一年掛かりで、やっと出版出来た、いや、それ以上かな?
助成金が下りることが決まったのが去年の一月だから、一年三か月掛けて
ようやく完成したのよ
傷付き保護されても、残念ながら落としてしまった命、
その死を無駄にせず、環境教育、普及啓発活動に役立てられないかと
模索してて、ボランティアさんたちが、20年来地道に続けてきていた
羽根標本を本にして出版しようと思い立ったのです。
で、先立つものは資金 まず助成金探しから始め、
「サントリー世界愛鳥基金」から援助を受けられることになりました。
でも、それからが大変、元々は、記録として残しておこうというくらいの
気持ちで作っていたのが、いざ本にするとなると、ある程度の見場、
そして何より、正確さが必要になってくる。
やっても、やっても、訂正、訂正の繰り返し、山のような文献調べたり
専門家の意見を聞いたりしたけど、そもそも野鳥の詳しい資料って、
あまり無いんだよね あっても古かったりして
結局、撮影も、やり直し3回、その都度レイアウトも変更になったりで
関わっているボランティアさん同士も感情的になって、その調整、修復が
また大変だったりと、本当に、良く出来上がったもんだよ。
内容は、厳選した17羽の羽根標本、ツバメ、コゲラなど割と身近で
見られる種から、センダイムシクイ、オオジシギなど、
あまり見かけない種も載ってます。
羽根の名称、計測方法なども図解して、環境教育の場でも使うつもりです。
納品された冊子を前に、一同、やっと完成した、大変だったけど遣り甲斐あったなあ
と、感無量、時には衝突しながらも励まし合い、力を合わせて作り上げた冊子、
これから、地域の学校、図書館、野外観察施設などに配布します。
一枚の野鳥の羽根から、自然の作り出す美しさと機能性を知り、
野生動物達のことを知るきっかけになってくれればと思ってます。
そして、一歩踏み込んで、彼らと人間との関わり方も考えてくれればと思います。