kyon's日誌

つれづれに・・・

田舎もんの記憶

2014年06月03日 | 日記
暑い東京から暑い秋田に戻ったけれど、
秋田の空気のなんと旨いことよ!
緑が作る空気がまずいはずが無かろう~(笑)
あ~、田舎もんで良かった~!

負け惜しみでは無い。
東京にも緑は結構ある。
あのビルが連なる街のそこ此処に街路樹もあり、ビルのベランダには植木が顔を覗かせる。都会の人だって緑のある無しは憩いの一部であり、生活の中の「生」そのものとしても感じているのだろうさ。
一生懸命に時間に追われて生活してるからこその要求の一つなのだろうと。
けれど、
緑の元気さが違うなぁとは思う。
土の無い地面から這い出てる緑は木陰を作って熱に浮かされた人々を涼ませてくれるが、
いかんせん、アスファルトだらけの地面は熱せられてる。
空と地面からの熱を吸いこんで微風を作る努力が、木々や草花には大変な作業なんだろう。

都会は田舎もんには疲れる。
そこに住んでいた時には気が付かなかった若さがあったからだけど。

昔は水道橋という駅も、お茶の水という駅も、馴染んだ駅だったのに。
お茶の水駅のすぐ側にマクドナルドなる米国式のファーストフード店がある日突然出来上がった頃、
学校へ行く途中にバーガーを一齧りしながら行った記憶がある。
何でも珍しくてやってみたかったな~(笑)
駅の周りには待ち合わせの人々がウロウロしてて、中学時代の同級生をそこで発見して驚いたことがある。
 あら、何でこんなとこで?
 ちょっと待ち合わせ、お前こそ何で?

何で?と聞かれて、苦笑しあった(笑)
互いに知り人ではないような顔をしてササッと別れ、
なんでまた同郷人とこんなとこで会うかなぁ~、普通、会わないだろ~と(笑)
ジロリとワタシを驚いた眼で見てたヤツ。
流行りの服装で田舎者を隠していた自分は妙に気恥かしく、
中学生の頃のままにシャツ姿のヤツは気後れしたように。

同郷の懐かしさより、こんな偶然は要らん、と、互いに迷惑感を漂わせ、人らしい感情も麻痺してた(^^ゞ
その後、二度と東京で会う事は無かった。
一体、あの頃は何を考えてたかなぁ~(笑)

義妹のマンションは水道橋駅のすぐ近く。
後楽園も東京ドームも直ぐそこで、広い道路の脇道には可愛い神社もあり、居酒屋もある。
昔からの東京も、確かにそこにはある。
神田川もそこには流れていて、橋もそのままだけど、
テリトリーにしてたはずの街の面影は見つけるのが難しい。
あの頃に見た風景は、既に無い。

やはり、田舎もんの自分には既に住める場所では無い違和感があり、
義妹には馴染んだ風景になっているのは長く住んだ愛しさだろう。

そうだ・・・、離婚した時に田舎に戻っておいでと言った時に、
ここは子供達には故郷だから、友達も居るし、ここでガンバルわ・・・そう言った義妹が、長い教師生活を終え、娘の結婚式に立派に母を勤め上げた。
育った子らは皆好い子に育った。
あの都会で、母一人、三人を育て上げた・・・すがすがしい笑顔が帰りのモノレールで小気味良かった。
あぁ、義妹はエライなぁ・・・叶わん・・・(^^ゞ
コメント (2)
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