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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

夏の夜空の花(M20)

2012-07-20 | 天体観望・撮影(遠征地)
5月18日の富士山五合目遠征だが、夜中になって、だいぶ風は弱く
なってきた。それでも時たま強めの風が吹くこともある。

15mmのアイピースから9mmのアイピースに変えて、夏の華やかな天体を
撮影することにした。メシエ天体制覇の合間の、夏の星雲シリーズは、
M8、M16と来たので、次なるターゲットにM20を選んでみた。


【 ↑ M20 三裂星雲 いて座の散光星雲】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍
IXY 30S ISO:3200 F:2.0 f=4.9mm S:64秒x19コマ
撮影日:2012/5/19 01:38-02:10 撮影場所:静岡県小山町須走口五合目
Registaxでコンポジット→YIMGで回転・トリミング
→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で、トーンカーブ調整・リサイズ

まだ風が完全にはやんでいないので、多少恒星が流れてしまっているが
全体に、赤い星雲も青い星雲も良く色が出た感じだ。夏の夜空の花として
その美しい姿を、まずまずきれいに納められただろうか。

前回撮影した時の画像は、同じ9mm80倍だが、トリミングによる切り出し
が大きいので、前回の画像と同じ大きさと向きに切り出した画像が
こちら↓


前回の画像と比べてみると、赤い星雲の中の部分の色が濃くなって
いるのは、YIMGのバックグランド補正と、FlatAideのかぶり補正の差だろう。
また、そのおかげで、青い部分の色も前回より広範囲に写っている。

コンポジットの枚数が3倍以上あるので、画質も今回の方がだいぶ良く
なっている。ただ前回画像より少し恒星が大きめに写っているのは、
風によるブレが出ているのだろうか?

しかし、華やかな夏の星雲の中にあって、このM20が一番美しいだろう。
またこれも夏の間に、もう一度、風の無い日に挑戦しておきたいな、、、、

2012.5.19(7/20)

風の中で(M4)

2012-07-19 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、今年2度目の富士山五合目遠征の5月18日。風が強くて思う様に
撮れなかったアンテナ銀河の撮影を11時時過ぎに切り上げて、次の
天体に移る事にした。風は多少弱くなってきたが、まだ9mmで写すには
辛い状態なので、あきらめて15mmのアイピースで48倍で写るターゲットを
写すことにする。

次なるターゲットは前回鳴沢村で雲に阻まれて、数枚しか撮れなくて
少し画質の荒くなったM4に再挑戦してみた。球状星団だと、露出時間も
短めなので風の影響を更に受けにくくなるだろう。


【 ↑ M4 さそり座の球状星団】
SM-R125S/D:130 f:720 UW15mm 48倍
IXY 30S ISO:3200 F:2.0 f=4.9mm S:20秒x34コマ
撮影日:2012/5/18 23:42-23:58 撮影場所:静岡県小山町須走口五合目
Registaxでコンポジット→YIMGで回転・トリミング
→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で、トーンカーブ調整・リサイズ

48倍と倍率を下げた事と、F2がキープできるので露出時間をいつもの
32秒から20秒にしたおかげで、だいぶ風の影響を軽減した撮影が出来た。

前回3/24撮影の時の画像と、同じピクセルサイズで切り出しているが、
前回の80倍→今回48倍なので、多少小さめに写っている。

前回の画像と同じ画像に成るようにトリミングすると↓こんな感じ。


前回の画像と比較すると、前回は80倍なのでF3.0で32秒の露出に
対して、今回は倍以上明るい、F2.0で、シャッタースピードが
半分より多い20秒なので、全体に明るく写っている。
ただ、やはり前回の80倍時の方がディテールが判るような感じである。
また、今回の画像は風の影響も出ているのでブレによる、恒星の
流れも出ている感じだろうか。

まあ、この風の中で、その影響を最小限にする為に、倍率を下げている
状況では、この位写ればまずまずだろうか。またそのうち、風の無い日に
80倍で撮影してみよう。

2012.5.18(7/19)


今年、2度目の五合目(NGC4038/39)

2012-07-17 | 天体観望・撮影(遠征地)
5月12日の富士山須走口五合目への遠征に続いて、5月18日の金曜日も
晴れそうだったので、事前に機材の積み込みを済ませておいて、
仕事から帰って、速攻で車を走らせ、夕焼けに染まる中央高速を
一路、西に向かって走る。


【 ↑ 西の空は、次第に夕焼けに染まりつつある】
もちろん、行き先は富士山の須走口五合目。今年に入って2回目の
五合目遠征である。梅雨入りや登山開幕前に何回行けるだろうか。

さて、無事に5合目に8時頃に到着。今日は到着が遅かったので、
いつもの場所は、他の車がいたので、駐車場の真ん中の方で、機材を
セットアップした。準備が出来て、9時過ぎから今日の最初のターゲット
を撮影しようとする頃に、かなり風が出てきた。

今日の初めの天体は銀河を予定していたので、9mm80倍でセットアップ
したのだが、風が強くてぶれまくり。時折風が弱くなる時もあるので
タイミングによっては、ブレの少ないコマが撮れるのではないかと
9時半頃から11時過ぎまで、風の様子を見ながら、50コマ以上撮影したが
残念ながらブレの少な目のコマを集めても、6コマ程しか無かった。

と言うことで、かなりブレてしまっているが今日の最初の天体は、
これ↓

【↑NGC4038/4039 からす座のアンテナ銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 
PowerShot S90 ISO:3200 F:2.0 f=6.0mm S:64秒x6コマ
撮影日:2012/5/18 22:35-23:14 撮影場所:静岡県小山町須走口5合目
Registaxでコンポジット→YIMGで回転・トリミング
→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で、トーンカーブ調整・リサイズ

