地球の危機!

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「食べる事」 (2)

2010-12-23 18:45:13 | Weblog
「食べる事」(2)

(『食べること、やめました』 森美智代著、マキノ出版より)

森美智代さんは、「脊髄小脳変性症」を発病して、甲田医院を訪れました。

そこのところの題は、「自分の大好きな先生について行く」です。

P.30
甲田医院(甲田光雄院長)に行き、神経内科で「脊髄小脳変性症」と診断された事、治療法は無いと言われた事などを話しました。

甲田先生は「そうか」といって、しばらく黙って一生懸命お腹をさすってくれました。それからおもむろに、「治るよ」と言われました。「お腹にガスがたまっているのが原因。だから断食すれば治るよ」と。

その時私は「ここに来て良かった。甲田先生にお任せしよう」と思いました。

脳の病気なら脳に詳しい専門医にかかった方が良いと思うのが普通の考え方かも知れません。しかし私は「治らない」という先生にしがみついているより、「治る」と言ってくださる自分の大好きな先生について行こう、と思ったのです。脳の専門家でなくても、大学病院や大病院の先生でなくても、自分の納得できる治療の道を選びたかったのです。
                             (引用終わり)

甲田先生を「大好き」になったわけは、

(引用始め)
「何より良かったのは、甲田先生の講議です。断食や西式健康法(西勝造(にしかつぞう)先生が1927年に確立した、独特の体操、生活習慣、断食、生食療法などを行う健康法)によって、ガンやさまざまな難病が治ったお話を、独特の勢いある語り口で話される甲田先生からは、治療家として、人間としてのゆるぎない信念と情熱が伝わってきました。
「世の中には、こんなお医者様もいるんだ」
「甲田先生、大好き!」とすっかり魅せられ、「もしも私が難病になったらここに来よう」と思いました。
                         (引用終わり)


森さんの素晴らしいところは、1つ1つご自分で決めて行かれたところだと思います。

「治らない」という先生にしがみついているより、「治る」と言ってくださる(自分の大好きな)先生について行こうと思ったのです」のところも、私はストンと(ああそうか)と思いました。

「納得して、自分で決めて」というところが大事だと思いました。


森さんは何回も断食を繰り返され、そのたびに「宿便」が出て、それまではできなかった「背腹運動」ができるようになり、また、上体を左右に振っても倒れる事がなくなったそうです。

が、夢ーー自分が死ぬ夢を見られたそうです。

(引用始め) 
そのことを何気なく幸田先生に話したところ、「そりゃいかん! ’気’が弱くなっている。長く断食させ過ぎたかな。すぐやめましょう。」と仰って、2度目の長期断食は打ち切りとなりました。
                           (引用終わり)


私は、甲田先生の「患者さんとしっかり向き合っておられるところ」がこれまた、素晴らしいと思います。

私はこのことを言いたくて、この本を選びました。医学的なことはお医者様にお任せするとして。

「その人の人生は、その人のものだ」。これが、特に弱い立場に置かれている人にとっても、可能になれば! と思うのです。


植民地支配をして、(植民地から)富を吸い上げて得をしたのは、一時的なものだったろうと思うのです。何となれば、植民地の人々に対してしていたように、自国民に対してもどうしてもしてしまう、と思うからです。利益が上げられない人に対しては冷遇するようになるでしょう。利益が大きい方が○で、少ないのは△(×)、減益なんかは、あってはならないこと、になるのではないでしょうか。

「10人いれば、10人皆を守ること」よりも、利益の大きい方に目が行って、「弱い立場の人も守ろう」という事が支配者には伝わりにくくなるように思います。

植民地支配をして、なまじ、富を得ていない方が、「人を守ろう」という事が’当たり前’なのです。「命を大事にしよう」ということがスッと合意できる。

「命を大事にできないこと」が、お金に換算したらどれほどの損になるか。

「弱い立場にいる人を守ること」や「人材育成に手間やお金を掛けること」が、結局一番得になるんじゃ、ないでしょうか。(と、「スローライフの勧め」で、どなたでしたか、言われていました)



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「断食」や「生菜食(なまさいしょく)療法」の良さをご説明します。

P.32
生菜食は、ほうれん草や小松菜といった青野菜から作った青泥(あおどろ=野菜をミキサーにかけてドロドロにしたもの)、または、そのカスを絞った青汁、ニンジンや大根といった根菜のすりおろし、生の玄米粉、リンゴなど、文字通り生のものだけをとる方法で、甲田療法では断食とともに重要な柱になっています。

生菜食の最大のメリットは、断食と違ってずっと長く続けられる点です。

断食は栄養補給を断って人体を危機的状況に追い込むことで、病をいわば’兵糧攻め’にするとともに、免疫力を高めて、改善、治療に導く方法です。

栄養補給を断てば、言うまでもなく体重が減り、体が衰弱します。(実はある時点からその衰弱が止まり、逆に上向いてくるのですが。)同時に病巣細胞や病原体も衰弱します。

この、病との’我慢比べ’に体が勝てば、改善、治療に向かうわけです。もちろん、体が負けては何にもなりませんから、甲田先生は常に、体重、体力の変化を慎重に見極めながら断食療法を指導されます。


このように断食は、病と体のギリギリのせめぎ合いですが、いくら改善や治癒傾向が顕著でも、ずっと続けるわけにはいきません。

しかし生菜食療法なら、限られた食材と量とはいえ、一定の栄養補給を行っていきますから、その人なりの量でずっと続けることも可能です。それでいて生菜食の小食療法は、断食に勝るとも劣らない効果を発揮する事が、甲田先生の長年のご研究によって分かっています。

断食をしなくても、あるいは断食に引き続いて生菜食の小食療法を行い、さまざまなガンや難治性の病気、--例えば、進行性筋萎縮症、関節リウマチ、B型、C型肝炎、潰瘍性大腸炎、悪性脱毛症、再生不良性貧血、アトピー性皮膚炎などーーを改善や治癒に導いている例が多数あるのです。