花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

地震から1週間。

2011-03-19 22:19:44 | 仕事
東北大震災から1週間。
テレビで映し出される、被災地の様子、原発の様子・・・
本当に心痛みます。

原発で給水活動に励んでいる自衛隊、消防署、警察、東京電力の社員の方々に「本当にありがとうございます。そして、大きな被爆をせずに無事に戻って来て下さい」と願うばかりです。

皆が心を一つにして頑張っている中、計画停電で混乱している状況でナイターをやろうとしている野球関係者、政党が取り込まれると連立を拒否する政治家、部下達に責任を押し付けて殆ど顔を見る事のない東京電力上層部。

こういう時にこそ、自分達の立場や利権を一切除外して東北の復興の為に一丸となって全力を注いで欲しい。心から思います。

さて、出張着付けのお仕事も地震の影響を大きく受けました。

この1週間で卒業式や結婚式のキャンセルが30件近くご連絡がありました。

このような状況の中、式の決行は難しいと思います。結婚式の新婦様からキャンセルを頂いた時には本当にお気の毒でした。1年以上も前から準備されていた式のキャンセルは苦渋の決断だったと思います。でも「ご招待したお客様の安全が確保できないので仕方がないです」とのお言葉に新婦様の優しさが伝わってきました。

そして、出張着付け 花*小紋の仕事としてまず行ったのがお客様への一斉メールと電話連絡でした。

先週は卒業シーズン真っ只中。多くのお客様のご予約が入っていたので、今後の対応についてご連絡させて頂きました。

電車の運行状況、計画停電、出張が出来ない場合に備えて他での着付け、お洋服の準備について・・・等々。思いつく対処法をメールさせて頂きました。

すると、多くのお客様からご丁寧なお返事を頂きました。
出張できずにご迷惑をおかけするかもしれないという状況に対し、私の安否まで気遣ってくださり、快く今後の対応を受け入れてくださいました。
皆様、本当にありがとうございました。


ただ、この1週間で2件、どうしてもお引き受けする事ができなかったお客様がいて本当に申し訳ない事をしてしまいました。

1件目は地震翌日のお客様。
自宅周辺の全ての電車が運休。さすがにどうにもなりませんでした。

もう1件は大規模停電が危ぶまれた日の翌日。
始発でなければ間に合わないスケジュールで時間に全く余裕がなし。少しでも電車が遅れるとアウトという状況にギリギリまで運行状況とにらめっこしたものの、あまりにも時間が読めないという事で出張を断念させて頂きました。

本当に申し訳ありませんでした。
そして、混乱期の連絡ミスがあったりと、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

地震から1週間。
停電も運行状況も落ち着き始め、出張着付けもようやく通常モードに戻って来ました。
まだまだ余震もありますので、かなり早めに出発をしております。
どうか・・・予定通りに到着しますようにと心から願いながら。

このような状況で着付けしたお客様の嬉しそうなお顔をみると「着付けが出来てよかったー」といつもより何倍も嬉しく思います。

今は一生懸命仕事をさせていただく事が私のやるべき事。
そう思って頑張ります


コメント
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