京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 鐘の音

2010年12月31日 | 催しごと
               
鮮やかだった黄葉も散り落ちた街路樹の姿に、季節の巡りをしみじみと感じていた今日。
師走の行事をこなしながら、いよいよ2010年も今日一日限り。
ゆっくりと振り返っている余裕もなくきたが、それでも、「私の耳は大きいか?」と振り返ったとき、いろいろな言葉をじっくり聞ける一年にしたいと思ったことだけはしっかり覚えている。一日一日大切に過ごそうと思ったことも…。
楽しい出来事がたくさんあった、いい一年だった。そう言える、感じている。
いいこといっぱいあったなあ~~。

無銘ではあっても、余韻のある音色の響きは喜ばれている鐘だ。
厳しい寒さの中の除夜の鐘つきとなりそうだ。

大晦日の夜には、寝ずに新しい年を待つ風習があった。「守歳」と言うとある。
「故歳 今宵尽き、新年 明旦来る。…」 北斗七星が横たわる東北のかなたを望み、よき春の訪れを期待する。
『漢語日暦』12月31日の項にはそう記されている。
「よき春の訪れ」を願って…。                           
できることなら、すやすやとした眠りについてしまっているだろう、
はるか海の向こうの5歳児のもとにも、鐘の音に込めた願いが届くことを祈りたい…。
コメント (6)
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