絞りユニット不良のリコール問題で修理のテンションはかなり下がってしまったが、だからと言って、ばらしただけで元通り組み上げられないのは、何となく中途半端、、、取り敢えず元の通り組上げてみよう。
先ずは位置関係の崩れていない先端鏡筒と2番目の鏡筒を外す前にマジックでマーキングをする。
一番内側の筒とシャッターユニット、絞りユニットも念の為マーキング。こちらはフレキの出る位置の筒の内側が平らになってるので、マーキングしなくても判りそうでは有るが、、、
↓組み合わせが間違いない所はマーキングしたので、一通り鏡筒をバラして並べて見る。
↓こちらは、シャッターユニットと絞りユニットをばらした所
↓シャッターユニットの裏側にはレンズが一枚付いている。
また、ガイドピンの一本だけが金属製で、押すと内側に少し縮む構造に成っている。
↓これがメーカ改修時に交換される問題の絞りユニット(CM1-7205-000)
キャノンの改修ページには、『下記製造番号の一部製品において、とりわけ高温多湿環境の影響等によるストレスでレンズ内部の部品が断線し、レンズエラーとなる場合があります。』と書かれている。S100ユーザーさんのブログ記事では、この文章の意味を正しく理解されているのか居ないのか判らないが、『高温多湿でなんか使って無いのに壊れたぞ!』と大声で書いてる記事も散見される。
でもこの文章は、不具合発生を検証するプロセスを考えると、いくつかの環境条件での加速試験のパターンを用意して、恒温槽等での加速試験を実施した結果の中で、一番顕著に不良率が上がったのが、高温多湿の条件で有ったという事を言っているだけで、決して、高温多湿で使わなければ発生しないと言う話ではないと理解した方が正しいだろう。
問題の絞りユニットで電気配線を使用している(断線の可能性が有る)部品は、駆動モータ(4線)、エンコーダ(3線)、それを鏡筒外部まで引き出すフレキPCBと言ったところか。高温多湿でストレスを受けやすい部分はどれだろう、、、
↓絞りの裏側(対物側)
周囲の突起を動かせば手で絞りが開けられそうである。
とりあえず、シャッターと絞りは一旦置いといて、他のバラけてしまった鏡筒部分の知恵の輪を解く事にする。
↑先端鏡筒と2番目の鏡筒はマーキングしてあるので、そのまま組めば問題無い。突起が3か所あり、それが入るだけの深さの溝は3か所しかない。そこさえ合わせば、120°づつ回転して取りつけても特に問題は無さそうに見える。(2番目の鏡筒は、120°回しても同じ形状の様である)
次に3番目の鏡筒であるが、これは最外周部分に裏板とかみ合う部分が付いている。最初のバラした時のレンズユニット背面からの写真を手掛かりにしながら、先ずは先端の鏡筒の文字の向きで、上下を決めて、先端鏡筒+2番目鏡筒を縮めた状態で机に置く。
3番目の鏡筒の向きをばらす前の背面写真を手掛かりに、上下を決めて同じ様に机の上に並べて置く。
その上下位置関係を崩さない様に、先端+2番目の鏡筒を持ち上げて3番目の鏡筒の中に入れる。
ちょうどその位置で、2番目鏡筒の突起が、3番目鏡筒の溝にはまるので、たぶん、これで先端、2番目、3番目の位置関係は正しいはず。
次に4番目のパーツは外周にギアが1/3周ほど切られた鏡筒。3番目の鏡筒の外の突起はやはり3か所あるが、3番目の鏡筒には、裏板に取りついているギアが来る部分の逃げが切ってある。また4番目の鏡筒は、3番目の鏡筒の突起を通した後、回転できる方向が後ろから見て反時計回り1/3周である事から、下の写真の位置関係に突起を合わせれば、ギア逃げの切り欠き部分に、可動出来る1/3周で常にギアが覗く形に成るので、この位置で決まり。
次は、5番目の鏡筒だが、これは裏板と完全に対なので、裏板に合わせて上下の向きを決めて入れる。突起が出ているので、少し全体をゆすって位置当たりを取りながらはめ込む。
以上で、絞り+シャッターの内筒部分以外は、知恵の輪が正しく解けたと思う。
最後にここに内筒を入れるのだが、この入れ方が今ひとつ良く判らない。
絞りユニットの不良調査も有るので、とりあえず今日の所は、ここまでで一旦切り上げる事にする。
続きは、レンズ分解組立編3(有るのか?)に続く、、、かも。
2014.3.10(3/22)
PowerShot S100 ジャンク修理1 本体分解編
PowerShot S100 ジャンク修理2 レンズ分解編
PowerShot S100 ジャンク修理3 レンズ分解組立編
PowerShot S100 ジャンク修理4 レンズエラー原因究明編
PowerShot S100 ジャンク修理5 CS回答編
PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編
PowerShot S100 2台目
PowerShot S100 再修理
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