京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 Fireworks Display ・ 花火

2009年08月08日 | JESSICAの日本滞在記
花のように、美しさを鑑賞するものとして発達してきたという日本の花火。夏の暑い夜、夕涼みでのんびりと楽しみ、線香花火のようなはかなく繊細な美しさを好むのが日本人の情緒であり日本の文化でもある。
だが、海外ではイギリスを初めオーストラリアなどでも、花火は冬の寒さを吹き飛ばすエネルギッシュなものとして好まれ、美しさとスリルを求めると聞く。花火文化は異なっているようだ。

七日、二十六回目となる「琵琶湖大花火大会」。琵琶湖という大きな大きな闇を前にして夜空に広がるFireworks Display(花火)。鑑賞席から見上げるこの華やかな一夜をJessieと母親へのプレゼントとした。

「琵琶湖自然散策」をテーマに一時間、約一万発。水面から三十度~四十度の角度に筒が固定された「斜め打ち」は、湖上を斜めに横切って開くここでしか見られない魅力だそうだ。大会のすべてがコンピューターによってプログラム化され、約六千本の筒を設置して発射。最大の高さは320メートルにも達すると。

桜並木やハス、紅葉が舞い散る湖東三山に飛び交うとんぼ。四季折々の花や風物が頭上を覆い尽くさんばかりに描かれ、湖面を染めながら散っていく。
2830発が打ち上げられたフィナーレ。柔らかに、かわいく、激しく力強く、やさしく優しく音楽に「乗って」花火が夜空に舞う。お見事!!
歓声を上げ、手をたたくJessie。後方からは「ありがとう、ありがとう」と繰り返す声も。

「ダディに見せてあげたいね」二人の思いはオーストラリアへ……。

                    (8/8 京都新聞より)

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする