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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

PowerShot S100 再修理

2017-02-22 | デジカメ(ジャンク?修理)
先日、遠征の時に、黒い方の最初に直したPowershot S100が、再びレンズエラーのトラブルで電源を入れてもエラーメッセージ後に電源が落ちる入手時の症状が発生して使えなくなった。


まあ、シルバーの方が有るのでそれほど困らないのだが、壊れたままではちょっとなんなので、前回同様レンズユニットをalibabaで手配して、交換する事にした。



前回の事が有るので、S100用が来るかS110用が来るか怪しい所だったのだが、今回は無事にコネクタの穴が1列に並んだS100用が届いた。

と言う事で、自分の昔の記事を参考にしながら、レンズユニットまでバラす。



で、再び元通りに組み立てて、終了。



前回の記事と変わり映えしないので、記事にするのをやめようかと思ったのだが、、、

この後、そういえばマニュアルフォーカスでの無限遠、出てるよな?と思って、外に出して無限遠にして20秒ほど露光したら!



↑ものすごいピンボケ!まったくもってソフトフィルター要らず状態!!

あれ、前回のこのカメラの時もNGだったから、ひょっとしてCHDKが悪さしてるのかと思い、CHDKをオフにしてノーマル状態で、テストしてみる。



↑15秒露出だとISOが80に固定されてしまうので、かなり暗いが、やっぱりピンボケ!

試に5~6mほど離れた物にAFでフォーカスロックしてから夜空に向けて撮影してみた。



↑これは、しっかりピントが合っている。

それではと、マニュアルフォーカスで、ピント位置を2m、1m、50cmと色々変えて試してみると、20cmの位置から2クリック遠い方へ動かした辺りで、ほぼ無限遠にピントが合った。


↑マニュアルフォーカスで20cmから2クリック遠い方へ動かした時

う~ん、とりあえずこの位置で常にピントが出るなら使えない事は無いが、やっぱりレンズが悪いのかな?

でも、前のレンズの時にも起こっていたから、本体側に問題??

ちなみに、部屋の中で、2m位の距離の壁にピントを合わせると、やはり20cm位の位置でピントが合う。



試に少しズームすると、ピント位置が変わって、マニュアルフォーカスを2mの位置に合わせると、ほぼピントが合っている。



なんとも良く判らない現象だな、、、、、最広角側の辺りだけピント位置がずれる感じだ。

まさか、ここが無限遠位置とかって、カメラに記憶させるようなシステムに成ってるわけじゃないよなぁ?

本体かレンズかは、シルバーのS100をバラしてレンズ交換してみれば判るだろうけど、2台をまたばらすのも面倒だな、、、、

そのうち気が向いたらやってみる事にするか。ヘタにレンズをバラして、マニュアルフォーカスの範囲内で無限遠にピントが出なくなったら最悪だしなぁ、、、、

ちなみに、kmrさんやnarumiさんは、マニュアルフォーカスでしっかり無限遠位置でピント出たのかなぁ??

2017.2.21 (2/22Up)

PowerShot S100 ジャンク修理1 本体分解編
PowerShot S100 ジャンク修理2 レンズ分解編
PowerShot S100 ジャンク修理3 レンズ分解組立編
PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編
PowerShot S100 ジャンク修理5 CS回答編
PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編
PowerShot S100 2台目
PowerShot S100 再修理

PowerShot S100 2台目

2016-12-24 | デジカメ(ジャンク?修理)
PowerShotのS100を一台修理して遠征の時に時々使っているが、実はマニュアルフォーカスで無限遠が全くあっていない。どうやって治して良いか良く判らないので面倒だなとそのまま使っていたのだが、実はもう一台レンズエラー品のシルバーのS100をずいぶん昔に落札して、そのまま放置していたので、そちらを治してみる事にした。


一番安く直せるのは、前回同様のフレキ交換なのだが、結構大変だったので、出来ればシャッターユニットでの交換にしたいと思ったのだが、いざ部品を探すと、シャッターユニットに少し足せばレンズユニットが買える位まで、レンズユニットの価格が下がってきているので、レンズユニットをいつものアリババで調達。



部品はやはり中古の取り外し品の様で、前面に多少凹みキズなどあった。



以前の自分の記事を参考にレンズエラー品の出たままのレンズを外して並べてみる。



あれ!なんかコネクタの大きさが違うぞ!

