盛田隆二の「ありふれた魔法」読んだ。一昨年読んだ「夜の果てまで」は札幌が舞台で大学生と人妻が主人公だったが、今回は東京の都市銀行が舞台で銀行マンとその部下のOLの話。
結論から言うと面白い。この人の小説は物語の展開がスピーディで読んでいて疲れない。男女の心理が上手く描写されている。昔、マイケル・ダグラスの「危険な情事」を見終った時と同じ心境。「危険な情事」の方が衝撃的だけど。それにしても銀行の仕事は結構タフですねえ。週末も仕事持ち帰って、土曜に自宅で仕事したうえ、日曜は通信教育の勉強なんて・・・。常にそういう状態ではないにしろ、出世を気にし、顧客にコビを売る。気が付いたら定年・・・。家族とは一緒に暮らしているだけ。いくら地位と給与は高いかもしれないけど微妙。僕にはできないけど。