京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 先延ばしで

2009年08月19日 | JESSICAの日本滞在記
                

3歳の孫娘Jessieにとって、八ヶ月間という半端ではない長期の日本滞在は、貴重な体験として心にしっかりと刻まれるものとなったはずだ。身内のこと、人目もはばからずで恐縮ながら、見事な成長ぶりを見せてくれた。見ること聞くこと、良きも悪しきも吸収して。

日に日に会話力がつく。昨日、朝から何度も入る父親からの電話。「Jessie、ダディは何だって?」と聞くと「ラビュー(love you)」という返事だけ。「ダディに会ったら何て言うの?」「ハロ~~って」と笑う。英語力は空っぽ…だ。
二日間ほど、何度も何度も自分のキャリーバッグの荷物を詰め直していた。そうすることで気持ちも父親のいるオーストラリアに向かっていくかのように。

「今日Jessieのおうちに来て」と手が伸びてくる。「でもねー、チケットがないわ」「買えばいいじゃん」「じゃあ、ひとつ寝たら来てや」「一月になったら行くわ」と、繰り返しながら関西空港へ。ぐずりだした際に一度だけ「はようおうちかえろ-よおー!」と。尋ねたところ、おうちは「オーストラリア!」にあった!複雑…。
 手荷物検査が終わるのを外から見ていた私に、よく通る声で「おかあさ~~ん」。 Jessieは仁王立ち、笑ってじっと見ているのがかすかにわかる。娘の声と重なって、これが最後の声に。思いっきり手を振り合って、後ろ姿を見送った。やっぱり涙は出るもんだ…。

 散在した物を片付け残していった衣類を洗濯したりの一日。あまり性急にすべてを復元するのは惜しいので、先延ばしで行く。

今日も孫話!?となりがちな八か月余でした。長いこと楽しませてもらったJessieと娘に感謝。
そして何よりもお付き合いいただけましたことに深く感謝致しております。

   (写真:がらがらの関空と、泥を落とした公園用グッズ)

コメント (6)
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