしれませんね。リサイタルをやる気がなかったので、しばらく遠ざかっていた曲ですが練習してみると曲の魅力を再確認できます。普段使わないようなテクニックも使用しますから、パズルを解くように、昔の記憶を穿りかえしながらやってみるのは、楽しい事なのです。練習しなくてはいけない譜面が多いのですが、指ならしにしばらく使いたいと思っています。

 
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昇天

2011年06月08日 23時47分53秒 | ヴィオラ
 先日、山形響音楽鑑賞教室でL.v.BeethovenのSym.Nr.7 A-dur の第1楽章を演奏していて最後のペ~ジにいく直前・・・。

 ブチッ!

 と音がして、G線が短い人生を終えました。

 本番中に弦が切れると事は、まれですがあります。

 楽器ケースを開けたときに発見する場合が多いのですが、チューニングの時なども危険が潜んでいます。ペグを動かして、弦の張力が変わるからです。

 私は、現在オブリガードという強い弦を張っているので、滅多に演奏中に切れることはありませんが、それでも何年かに1回切れることがあります。

 山形響の場合、体育館という空調がない場所で演奏する事が多いので、湿気と暑さとの戦いで、弦が切れる可能性がホールだけで演奏している時より増えると思いますが、よりによって一番良い所で切れることは無いじゃないか!!!

 と音楽が止まってから、すぐにケースの所に戻って張り替えました。

 弦が切れた時って、「最近行いが悪いのかしら・・・!?」「誰かに恨まれているのかしら・・・!?」「弾き方が悪いのかしら・・!?」など思ってしまいますが、・・・・。自分の行動を見直す良いきっかけです。


 本番後、他のヴィオラパートの同僚にプチ怒られました。「なんで楽器を後ろの人にまわして演奏し続けないのだい??」

 私は、通常トップの席で演奏する事が多いので、トップとしての責任感が足りないと同僚の人は非難するんだ・・・と思っていたら・・・。


 「張り替えに行っている間に、休めるじゃない!あなただけ休んでいるなんてズルイです!!」

 とんだ、身近なヴィオラジョ~クのような話でした。
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ヴィオラ弦張り替えました。

2011年05月12日 23時59分04秒 | ヴィオラ
 最近、どうしても髪型を坊主にしたくて・・・。意味もなく・・・。

 三分刈り、もしくはスキンヘッドを希望してカメトコさんに行きました。ただね、バリカンを全体に入れる事は床屋さんのプライドが邪魔するみたいで、ハサミで勝負したいから好きなようにカットして良いですか?と聞かれたので「はいどうぞ!」といつものように任せてしまいました。普段よりかなり短くしたので、家の奥さんに「旦那さん、何か悪い事したの?」と何件か問い合わせが・・・・。

 意味はなくて、ただ単に気分転換したかっただけ・・・・・。


 明日、山形響第213回定期演奏会が行われます。

 今回は3日間とも前回の定期演奏会に引き続きプレコンサートがロビーにて行われます。

 私も誘われるままに参加します。募金箱を設置しますので、本編のコンサートより増額で少しだけポケットの小銭を入れてくれたら、とても嬉しいです。山形弦楽四重奏団を結成してから、中島君も茂木君もいないメンバーでアンサンブルするのは初めてかも知れません。違うメンバーの方々とやるのは貴重なので楽しんで演奏出来たらマル。

 

 ~~~~~~~~~

 本日その3日目のリハーサルを終えてから、ヴィオラの弦を張り替えました。D線とG線の長さが足りなくて、「これは不良品だ~~!!」と大騒ぎしていたら、ヴァイオリンの弦でした。ここ数年ヴァイオリンも演奏するようになったので、間違って持ち歩いていたのでした。

 帰宅してから全ての弦の張り替え終了。

 本番の前の日に、なんで弦を張り替えるの?と弦楽器をやっている方は疑問に思う方もいるかも知れません。

 私の弦の張り替える頻度は、気分転換したい時だから・・・。

 私にとっては、別に特別なことではないのです。

 若干、倍音がなりにくくなっていて、チューニングに手間がかかっていたので、そろそろだったのは確かだったのですが。

 最後に・・・。S.Mintzさんのヴァイオリン凄いです。あの渋いS.プロコフィエフの曲を内にこもる熱で演奏しきっています。聴き逃したら、後悔しますよ。山形では聴く機会があるのは、今度はいつになるのか・・・。無い可能性の方が高いかも・・・・。こうご期待。
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ヴィオラ Vol.32

2011年01月19日 23時59分22秒 | ヴィオラ
 ヴィオラ演奏とは、直接関係するか分かりませんが、仕事柄長時間椅子に座っていたり、重い楽器を構えていたり・・・・。狭い舞台上ではより体に負担のかかる楽器~ヴィオラを演奏している人は、結構首や肩・腕・手に何らかの故障を抱えている人がいます。プロ奏者にも多く見受けられる症状です。演奏方法を改善するのは必要な事ですが、普段からの体調管理・体力アップに気を使わないと、だんだん年とってから演奏出来なくなります。私も若い時から故障がちな手を持ってますので、毎年フォームを改善するなどして、対処してきました。

 あとは腰痛持ちですので、骨盤矯正などを行うため・体力調性のために歩くことを意識的に行っています。痩せるのが目的ではないので、ゆっくり歩いたりします。先日、万歩計をもらいました。1日に10000歩到達で、画面下に万歳をしているキャラクタ~が登場します。1日生活してきて10000歩に到達しない時は、歩きに行ったりします。毎日の雪かきで、だいぶ歩数は確保できるのですが、それでも毎日1000歩前後は不足します。

 10000歩で約200キロカロリー位しか消費しませんので、ダイエットにはあまり役立ちませんが、腰は調子よくなります。
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ヴィオラ Vol.31

2011年01月06日 23時58分44秒 | ヴィオラ
 本日は、山形Q今年最初の練習日でした。たった5時間弱の間ヴィオラを弾いて疲れてしまいました。まだまだ体が楽器を演奏するようになっていません。

 学生時代にチェロの人は、ケースにべたべたとシールを貼っていて格好いいなぁ~と羨ましく思っていました。今のようにカーボン製などのケースをVnの人やVaの人達は手に入れられなかったのです。特にヴィオラの人は大概の場合、ヨタヨタの角ケースか少し幼稚クサイ三角ケースしか選択の余地がありませんでした。

 ところがここ数年、カーボンケースがVn用・Va用さらにはKb用も出てきて、少し高いですが手に入れられるようになってきました。最近は色を選べたり、ムーン型というサクソフォンのケースのような物まであります。

 私が使用している楽器の大きい方のケースは、楽器購入の時についてきた物で、普通市販されているケースには楽器がおさまりません。涙。

 ただ主にクァルテットで演奏している楽器は42cmなので、ぎりぎりケースの選択が出来ました。ただ楽器自体が大きいので、本当にぎりぎりですけど。
 
 という事で、念願のシールを貼ってみました。「毘沙門天」とか「夜露死苦」「なめネコ」とかのステッカ~をはりたかったのですが(昔から好みがそんなに変わっていません。笑。)、奥さんに猛烈に反対されて、ドトールのチェブラーシカと、山形Qフレンズに参加していただいている「あげつま」さんのシールに落ち着きました。

 まぁ良いか・・・・・・。
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迷い・・・・・。

2010年08月03日 23時54分25秒 | ヴィオラ
 オーケストラや室内楽で演奏している事は、極端な言い方ですがヴィオラの練習にはなりません。各パート間での音程の差やタイミングの差がある時に、ヴィオラパートは瞬時に(神がかり的に・・・。笑)自分で出した音程がピッチメーター的に正しいとしても指をづらしたり、ヴィヴラートを少し幅多めにかけたりして、何とかその場の和音を正しいと思われる方向へ持っていくのも仕事(テクニック)の一つだと思うからです。

 平均律の音程を周りに一切譲る事なく出していたとしたら、それこそアンサンブルの中では邪魔になってしまいます。自分が正しいと思っている音程でも周りが例えば上がってしまった時に、自分だけは正しい音程を出すんだ!!と強い意志で周りと調和しなくても出し続けることはヴィオラの役目では無いし、もちろん弦楽器族の誰しもやっては行けない行為のような気がします。 

 しかし、この行為によるテクニックのずれが少しずつ溜まってくると、何週間もしないうちに自分一人で演奏した時に全く音程がとれなくなってしまっている事に気づきます。大きいアンサンブルの中で演奏し続けることは、下手になるという説をとなえる人がいますが、まさにこの事を指しているような気がします。

 我々は演奏でご飯を食べているプロの演奏家ですから、もちろん毎日個人練習は欠かせませんが、仕事が忙しいからと少し怠けていると、数日で自分のテクニック(音程に関しての)が壊れていきます。

 毎日積み重なるゴミを排除するために、自分の両手の指や感覚に対して毎日微調整が必要になります。

 その微調整を怠っていて、自分が壊れていることに気づかないで仕事をし続けている時に起こりやすい現象として、周りの音程に対して、異常に厳しくなります。周りの出している音に我慢が出来なくなるのです。チューニングさえ嫌になってしまう事さえあります。そして自分がどの音程で出せば良いのか全く分からなくなってしまいます。

 本当に不思議なんですよ。自分が壊れているのに他人が許せなくなるのですから・・・・。今までの経験上、私は練習不足(調整不足)の時ほど他人が我慢できなくなります。今までにそれで何回まわりに対して迷惑をかけたか・・・・。

 そういう時は、家に帰ってから冷静になってピッチメーターや音叉を使いながら丁寧にチューニングしてからしばらく開放弦で楽器を充分にならしてあげてから、これ以上ないくらい自分の音程や音色にきびしく、じっくりと一つ一つ音階などを練習してみるのが一番スランプから立ち直るのに早道のような気がします。

 必要以上の力や凝り固まった考えが、すぅ~~っと無くなってゆきますよ。
 だから個人練習は重要ですというお話しでした。

 スランプだなと思っている人は、やってみて下さいませ・・・・・・。
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