京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「がんばるわなんて言うなよ」

2018年10月24日 | 日々の暮らしの中で
昨夕からの雨に恵まれた翌日、秋の日差しが戻った。


午前中は書き物に時間を割いて、午後2時ごろから外歩きに出た。
温かなベンチでカマキリは川の流れを静観か。その足元で、蟻が小さくて白いものをくわえ冬の備えに奔走中みたいだった。草むらのコオロギの声が川の流れにかき消される。
秋の一番ゆったりした時間帯、賀茂川の流れを見ながらしばし休憩することにした。桜の紅葉が進んでいるが堤に花は多くない。


     がんばるわなんて言うなよ草の花    

坪内稔典さんにこんな句がある。

目立たない、出しゃばらない、大言壮語しない。
小さな花に心を注ぎ、こんなことを書き記して何の意味があるのかわからないけれど、例えばこのブログだけでも振り返ってみると、この年月を生きたのだと気付かされる。あれこれ思って言葉を書き留めてきた年月がここにある。
コメント (6)
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