京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 夢のたわごと

2009年08月25日 | 日々の暮らしの中で
Jessieが私の夢を見たと聞いた。以前も一度起きぬけに自らそう言ってきたことがあった。三歳児の見る夢って?寝言は聞いたことがある。では寝言の最中は夢を見ているってことだろうか。

「アメリカの学者クレイトンによれば、睡眠中の人間は、一時間半から二時間の周期で夢を見、一晩に夢を見る時間は平均八十二分だそうだ」と、雑学の本に説明されていた。夢を見ないという人も、それは単に見た夢を忘れているだけらしい。

「眠っている間に見る心理現象」、「抑圧されていた願望を充足させる働き」が辞書的な意味の「夢」。Jessieは私に会いたがっているのか。日本を懐かしがっているのか。私の思いが強くて現れたのか。まさか鬼の面をつけてJessieを追いかけていたってことでもないだろう。

夢に人が現れるのは、その人が自分を慕っているからだと歌っている。
    うたたねに 恋しき人を 見てしより
         夢てふものは 頼みそめてき

また、自分が恋しいから夢に見るとも歌う。
    思いつつ 寝(ぬ)ればや 人の見えつらむ
         夢と知りせば さめざらましを

どちらも小野小町の作である。なかなか現代的な小町さん。そして、思い思われ恋多き女性でありましたようで。

しかし、本当に思いつつ寝ればお会いできるのでしょうか……

思いの烈しさすさまじさで、心が遊行だけはせぬように…。などと、
たわけた寝言を言っている場合ではないかもしれません。そんなたわごとは五臓の疲れゆえとお叱りが飛び出しそう。足腰治して出直さねばなりませんようで。

       (写真:水引の花 赤い小花を点々と付けて。
4歳の誕生祝いまでは持ちそうになく…)
コメント (10)
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