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皆様、本日はゆっくり大磯で過ごしております。
海と山に囲まれ、緑が眩しいほどです。
そんな中で、ふと幼い頃の記憶が甦ってきました。
4歳の時、初めてピアノが送られてきました。
薔薇の彫刻が施され、象牙のピアノは直ぐに私の分身となりました。
幼稚園から帰って来たら、直ぐに習った歌を、自分なりにアレンジして弾いていた頃を思い出します。 即興演奏を何時間も弾く日々も続きました。一音弾くと、天からのイメージが次々と溢れ出しました。 例えば、蓮華草の花畑。そこからは春の躍動感と、小さな花びら一枚一枚の生命の存在がイメージされました。 川の脇に咲く椿の美しさと光の反射を音に。また、大きな池に石を投げた時に広がる水の波紋からは神秘性を曲にしました。 しいては、宇宙や天空を表現していたのです。
音のイメージは、自分がストップをかけなければ、留まる事はありませんでした。
初めて来たピアノが古くなり、新しいピアノとチェンジする前夜、(ピアノさん有り難う。そして、さようなら)という題で、泣きながら即興演奏をしていた事も思い出します。
寂しい感情が反映した曲でも、いつもイメージは自然界と結ばれておりました。
木々や花、小鳥の声に耳をじっと傾けると、自然は生きる哲学を教えてくれます。
自然への畏敬の念と、心に聞こうと思う意識があれば。
ふと先日考えました。
人間も自然の一部なのだから、心をニュートラル(これが大切です。)にして、人の心の声を聞こうとすると、今まで以上に沢山の事が見えてきて、絆が深くなるのではと。
なんだか嬉しくなってきました。 佐竹