本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング (光文社新書) | |
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光文社 |
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島原万丈(しまはらまんじょう)さんという方が、
冒頭に掲げた、「本当に住んで幸せな街 全国官能都市ランキング 」
という本の中で、住んで幸せな街(=官能的<センシュアスな>街)というのを
次の8つのファクターで分析している(同書・第二章)。
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1 共同体に帰属している街
2 匿名性がある街
3 ロマンスがある街
4 機会がある街
5 食文化が豊かな街
6 街を感じる街
7 自然を感じる街
8 歩ける街
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たとえば、京都と東京(青山)を行ったり来たりする生活などしていると、
京都と青山、どちらが好きですか ? とか、どちらが住み良いですか ?
といった( にわかには答えようのない )質問をよくされるが、
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島原さんの挙げた8つのファクターにそって私なりに考えてみると、
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京都の方が明らかにポイントが高いなか ? と思うのは、
1(共同体)と5(食文化),7(自然),8(歩ける)の4つ、
他方、東京(青山)の方がポイントが高いなか ? と思うのは、
2(匿名性)と 4(機会)の2つ。
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( 3の ロマンスがある街 と 6の 街を感じる街
については、それぞれに趣きこそ大きく異なっているものの
京都と青山ではいい勝負、、、といったところだろうか )
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これら8つのファクターについて、
それぞれ個別に少し詳しく見ていきたい。
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( 続く )
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( 追記 )
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以下は、上で取り上げた、「本当に住んで幸せな街 全国官能都市ランキング 」の内容紹介。
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「「住みたい街」や「住みやすい街」……住むことに関する多種多様なランキングは
「住むこと」「暮らすこと」に関する私たちの「体験」そのものが反映されているとは言い難い。
本当に豊かに楽しく生きられる、魅力的なまちとはなんなのか ?
そこで、本書では「他者との関係性」「五感で感じる身体性」を基準にした
「官能」〈センシュアス〉という言葉をキーワードに、まちを再評価する試みを行う。
上からの再開発や、均質化された都市計画によって、まちの個性や多様性が失われつつ ある現在、
本当に住んで幸せなまちとはどこにあるのか ?
中央/地方を問わず、そこに生きる人たちの、まちに対するリアルな評価を可視化し、
近未来のまちのイメージを探っていく。
◎目次
はじめに
第 1 章 フォーマットが先行する日本の都市計画
消え行くまちで/均質化していく都市/〝良好な〟まちは誰が決めたのか/ 巨大団地「プルーイット・アイゴー」/
ジェイコブズ的転換/ いまだに軌道修正できない日本の都市計画/なぜ千葉県印西市は「住みよさNO.1」なのか/
「住みたい街ランキング」/動詞で都市を評価する試み
第 2 章 センシュアス・シティ・ランキング
センシュアス・シティ・ランキングの決め方/関係性の4指標/身体性の4指標/
センシュアス・シティ・ランキング トップ50/ランキングの違和感について/
文京区とは、どんな場所なのか ?/ランキング下位グループの特徴/
カテゴリー別センシュアス度ランキング
1 共同体に帰属している街―― 東京は大阪より共同体帰属意識が高い
2 匿名性がある街―― 大阪がトップ2
3 ロマンスがある街―― 横浜はロマンスのまち
4 機会がある街―― 金沢や仙台にはチャンスが転がっている
5 食文化が豊かな街―― 金沢市ほか地方都市がランクイン
6 街を感じる街―― 吉祥寺強し。〝東京都比率〟の高い指標
7 自然を感じる街―― 東京西部、ニュータウン系都市が上位に
8 歩ける街―― 江戸川区が大健闘
第 3 章 センシュアス度で全国のまちを測る
東京都心は「匿名性」「ロマンス」「機会」に恵まれている/ 都内トップエリアはバランスがいい/
東京の下町は四者四様/ 目黒区は武蔵野市にそっくり/三鷹市は井の頭公園があるのに……/
文京区よりも荒川区狙いで/大阪の上位都市は都会要素+街の活気/横浜市の各区/ 京都市vs.奈良市/
地方都市の鍵は食文化と駅前の賑やかさ/ 静岡市と浜松市は何が違ったのか
特別座談会
新しい評価軸としてのセンシュアス〈林厚見 × 木下斉 × 島原万丈〉
B面的な都市開発と「夜の経済」/世界の「センシュアスな都市」とは/
「センシュアス」は最上級の平和/地方都市は生き残れない ?/
新潟の山奥にあるセンシュアスな宿/某市の再開発は何がまずいのか/ アメリカの都市開発に学ぶ/
地方都市の生産年齢人口が激減する/ 地方は「東京」ではなく「世界」を相手に/鍵は地方の富裕層
第 4 章 センシュアスは幸せの実感値
センシュアス度と居住満足度・幸福実感度は比例する/ センシュアス度が低いと、人口流出を招きやすい/
センシュアスなまちには一体何があるのか?/ センシュアス・シティと「ジェイコブズの4原則」の共通項/
センシュアス・シティの取説/地方創生とセンシュアス・シティ/
インバウンドとセンシュアス・シティ/空き家問題とセンシュアス・シティ/
人間工学的に「正しい」は本当に正しいのか ?/
地域住民不在の再開発/ 法善寺横丁というオルタナティブ
おわりに
謝辞
特別付録 センシュアス・シティ・レーダーチャート
◎著者プロフィール
島原万丈(しまはらまんじょう)
一九八九年株式会社リクルート入社、株式会社リクルートリサーチ出向配属。
以降、クライアント企業のマーケティングリサーチおよびマーケティング戦略 のプランニングに携わる。
二〇〇四年結婚情報誌「ゼクシィ」シリーズ のマーケティング担当を経て、二〇〇五年よりリクルート住宅総研。
二〇一三年三月リクルートを退社、同年七月株式会社ネクストHOME'S総研 所長に就任。
ユーザー目線での住宅市場の調査研究と提言活動に従事。
HOME'S総研(ほーむずそうけん) 不動産・住宅情報サイト『HOME'S』を運営する株式会社ネクスト内に 設立された社内シンクタンク。
「もっと、住むことの自由を」を活動指針に、 より豊かで真に自由な住生活の実現を目指し、
独自の調査研究を通じて、住まいに 関わる産業のあるべき姿や方向性について提言活動を行っている 」(内容紹介)
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