CMOSセンサーから出ているコネクタのサイズが、一回り小さい。押さえのPCBに開いている穴も、レンズエラー品は、3個1列に並んでいるが、買ったやつは1個だけ穴がオフセットしている。

もう一度アリババのサイトでいくつか画像を見ると、確かに穴が一列の物とオフセットしている物がある。

S100用として売っている物、S100/S110兼用で売っている物、S110用として売っている物を比べると、どうやら、穴がオフセットしている奴はS110用のように見える。

いくつかのお店はS100/S110用として売っているが、どうも微妙にコネクタが違うようだ。

光学倍率も画素数も同じなので、全く同じ物と思っていたら、多少小型化が図られていたのだろうか、、、



と言う事で、仕方がないので、背面パネルごとCMOSセンサーを外して交換する事にした。



無事にレンズユニットを交換した所。



と言う事で、無事にレンズエラーが出ずに起動する様になった。

さて、肝心のマニュアルフォーカスでの無限遠の画像。

↓無限遠の出ない今までのS100

24mm相当で10秒固定撮影後ピクセル等倍切出し

↓新たに修理したS100


マニュアルフォーカスでも概ねピントが無限遠にきて、なんとか無事に使えそうな感じである。

試に、20m位離れた隣のアパートの窓の明かりでAFをロックさせてから、
↓星に向けて撮影した物


こちらの方がピントはシャープなので、まだ少しずれてはいる感じだが、以前に比べればなんとか広角での撮影には使えると言った感じだろうか。

何処を動かせば微調整が出来るのか良く判らないので、まあこれ位の所で使ってみる様だろうか、、、、

2016.12.17 (12/24Up)

PowerShot S100 ジャンク修理1 本体分解編
PowerShot S100 ジャンク修理2 レンズ分解編
PowerShot S100 ジャンク修理3 レンズ分解組立編
PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編
PowerShot S100 ジャンク修理5 CS回答編
PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編
PowerShot S100 2台目
PowerShot S100 再修理

PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編

2015-11-16 | デジカメ(ジャンク?修理)
以前にレンズエラー品を手に入れて、結局部品調達でつまずいて、そのままになっていたPowerShotS100のレンズエラージャンク品。実はずいぶん前に交換用の部品取り機として水没機を入手していたのだが、長野への引っ越し等で1年以上ほったらかし状態だったのだが、最近、S100の記事にコメントを頂いたことも有り、重い腰を上げて修理してみた。


【↑①ドナーに水没機を入手、かなり浸水痕がひどい!】
前回の記事を参考に、どんどんばらしていく。


【↑②LCDをひっくり返した所、かなり錆びている!海に落としたか?】


【↑③レンズユニットを外したところ】

レンズユニットを外すとこれ又、かなりの錆!こりゃ使い物に成らないかも!?


【↑試に、外したレンズユニットを仮付してチェック】

前回ばらして、途中まで組み上げてあるS100に、水没機のレンズユニットを仮組して様子を見てみるが、残念ながら、相変わらずレンズエラー!まあ、この錆び錆びの状態じゃしょうがないかも、、、、


【↑外した裏面サビサビのLCDを付けてみる】

外したLCDも試に仮組して試してみる。こちらは、画面右下に何やら模様が少しあるが、何とか使えるレベル。これだけ水没状態なのにLCDは無事だ!ちょっとラッキーかも。

同様に制御基板も試してみるが、さすがにこちらはうんともすんとも言わなかった。まあここまで錆びる状態じゃ当然だわな、、、、


【↑④レンズをバラす】

レンズをバラスと写真では判りにくいが、これ又、あちらこちら盛大に変色!

う~ん、ますます怪しくなってきた、、、、


【↑⑤問題の絞りユニットを取り出す】

レンズエラー機で断線していたフレキ部分は何とか無事だが、絞りユニット上のモータはかなり錆びている。



モーターのギアをピンセットで動かしてみるがかなり固くて、ほんの少ししか動かない。テスターで見る限り、導通は有るから、モーター内配線は生きてるけど、モータ軸がかなり錆びついている感じだ。とてもこのモータは使えそうにない。



⑥と言う事で、フレキとモーターを外して、はんだ付けを取って、フレキを付け替える。



しかし、このモーター側の端子だが、プラスチックの軸にエナメル線が巻いて有る所にフレキを通してはんだ付けする構造に成っている。

外す時に便利なので、30Wのコテで4端子一度に溶かして外した。そのまま面倒なので30Wの半田ごてで、取り付けもやったら、案の定、半田が乗り過ぎて、ブリッジしてしまった。

しょうが無いので、吸い取り線で余分な半田を取っていたら、右から2番目のプラスチックの軸が溶けてしまった!

