色々な思い。。。

「着物を着る」
それは、単にお出かけの時に着物を着る事。それだけではないという事をこの仕事をやって感じています。

それぞれのお客様のそれぞれの思いが「着物」に詰まっていることを知りました。

昨年の大地震で津波で被害を受けた自宅から、ようやく持ち出したお着物をお孫さんの卒園式に着られたおばあちゃまがいらっしゃいました。お嫁さんから「襦袢に汚れがありますが、是非着てもらいたい」とのご依頼。
お義母様への思いやりに感動いたしました

お体が弱いけれど、桜のシーズンになるとお着物が着たいとご依頼されるお客様。
「母が喜んでくれる」と亡くなったお母様の着物を着て卒業式に出席されるお客様。

他にも、お母様が着たお着物を七五三や成人式に着られるお嬢様もたくさんいらっしゃいます。

洋服と違って人の思いを受け継ぐ力がお着物にはあると痛感いたしました。
これからもお客様のたくさんの思いを受け止めお仕事させて頂きたいと思っています。

さて、本日のお写真はお母様の着物を着られて結婚式に出席されるお客様です。
「母の大事な着物なので、綺麗に着せて欲しい」とのご依頼を頂きました。
本当に、素敵なお着物でとてもお似合いでした

お母様から娘に引き継がれる着物・・・いいですねー