京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 お花を立てて…

2010年12月27日 | 日々の暮らしの中で
             

「残り日少なし ペースを上げて取り組もう」
今日の運勢にこうあったのだ。何もかもお見通しのように、勝手にむちゃくちゃ言わないで~。
夕飯のあと睡魔が襲う。眠気には勝てずテレビの前で小1時間夢の世界をさまよう始末。
あとはお花を立てて、内陣の飾りつけなど…。庫裏はどうしても後回しか、そこそこで見切りをつける。もう目いっぱいだ~、ということだな。

暮らしの空間を美しく飾るために花を生ける。
最も多いのが、自由に活けて楽しむ生け花だろう。小座敷の床飾りにふさわしい形式と格を備えたものもあり、さらにはもうひとつ、これから内陣の仏さまに飾るお花のように、「立てる」と言っているが、立花の形式のものがある。
詳しくはない知識をポロリとこぼしてしまえば、もうこれだけで底をつくのだが…。

「立花」は江戸時代のいけばなの中でも最も古い様式になり、室町時代以前は、花を生けることを「たてる」と言ったという。神仏に花を「たてまつる」意味が込められる。

芯には一本の松を生けている。そして「真(心)・副・体(しん・そえ・たい)」の比は、枝ぶりのバランスを取りながら、目安となる基準は7・5・3。 見た目の量感もよし、と言うところか。
自己流だと言いながら、見映えよく立てたらいいと言うのが婆さまだった。
活け上がりは両の手でやっとこさ花器を持ち上げる重さになってしまう。それを何とか奥の壇上に、まさに供え奉る。据え置いてから更に水を足し入れるのだ。
      
                    縁起良くウサギの絵が

花の少ない季節、蠟梅の枝をご自由にと生花店に提供しながら、物々交換よろしく持ちつ持たれつのお付き合いなどが生じている。
コメント (8)
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