ありゃ~!こりゃまずい、これじゃ半田付けのしようがないか!横着せずに15Wの半田ごてを使うべきだったか、、、、、う~ん、今回はこれでジエンド、、、、か!?

でも、ルーペで良く見るとなんとなくエナメル線がフレキの配線の反対側のランドにくっついてるようにも見える。ためしに、配線側のランドと反対側のランドを適当な電線の心線を一本はんだ付けしてつないでみた所、なんとなくフレキの先端ではそれっぽい導通が有る様な感じになった。



でも微妙にブリッジも残っている様な、、、これで大丈夫だろうか、、、、

取り敢えず、上手く付いている事を祈りながら、絞りユニットに元通り組付け。



次は、絞りユニットとシャッターユニットを鏡筒に組み付けるのだが、ここからは前回やってない工程なので、前の記事が参考に成らない。

先ずは、絞りとシャッターのユニットのガイド筒を前回組み立てたレンズ鏡筒に組み込むのだが、前回マーキングしていないので、方向が良く判らない。

よーく鏡筒の中と、ガイド筒の外を見ていると、どうも鏡筒内側のでっぱりとガイド筒の溝を合わせる感じだ。
↓⑧


⑨鏡筒の外筒とガイド筒は、↓この部分が合う様に入れる様だ


↓⑩絞りユニットは、この位置の溝に出っ張りを入れる。


↓⑪シャッターユニットは、こちらの溝に。


↓⑫鏡筒を伸ばしておいて、この穴にフレキを入れる。


↓こんな感じ。



↓⑬裏蓋の位置を合わせて取り付け


↓⑭押さえの下にフレキを通す。


↓⑮絞りとシャッターのフレキをコネクタに取り付ける

↑上側のコネクタは、黒い方がロック板、下のコネクタは白い方がロック板

取り敢えずレンズが組みあがった所で、、再び制御基板に仮組して動作チェック。

レンズが一旦伸びて、縮んでくる。

が、しかしレンズが完全に縮みきらないで途中で止まって、再びレンズエラー!

が~ん!なんか組間違えたのか、、、、

しょうが無いのでもう一度レンズユニットの後ろ蓋をあけて、鏡筒側を一番縮めた状態で良く眺めてみる。



確かに、一番縮めてこの位置だと、裏蓋に付いている後ろ玉ユニットのスペースが鏡筒内に取れないな~、、、、、と言う事は、絞り、シャッターユニットはもう少し中に入っていないといけないという事に成る。

↓よくよく見ると、鏡筒の最内筒の渕にくぼみが有る。


どうやら、ここに絞りとシャッターのユニットの突起が来るようだ。

さて、どうやって、この位置までユニットを落とし込むか、、、、

更に上の写真を良く見ると、最内筒の一つ外側の筒にも縦に溝が入っているのが判る。

但し溝は、二本は無くて一本しかない。しばらく考え込む。
試に溝が有る方をシャッターユニットの位置に合わせて、ガイド筒を差し込む。



⑰ガイド筒を中まで落とし込むと位置がずれるので、ガイド筒を少し鏡筒から浮かせた状態で絞りユニットを突っ込んでみると、絞りユニットの突起は、内側に少し逃げる様にできている為、溝が無くても、最内筒の凹みまで入って行った。


↑右側のシャッターユニット用の突起が入る所は、外側の鏡筒にも溝が上まで有るのが判る。

↓⑱溝がずれない様に押さえながらシャッターユニットを中まで入れる。

↑ガイド筒と、鏡筒との位置関係はこんな感じ。正規にはまる位置より少しずれた位置で溝が合うようだ。

↓⑲ガイド筒を少し回して、外筐の丸印の溝と合わせて、中へガイド筒を沈める。


↓これでやっと全部縮めた時に各ユニットが少し中に入った位置に来る様になった。


↓⑳再び鏡筒を伸ばした状態にして、フレキを穴に通す。


↓21.フレキを通したら鏡筒を目いっぱい縮める

↑こんどはちゃんと後ろ玉が入るスペースが残っている。

↓22.この状態まで来たら、後ろ蓋をネジで取り付ける

↑フレキの折り返し部分が裏蓋から出る様に位置を合わせる事。

↓再びバラック状態でレンズユニットを仮組して電源オン!


