花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

「着付けできます」に要注意!!!

2014-08-03 22:50:09 | 仕事
8月に入りました~
それにしても・・・毎日暑い

夏バテぎみでスタミナ不足中・・・・
体調を立て直していかねば

8月に入ると、いよいよ秋の七五三シーズンの打ち合わせが始まります
すでに50件近いご予約が入っているので、1件ずつお客様とのお打合せをしていく予定です

9月に入ると、少ない残りの枠に対して恐ろしいほどのご予約が殺到するので、落ち着いている8月中に予約済みのお客様の打ち合わせを終了して秋に備えておくのです
何事も前倒しして準備しておくことが大事だと、この仕事をしていてヒシヒシ感じています。

さてさて、着付けといえば「専門の方に頼む」「自分で着る」「親戚知人に着せてもらう」の選択肢があります

そこで要注意なのが・・・・

「着せてあげるよ~」という近親者の優しい言葉

「わーいお金もかからないし、着付けてもらえるなんてラッキー

という気持ちもよーくわかりますが・・・

「ちょっと待ったーーーーーー

まずは、ここは冷静に検討しましょう

一番注意したいのがおばあちゃまの着付け。
多分、昔は自分で着ていたり、人に簡単に着せていたんだと思います

ただ、この場合多くのケースで「ブランクが空いている」という落とし穴が・・・
今までのご訪問で、おばあちゃまが着せている途中で「あれ?帯ってどう締めるのかしら?」「この結び方だったかしら?」という焦りの声、何とか着せても正直ぐちゃぐちゃ、ひどい場合には結局着せる事が出来ず「お願いしてもいいかしら?」と途中からお願いされるケースなど・・・

残念ながら、ご親戚やおばあちゃまの着付けで「上手」な着付けにお目にかかった事が無いんです

ご友人の着付けもしかり・・・
趣味で着付けを習っているといっても、人に着せるのとはまた違うんですね。
やはり、残念な着付けを数多くお見かけいたします

そこで、お知り合いに頼みたい、でもそこそこきちんと着せてほしい為には・・・・

まずは、事前に必ず一度は練習に着せてもらいましょう

ぶっつけ本番はぜーーーったいにNGです

練習の時に、どのくらいの技術があるのかわかるし、お知り合いの方も自分の技術の未熟な部分を感じるので、当日まで練習してくれる可能性があります。
そうすれば、当日に少しは上手に着せてもらえるかもしれませんね

練習の時点で、とても着せられない状況であれば、すぐに専門の方に頼む事ができるというメリットもあります

練習をお願いしなくても良いケースは、お知り合いの方が「着付けの仕事をしている」「大昔でない過去に数多くの人の着付けをしていた経験がある」「他装を真剣に習っている」場合です。
その場合は、上手下手は別として、最後まできちんと着せてくれると思います

とにかく、ブランクのある方、人に着せた事が無い方にはくれぐれもご注意を
そして、1回は着せてもらってみてから判断してくださいね

本日のお写真は昨年の七五三のお客様です。
お母様の着物が控えめで品が良く、お子様の着物が引き立っていますね
七五三の場合は、親子で色が被らないようにする事が大事です。
お着物選びのポイントですね
コメント
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