京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 街の彩り…

2010年12月09日 | 日々の暮らしの中で
             
親鸞聖人の血脈を継いで750年の本願寺、利休の茶の湯の伝統を400年受け継ぐ三千家、創業数100年を誇る老舗などがある。「継続こそ美なり」と、継続することに価値を見出す美意識というものがある。
千利休―小庵―宗旦―【武者小路千家・表千家・裏千家】、この三千家に見る継続の知恵や抱える問題を、ジャーナリストの立場からの「京都文化論」として伺う機会があった。

三千家の一子相伝、家元制度でお家継承の知恵、養子縁組。血は混入しながらもここまで続けてきた。が、今、高齢化と椅子の普及で正座ができずに茶席は危機。カルチャーで学んでも流派に属す人も少ない。家元制度存続の危機を抱えているとおっしゃる。
そこで一肌脱がれた本日の講師、若手の後継ぎが流派を越えて集い、異分野との交流で学び合う、NPO京都法人伝統フォーラムを立ち上げられたと言う。
次代を担う、後継者の若者の話は興味深く拝聴。
             
                       
オープンして間もなく1ヶ月、寄り道して烏丸四条北西角にある「LAQUE (ラクエ)」を初めて覗いてみた。女性向け衣料や雑貨・丸善書店の文具店・飲食店などが入って…。周辺の商業施設とも共同企画で、このエリアの活性化を目指すと注目されている。とは、新聞紙上だけで、こうした場所も縁遠くなっていけない。
ここの「駅ナカ」も東京資本の店がほとんどだとかだが大賑わい。ドーナツを買うために延々と並び続ける長蛇の列ができる店には目もくれず、地下鉄の改札口へと向かう。

街の彩りや形は、伝統文化とは別に変わりつつあるのだろうか…。
クリスマスに間に合うように…、要望に応えるのも楽じゃないわ。
           

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする