老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

日銀はYCCを止めることも、政策金利を上げることもできない ?

2022年11月01日 | 投資 &  国際情勢

冒頭に掲げたのは、

最近テレビでよくお見かけする

エコノミストの加谷珪一さんの

「スタグフレーション  生活を直撃する経済危機」

に掲載されている図表。

10年国債金利を0.25%に抑えるために

10年国債を無限に買い入れる、、、という

YCC(イールドカーブコントロール)

に固執することで、

日米金利差の拡大を招き

その結果としての円安を放置しているとして、

黒田日銀総裁に対する風当りは

日増しに強くなるばかりだが、

加谷さんによると

日銀にはYCCを止めることも、

政策金利を上げることもできない事情がある

のだという。

そして、加谷さんが

その最大の理由としてあげているのが、

YCCを止めた場合に起こる

国債金利の上昇 → 国債費増額による財政圧迫。

某生命保険研究所の試算によると

現在YCCによって0.25%に抑えられている

YCCを止めた場合

10年国債の金利は1.5%に上昇

するのだというが、

上記図表のように、

3.5%に上昇すると23兆円の追加利払いが発生する

との前提にたつと、

1.5%に上昇するということは

23兆円 × ( 1.5%  ÷ 3.5%)

= 9兆8000億円

と法人税収を上回る追加利払いが発生する

ことになる。

来年春に任期を迎える

黒田日銀総裁の退任とともに

日銀の政策変更を予想する向きもあるが、

この一点からも

誰が日銀総裁になっても

政策変更は容易ではないことが分かる。

政府日銀としては、

為替介入によって円安をなんとか制御しながら

金融政策はなんとか維持したい

というのがホンネだろう。

さて、どうなりますか ?

下は、その加谷珪一さんの

「スタグフレーション  

~ 生活を直撃する経済危機」。

( kindle版あり )

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