おお!やっとレンズエラーが出なくなって正常起動した!

バンザーイ!!

と言う事で、後は、分解時の逆に全てのユニットを正規位置に組み付ける。

ちなみに、GPSユニットより先にストロボユニットを付けるとGPSユニットが付かないので、ちゃんとバラした逆順に組み付けないとダメみたい。

↓さて組み上げて、電源オン!


やった~!やっと治ったぞ~!!

と言う事で最初の記事から1年半以上経過して、やっと修理完了にこぎつけた。

ちなみに手順の⑨~⑪の所は、⑯~⑲の手順での組み立てが正解の様だ。

kmrさんからのコメント情報では、今はebayで、フレキ、絞りユニットAssy、レンズユニットassyがそこそこ安く売られているようだ。

今度直す時は、絞りユニットでの交換辺りが楽かな、、、でもレンズユニットと総額で500円位しか変わらないから、レンズユニットごと交換の方がコスパは良さそうだよな、、、、でも95%NewとかNew otherって何?ちょっと不安も残るけど、、、、


↓と言う事で、さっそく、CHDKをインストール。


さてさて、S100の実力はどんなもんかな、、、、

2015.11.15(11/16)

PowerShot S100 ジャンク修理1 本体分解編
PowerShot S100 ジャンク修理2 レンズ分解編
PowerShot S100 ジャンク修理3 レンズ分解組立編
PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編
PowerShot S100 ジャンク修理5 CS回答編
PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編
PowerShot S100 2台目
PowerShot S100 再修理

PowerShot S100 ジャンク修理5 CS回答編

2014-03-28 | デジカメ(ジャンク?修理)
さて、キャノンのお客様相談センターにWEBのメールフォームから問い合わせを出していた、PowerShot S100のリコール時交換部品にについてであるが、キャノンから回答が来た。


質問は、前の記事に書いたように、

①このフレキが切れてるのがリコールの原因か?
②切れてるフレキ、あるいはモータ+フレキassy、もしくは絞りユニット(CM1-7205-000)が部品として入手できないか?

の2点で有った。実は問い合わせは3/11の夜中に出していて、3/13に一度回答が来た。
その時の回答の概略は、『一旦弊社で確認し、3/20までに回答します。』との内容だった。

いきなりNGの回答で無かったので、きっとCS部門だけで判断に迷って、別部署(QAとか?)に相談すると言った感じだろうか?

とすると通常は出していないけど今回は出す的な温情回答が来る可能性があり、もしそうなった時に、ありのままBlogに掲載すると、我も我もと後に続く人が出て、キャノンにかえって迷惑がかかるので、『Powe・・・修理2』以降の続編記事のUPを少し待っていたのだが、、、、

キャノンからの2回目の回答は予定より早く3/17に来た。

結果は、概略以下の通り

①詳細な部品箇所の公開はしていない。画像での判別もしていない。
②修理窓口専用の部品のため、部品単体での提供・販売はしていない。

残念ながら、欲しい情報も部品も手に入らない回答であった。

と言う訳で、通り一遍の回答だったので、前回までのブログの記事も書き換える必要も無く、当初に書いたままでUPしている。

大きなメーカの対応としては、普通と言えば普通なのだが、絞りユニット位は、不具合対応の部品としてかなり準備されているのだから、エンドユーザーにも供給して欲しかったなと言った所か。

カメラの修理をやっている様なお店を経由して頼めば入手できない事も無さそうだが、私にはそんな知り合いは居ないので、、、、



↑ちなみに、以前に某デジカメメーカに、電池ぶたの爪が折れて閉まらなくなり、爪折れ写真を付けて部品が手に入りませんか?とCSにメールしたら、通常は部品として販売してませんが、自分で交換するのならと電池室のふたを一枚、無料(送料も)で送付して貰った事が有るので、ちょっと期待していたのだが、、、、ちなみに、この話は、ほんとは素晴しい対応として記事にしたかったのだが、かえって俺も俺もと要求メールが飛んでも、メーカのCSに迷惑が掛るだろうと記事にはしていないのだが、、、、、

まあ、そんな話はさておき、とりあえず交換部品が国内で手に入らないと判った。ちなみに、絞りユニットの型番CM1-7205-000で検索を掛けると海外では扱っている所がある。



価格は40ドルとか30ユーロとかで加えて送料がかかる事を考えると、日本製の部品を逆輸入までして手に入れるのでは、かなり割高である。



後は、液晶割れとかのジャンクでも探して絞りユニットのドナーを手に入れるまでは、話は進みそうにない。(液晶割れなら、液晶を移植する方が早いか、、、)

ちなみに液晶割れなどのレンズ稼働品を探す場合は、42とか43とかリコール直後のシリアルだと、交換してもまた同じレンズエラーが後から発生する可能性が大きい様な気もする。リコール対象の機番の方が、レンズエラーが発生しても直して貰えるから良いかもしれないな、、、、、

しかし、こんな記事を載せると、またジャンクの値段が少し上がると嫌だな、、、、どっちにしても、ますます続編の可能性は減ったな、、、、

2014.3.17(3/28)

PowerShot S100 ジャンク修理1 本体分解編
PowerShot S100 ジャンク修理2 レンズ分解編
PowerShot S100 ジャンク修理3 レンズ分解組立編
PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編
PowerShot S100 ジャンク修理5 CS回答編
PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編
PowerShot S100 2台目
PowerShot S100 再修理

なんか、急にコメント欄から書けなくなったので、こちらで、、、、ひらいさんの所でも起こっているから、teacupのサーバーの問題でしょうかね?

コメント機能、復活した様なので、下に入力し直しました。

PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編

2014-03-25 | デジカメ(ジャンク?修理)
さて、絞り+シャッターを組み込んだ内筒の入れ方が判らない状態では有るが、これらを組み込む前に、ロット改修をしている、絞りユニットの不良が無いかを確認しておかなければ、せっかく組み込んでも、又ばらす羽目に成るので、先に確認をしておく。


とは言う物の、どうあるのが正解なのか良く判らない。絞りユニットに乗っているのはモータ(4線)とエンコーダ(3線)である。モーター側は、DCモーターだろうが、ステッピングモーターだろうが、とりあえずコイル分の抵抗値が見られるはず。エンコーダはどう見えるかな?フォトカプラー見たくLEDとセンサーの組み合わせ?

まあ、なんとなくこんな予想をして、フレキの先端をテスターにワニワニケーブルと虫ピンをくっつけた物で、ヘッドルーペを掛けて、抵抗値をチェックして見る。



モーター側の4ピンは、1か所だけ導通が有ったが、他は無。う~ん2か所有るのが正しそうなんだが、、、、

エンコーダ側は、1か所だけ半導体モードで方向性を持ってオンする。後は抵抗値でも半導体モードでも反応なし。これは何となく正しい様な気がする。

とするとモーター側がおかしい様に見える?もう一度モーター側の端子を当たって見るが今度は一つも導通しない!あれ、おかしいな、、、、さっきは導通が有ったのに、、、

と思って、片側をモータの端子に接続して、各端子を当たるがどれにもつながって無い!



え!そりゃないだろ!なんで??と思って良くフレキを見ると、

『キャノンよ、お前もか!』である。見事にフレキの途中で筋がはいっていて、モータ側の4線が断線気味になっている。


↑折りたたまれている部分に筋が入って断線している

以前にカシオのZ500~700シリーズの有名な白飛び不良と同じで、レンズ内部の絞りに行くフレキが、同じ様に切れている

良く見ると、シャッター側は、フレキに保護用の黒い物が貼られているが、絞り側は無いから弱いのだろう。


↑右のシャッターユニットはフレキに黒い保護シート?付き

ちなみに昔バラしたS90のフレキも同じ様にシャッター側は保護してあるが絞り側はフレキそのまま。S90/S95では問題ない方式だが、S100では、広角側を24mmにした事も有って、ズーム倍率が上がっているので、内筒の可動範囲も広くてストレスが大きいのだろう。


↑左がS100用、右がS90用絞りユニット

これがちまたで騒がれているPowerShot S100のリーコル、レンズエラーの原因かちょっと考えてみる。

メーカが書いている高温多湿条件下では、フレキの樹脂部分が温度で曲がり易くなっている状態で、鏡筒が動いた時の折りたたみ動作での曲げ角が通常より急角度に成り易い状態となる。

内部のパターン銅泊にとっては、通常より折り曲げ角度がきつくなると、かかるストレスが大きく成って断線につながり易いと言うのは、メカニズムとして納得が出来る。

また、WEBで見た、あるユーザーのレンズエラーの発生状況は、動画撮影中にズームを動かしたら突然レンズエラーに成ったとの事で、一回交換した後も、同じ動作の途中で2回目が発生したとの報告がある。

