佐々木譲の「サンクスギビング・ママ」読んだ。ブログを始める前の05年12月に読んだ本だが、6年2ヶ月ぶりに再読。
13のストーリーからなる短編小説。そのうち10本がアメリカを舞台にしたショートストーリー。面白い本だったという印象は残っていたけど、やっぱり面白かった。ほとんど始めて読む感覚だった。
どれも面白いストーリーだが、最後にちょっとスパイスというか、落ちがあるストーリー「事情聴取」と「クリストファー通りの魔女」がいいね!思わず、最後にそういう事だったのかとつぶやきたくなるような結末というか、話の落ち。
「氷雨のフリーウェイ」。高校時代に札幌~帯広までドライブした話と、今のシアトルのドライブが交錯しながら進む。ちょっとノスタルジーを感じていいね。
ロスアンゼルの日系の商社を舞台にした「トルネード」は、ちょっと怖いというか従業員に同情するね。国内を舞台にしたストーリーのうち、2つは札幌が舞台。
20年前に書かれた作品で、一部のストーリーはアメリカをドライブしながら書いたらしい。昨日、今週放送された山下智久ルート66一人ぼっちのアメリカ視た。またルート66ドライブしたいねえ。
この人の作品は、後にも先にもこれ1冊しか読んだことがない。この作品の後にも数多くの作品を出しており、映画化された作品もある。一昨年、「廃墟に乞う」で直木賞受賞。バンクーバーに住んで執筆活動をしていた時期もあるようだ。今も執筆や講演活動しているらしいが、北海道の東部の農村で暮らしているとのこと。http://sasakijo.exblog.jp/
年季入った本~。NYからサンタフェへドライブ、やってみたい。
今週はホィットニー・ヒューストンに続き、相撲の久島海(田子ノ浦親方)、K-1ファイターのマイク・ベルナルドと40代のアーチスト、スポーツ選手の死が続いた。40代は一番タフというか、人生の関門のような時期だな。