上側(北)がNGC4038、下側(南)がNGC4039である。2つの銀河がぶつかった
現場で有るが、本来なら、2つの銀河の交点から、触角の様に伸びる2本の
大きな腕が観測されるのだが、ぶれてしまってるせいか、露出が足りない
せいか判らないが、残念な事に、ほとんど写っていない。
写ればこんな感じなのだが、、

触角部分が写らないだけでなく、南側のNGC4039の方も、淡い部分が
ぶれて不鮮明だし、まあ、この風なので高倍率での銀河は無理か?
又今度リベンジしたいのだが、今年はもう撮影の機会は無さそうだ、、、
次に撮れるのは来年だろうか、、、、

2012.5.18(7/17)

月はいずこ!(木星食見えず)

2012-07-16 | 天体観望・撮影(遠征地)
昨日7月15日は、木星食の日だった。当日のAM3時のGPVは、関東圏では
確実に晴れそうな感じの所はなかった。これだと、自宅近くで見れたら
ラッキー程度に対応するのが無難な線だ。しかし、一ヶ月位い前から
家内に連休だから、高山に行かないかと言われていたのを、木星食が
有るからパス!としてたら、じゃ、一緒に木星食を見ると言われていた。

そんな訳で、あまりじっとしている訳にも行かず、しょうがないので
9時のGPVを見て、ドライブがてら、少しでも可能性の有りそうな
甲府方面へ向かって車を走らせることにした。

10時に出発して、2時間もあれば甲府に着くだろうと甘く見ていたが
3連休の昼間と言う事もあり、調布から既に大渋滞!



これでは、とっても甲府まで行けない。結局、12時半過ぎまで掛かって
上野原までがやっと。サービスエリアならまだしも、高速の本線上に
いては、万に一つも見られる可能性がないので、上野原でおりて、
直ぐ側の桂川の河原に出て、機材をセットアップ。



第一接触の、2分前位に機材の準備は出来たが、肝心の木星も月も
何処にあるのか、雲に隠れてさっぱり判らない。グーグルスカイ
マップや、ステラシアターで位置を確認して、それっぽい方向を
双眼鏡やファインダーで探すが、全く持って月が見つけられない。
昼間の月って、こんなに見つからないもんだっけ、、、、

その後、第三接触までの間に、なんとか月を探そうと頑張ったが
結局、月を見つけることが出来なかった。時間は2時半を過ぎ、
月の高度が10度ぐらいまで下がって、もう低い雲の中で雲が
無くなることは無さそうなので、諦めて機材を撤収することにした。



残念ながら、今回は木星食は見られずじまい。この後はドライブ
がてら、富士山のふもとで温泉に入り、出てくる頃には、雲間に
星空が覗くような感じだったので、いつもの鳴沢村に行き、
雲間から星空を眺めていた。

この日はたぶんみずがめ座の流星群と見られる流星がかなり見られた。
多少晴れ間も有るので、雲の合間を縫って、メシエ天体を撮影するが、
薄雲が有るような無いような感じだし、何故かこの日はピントも
イマイチでもう一つの撮影結果だが、何にも無いよりはましか。


【 ↑ 雲間にのぞく夏の大三角と天の川】
2012.7.16 1:18 PowerShotS90 35mm版換算28mm相当 ISO1000 S=20秒 F=2.0
(カメラ三脚を忘れて、適当な台に乗せて撮ってるので構図が、、、、)

撮影結果の方は又後日。

2012.7.15(7/16)

薄明の中で(M54)

2012-07-15 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、月明かりは有る物の、三鷹よりは少しはましだろうと、
沢山の天体の撮影を続けた5月12日の富士山須走口五合目への
遠征であるが、M70を撮影し追えた時点で、かなり薄明が進んで
空もかなり白み始めた。うしかい座の足下も、富士山に沈み
掛けている。


【 ↑ 白みかけた空と、足下が沈んだうしかい座】
2012.5.13 3:31 IXY910is 35mm版換算28mm相当 ISO800 S=32秒 F=2.8



この薄明の中、もう一つ行けるかと無理矢理M54を撮影してみた。
さすがに、撮影している途中でどんどん薄明が進み、かなり明るさの
違った撮影画像が撮れて、後半はほとんど使えなかった。


【 ↑ M54 いて座の球状星団】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍
IXY 30S ISO:3200 F:2.0 f=4.9mm S:32秒x14コマ
撮影日:2012/5/13 03:29-03:45 撮影場所:静岡県小山町須走口五合目
Registaxでコンポジット→YIMGで回転・トリミング
→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で、トーンカーブ調整・リサイズ

M54はステラリウムで、7.7等級、9分角の大きさなのだが、月明かり
だけでなく、薄明の影響がかなり出たのかM69に比べても、星団として
写った範囲はかなり小さくなってしまった。またあまり星々が分離して
いない感じのボンヤリした写りになってしまった。

まあ、どのみちもう一度暗いところでの再挑戦が必要なのだから、
こんなに粘らなくても良かったかな、、、、


【↑眼下に始まる朝焼けと、薄明に消えゆくアンドロメダ座】
2012.5.13 3:44 IXY910is 35mm版換算28mm相当 ISO800 S=2.5秒 F=2.8

と言う事で、半年ぶりの富士山五合目遠征。月明かりも気にせず、
なんと15の天体を撮影してしまった。写りは今一つの物もあるが
それでも、久しぶりの富士山五合目を満喫したという感じだろうか。
ああっ、楽しかった!

2012.5.13(7/16) 撮影済みメシエ天体 100個/107個中