ズームした時に切れたと考えると、ズーム時に鏡筒は伸び縮みするから、絞りユニットも前後してストレスがフレキにかかり、最後のとどめをさしたと言うメカニズムもつじつまが合いそうだ。


↑上の様に、問題のフレキは、レンズが縮むと急角度で畳まれて狭い所へ収容される構造

実際の所、直接このフレキ切れが、今回のメーカー回収の原因かどうかは、私自身は、このレンズエラー品1台しか見ていないので何とも言えない所ではあるが、かなりいい線いってるような気がする。

ちなみに、キャノン製品で良く自主回収の案内を見かけるが、キャノンさん程大会社に成ると、ちゃんと修理部門からの情報が品証部門にフィードバックされていて、同一故障の発生率が一定値を超えると、部品や設計の追加検証を社内で行うシステムに成っていると思われる。


↑Canon HP より引用

なおかつ同一故障の発生率がさらに高い値の基準を超えると、自主回収をする選択肢が対応の中に含まれてくるシステムに成っているのではないかと予想する。

つまり今回のシリアル29~41までの機体では、発生率がこの基準を超えているので自主回収となったと予想される。

しかし、シリアル番号で29~41が改修対象と言う事は、43で始まる本機は、なんらかの対策部品のはずなのだが、これが対策部品なのだろうか?


↑Canon HP より引用

考えられるのは根本的な対策部品が間に合わないタイミングで、従来品に何らかの選別試験を実施して多少ストレス耐性の高い物を選別して使用したパターンも考えられる。

選別方法が完璧ならこれでも良いのだが、所詮暫定対策なので、不良の根本部分は取り切れていない可能性は高い。単に未対策品の中から少し強い物を選びだしただけで、保証期間の1年間は持っても、2年後には切れると言う事もあり得るだろう。

とりあえず選別品を使う事で同一モードでの故障率がぐっと下がるから、たぶん自主改修する自社内の基準の故障率を下回る事に成れば、自主改修対象から外す事もメーカーとしては妥当ともいえる。確かに自社内での自主回収基準の故障率を満足していれば、メーカの品証部門も首を縦に振らざるを得ないかもしれない。

とまあ、メーカさんの事情がこんなもんじゃないかと予想はした物の、結局の所この42とか43とかで始まるシリアル辺りは、どうにも貧乏くじを引かされてる臭い。

まあ、自主改修なので、改修を行う故障率の基準も各メーカで、自社の信頼を確保できるラインをどこまでと考えているか、たぶん各社色々な根拠をベースに規定しているのだろうから、同じ様に不良が多くても改修に成るメーカと成らないメーカーが有るのは仕方ない所である。


うちのブログ記事にもある、カシオのZシリーズの白飛び不良ダイニチのファンヒータの不良もかなり発生している様だが自主回収には成って無い事を考えると、キャノンは比較的良心的な方ではないかと私自身は感じている。

さて、改修に関する世迷い言(あくまでくっしーの予想でしかないので)はこんな所にして、問題のフレキ切れをどう対処するかである。カシオのZシリーズでは、余り部品のフレキを使って、フレキをつなぐと言う作業をしたが、Zシリーズの問題のフレキは0.5mmピッチだったから何とかなったが、今回はモーター側が0.3mmピッチ、エンコーダ側は0.2mmピッチと、もう当時からだいぶ老眼の進んだくっしーにはとても対抗できるピッチでは無い。


↑モータ側が0.3mm、エンコーダ側は0.2mmピッチ

と言う事で、ダメ元でメーカーのお客様相談室の問い合わせフォームから、部品入手が出来ないか問い合わせを出してみたので、しばらく回答を待つ事にしよう、、、

ちなみに、問い合わせは、出来れば、1):フレキ+エンコーダ、2):1)+モータ、3):絞りユニット(CM1-7205-000)の順で入手できないか?と、フレキ切れが今回の改修の主要因か?と言う2点である。

ちゃんと部品出してくれるかな、、、、以前にIXY30(30Sじゃない古い機種)のフレキが出ないかキャノンに聞いた時は、レンズユニットでしかないと言われて諦めたけど、せめて絞りユニットなら、改修で一杯使ってるから出そうな気もするが、、、、

2014.3.11(3/24)

PowerShot S100 ジャンク修理1 本体分解編
PowerShot S100 ジャンク修理2 レンズ分解編
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PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編
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PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編
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