京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 夜空を赤く染めながら

2009年08月16日 | 日々の暮らしの中で
「五山の送り火」
午後八時、東山如意ヶ嶽の「大文字」が燃え上がるのを待つ。合掌……

少し場所を変え、夜空を赤く染める松ヶ崎西山の「妙」、離れたところに西賀茂船山の「船形」、かすかに「左大文字」と送り火を望んだ。

やがて、山は白い煙に包まれながら火床は静かに消えていった。
祖霊は、西から船に乗って西方浄土へと帰って行かれるという。送り火はそもそも魂送り。今年もそれぞれに、それぞれのお盆が終わりを告げる。心の中で手を合わせ…、我が家の夏の終わりも実感していた。虫の音が響く夜道に、無邪気にはしゃぐ声がかわいい。

帰国準備の荷造りが進められている。ホンマにホンマ、とうとう夏も終わりだ。

ちなみに大文字山の「大」は第一画が80m、 第二画が160m、第三画が120m。火床数は75。松の割木を井桁に組み上げてその間に松葉を入れて点火するという。

コメント (9)
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