花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

東大の祝辞。

2019-04-20 15:22:16 | 仕事
早いもので、4月もあと10日
令和までカウントダウンが始まりますね

ハイシーズンも落ち着き、待ちに待った日常が戻ってきました
今はホームページのプチリニューアルに向けて、せっせとレンタル髪飾りの写真撮影&加工を行っています
窓際に白い厚紙を引いて撮影する、なんとも地味~な作業

お客様がレンタル髪飾りを選びやすいように、わかりやすく掲載させていただく予定です。
後は、「写真館」ページの写真を新しくするのと、秋の料金改定に向けて新料金プランを確定をして・・・それからの七五三予約開始という流れを予定しています

毎年、七五三のご予約は5/1にしていましたが、今年度は少しずれ込みそうです。
お待たせして申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願いいたします。

さてさて、今年の入学シーズン
東大の入学式での上野千鶴子さんの祝辞が話題となり、賛否両論が沸き上がったようです。

全文はこちら→ 祝辞内容


拝読させていただきましたが、個人的には、とても納得できる興味深い内容だったと感じました


ある番組での一般人への街頭インタビューで、1人の奥様が

「入学式のおめでたい場で言うような内容でないのでは

というコメントがありましが・・・
それはにはちょっと???な思い


こういう厳しい言葉を卒業式の時に言うのでは遅いような・・・
これからの4年間をどう過ごすかで大きく変化していく新入生の時期だからこそ、投げかけた問題なのだと感じます
入学の間口だけは狭く、卒業の入り口が広い日本の大学の学生さんには、厳しい言葉が必要なのかもしれません。


大学生による性犯罪が頻発している事が良い例
良い大学に入ったことで、何をやっても良いという「特権階級的」勘違いが、犯罪を起こす事にストップをかける事さえもできなくなってしまうのだと考えてしまいました


日本はいまだ、学歴社会が根底にあります。
リタイヤしたおじ様たちが、その後老人ホームなどで過去の「学歴や肩書」を持ち出してしまうという、なんとも悲哀の感じる話もありますね


あるテレビ番組で「大卒」「中卒」のタレントさんがやり取りしてましたが、
私の考える「学歴」は、環境の1つでしかないと思います。
その為、環境を上下で比べる事にどうしてお違和感を感じてしまうんです


お勉強が好きで、整った環境で学びを深める場所としての「大学」であって、保育士さん、看護師さん、美容師さん、服飾関係など特殊な勉強をしたければ「専門学校」、中卒や高卒でスポーツ選手、大工さんやお寿司屋さん、舞子さんに修行にでる人もいますね
どの環境を選んだとしても、皆さん素晴らしいお仕事をされています


過去の「履歴」ではなく、「今どう生きているか」が大切なんじゃないかな~。。。


上野千鶴子さんの

「どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい」

とても響いた言葉でした


私が成人式のお嬢様のお支度をしている時に、いつもお聞きするのが

「何を勉強しているの?」「どんなバイトしているの?」「どんな趣味があるの?」・・・

その人が、どんな嗜好があって、何を目指して、どう言う風に過ごしているかという事にものすごく、関心があります


SMAPさんの「世界に一つだけの花」の歌詞がとてもに好きなんです
皆、1人1人誰一人として、同じ人はいないのだから、「鎧」の部分だけ見るのではなく、奥の部分まで見て判断するような大人になって欲しいと感じてしまいました。


「学歴」「お金」「性別」「年齢」「国籍」「外見」など、偏った価値観だけで人を判断したり、差別したりしないで欲しい
そういう、小さな特別意識が「イジメ」につながってしまうような気がします。
重要なのは「心」の部分。そして皆が「幸せ」である事。


「差別のある世界で生きる」のではなく「差別のない世界を作る」・・・が最終目標になって欲しいです


本日のお写真は毎年ご訪問させていただいている、大学の先生です
長年のお付き合いなので、友人宅にご訪問するようなウキウキした感覚です
こんな素晴らしいな先生に教わる学生さんは幸せだな~と毎回感じてます。
先生らしく、凛とした中にも柔和さのある素敵なお着物姿になりました




コメント
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