花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

七五三 着崩れ防止5か条!!!

2010-12-20 22:03:32 | 七五三
七五三シーズンも終了し、着付け業界は成人式モード
写真スタジオでは七五三は続いているので不思議な感覚です。

さて、今年度の七五三シーズンもたくさんの可愛いお子さんと出会えて楽しいお仕事となりました
とは言っても、七五三着付けは着崩れと常に背中合わせ・・・・
お子様が苦しがると、つい紐が緩みがちになってしまう問題も。
今年も残念ながらアンケートで着崩れたという報告はありました

本当に申し訳ない事に、七五三着付けは「着崩れません」とは正直言い切れません。
お子様の動きは予想不能・・・
着物に対敵な動きをされてしまうと、残念ながら着崩れてしまいます

今までに驚いたお子様の行動ベスト5(ベスト???)
・袴でジャングルジムを上る
・振袖で子供用自転車にまたがる
・振袖で開脚(バレエリーナ???)
・振袖でソファに寝転がる
・日本髪にディズニーのカチューシャをする

↑さすがにどれも止めに入りました

たくさんのお子様の状況をみて、今更ながら「着崩れ防止5か条」を考えました。
来年の七五三シーズン前にもう一度アップしよう・・・

入れない

襟の詰まった洋服を着慣れていないと、襟が首に当たるのが気になるらしく、首から手を入れて長襦袢や着物の襟を広げようとしてしまいます。
そうすると、浪人武士のような状況になってしまうので要注意です。

踏まない

階段や車の乗り降りは注意が必要です。お子様には裾を踏まないようにお姫様のように着物を持って上り下りするようにオススメしています。
前の裾を強く踏むと、裾がズルッと下がってしまいます。(袴も同じく)
特に車高の高い車の場合はご両親が気をつけてあげると良いですね。
袴の場合は上にまくって座るとずれ落ちる心配がありません。

しゃがまない
しゃがんだり座ったりの回数が多いのも危険です。バランスを崩して裾を踏んだり、ひざ歩きも着崩れやすい動きになります。
着物を着たときは、できるだけ椅子に座るようにしましょう。
深いソファも帯がつぶれるので気をつけて下さいね。

寝転がらない
着物にもダメージがありますが、ヘアに乱れがおきやすくなります。
カールが乱れたり、ピンが外れたりしますので、小さいお子様は特に気をつけましょう。

暴れない
洋服と同じような、やんちゃな動きは少し我慢してもらいましょう。
裾が長く着崩れだけでなく、踏んで転んで怪我の原因にもなります。
お祝いの前に怪我はしないよう、お子様の動きに目を光らせましょう。

とは言っても、せっかくのお祝いの日。
写真撮影やお参りまではちょっぴり我慢、その後は多少着崩れても思い切り自由に動いて、楽しい七五三を過ごしてもらいたいと思っています

当日に注意するのでなく、事前に着物を着た時の行動についてお子様としっかりお話をしておくのもよいかもしれませんね

着付師の私自信も、できるだけ着崩れないお子様着付けを研究し、来年はさらによいお仕事ができるよう頑張ります
コメント
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