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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

たまには三鷹から銀河(M51)

2013-03-21 | 光害地:三鷹からの天体撮影
さて、2月16日の遠征の次の週末の2月22日は、月がかなり大きくなって既に12日の月になる。こうなると、月が沈むのが、明け方の4時だ。さすがに、この時期には遠征に出る気にはなれない。

しかし、明け方1時間ぐらいは月のない時間があるので、久々に、三鷹での明け方のメシエ天体を撮影してみる事にした。

金曜日、仕事から帰って、かなりはやめの8時に寝て、2時過ぎに起きて庭に撮影の準備をした。


月が沈んでからは、1時間か1.5時間位しか時間が無いので1天体位しか取れないが、少し早く起きたので、まだ月の沈む前から撮影を始めて見た。

三鷹で月が有っても撮れそうな銀河という事で、ちょうどこの時間に北中してきているM51子持ち銀河を先ずは試しに撮って見る事にした。


【↑M51 りょうけん座の子持ち銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算2240mm相当 SP赤道儀
+AL90+SkySenser2 Canon IXY 30S+CHDK F:2.0 f=4.9mm コリメート法
ISO:3200 F:2.0 f=4.9mm 合成F=3.0 LPS-P2使用 S:64秒x13コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) 撮影日:2013/2/23 03:47~04:17
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正、GIMP2で
44%にトリミング(35mm版5107mm相当)、トーンカーブ調整、リサイズ

う~ん、さすがに光害地三鷹で月まであると厳しいか。以前に月のないときに三鷹から写した画像より少しぼやっとした画像になってしまっただろうか?

まあ、それでも光害指数240の三鷹で、更に12日月が有ることを考えると良く撮れている方だろうか?

まあ、今日は、月が沈んでから、今まで三鷹で一度もまともに姿を捕らえられていないM101回転花火銀河の撮影が目的なので、前哨戦としてはまずまずと言った所か。

ちなみに、画像処理前の、JPEG撮って出し1枚画の元画像とヒストグラムはこんな感じです↓

光害かぶりが酷くて、かすかにバックモニタになにやら銀河が写っているのが確認できる程度でしょうか。LPS-P2フィルター付きでも64秒露出で青は飽和に近い所まで来てますね。

2013.2.22(3/21)

パンスターズ彗星3日目(C2011 L4)

2013-03-13 | 光害地:三鷹からの天体撮影
さて、日曜日からはじめたパンスターズ彗星観測も今日3月12日で、3日目を迎えた。昨日はかろうじて、写真に何となく写ったが、まだ眼視でみれていないし、もっとまともな写真が撮りたい所だ。さて今日は見えるだろうか?

仕事が終わって、GPVをみると18時頃から雲が広がる予報!ありゃ、今日は駄目かな、、、とりあえず、速攻で自宅に帰ってカメラとPCと双眼鏡を持っていつものJRの陸橋に出かける。

今日は、双眼鏡は7x50をやめて、12x50で少しでも倍率を稼いで眼視しようという作戦だ。

陸橋に着くと既に先客が一人来ている。直ぐ隣に陣取りカメラのセッティングをするが、西の空には雲があって、微妙な感じだ。今日も駄目だろうか、、、、


【曇り気味の空を見ながら彗星の見えるのを待つ】(友人撮影)
しばらくするとマーチの人さんも来てセッティング。そのうち昨日隣で写していた人も来た。ちなみに先客の1人も昨日来て少し質問された人だった。と言うことでなんだかだんだん知り合いが増えていくような、、、

とりあえず、位置予測の画像を元にパンスターズ彗星の出る方向をカメラでインターバル撮影を開始した。位置予測だと、しばらく雲の中らしい。雲の下の出てくる辺りにカメラを向けてまたインターバル撮影を開始した。もちろん昨日同様、オートブラケティングで今日は+1.5を基準に+/-1段で+0.5/+1.5/+2.5で撮影。

しばらく雲の下を双眼鏡で探索しているとなにやら輝点とそれに続く光の筋が見える。お!これか!思わず『見えてる!見えてる!』と声を出してみんなに知らせると、向こうでマーチの人さんが、『やっぱり見えてますよね』との返事。ちなみに彼は、15x70のでかい双眼鏡で見てるのでどうやら一足先にこれらしいのではと見ていたようだ。


【↑やっと見えたパンスターズ彗星 C2011 L4】3/12 18:29:22 EOS 20D
SIGMA AP DG 70-300mm→190mm ISO800 S=1.3秒 F=5.6
Gimpでトーンカーブ、上部をトリミング、リサイズ 撮影地:東京都三鷹市

と言う事で、雲の下の方に右下の輝点とそこから左上に伸びる尻尾が双眼鏡を通して確認する事が出来た。もちろんカメラはその辺りを狙っているので、写っているはず!と思いながら眼視を続ける。

しかし、小さい!もう少し大きくならない物か、、、カメラじゃなくて望遠鏡じゃないと辛い感じだな、、、、

ちなみに、上のカットの前後のコマをコンポジットして、彗星部分だけをトリミングしてみた。


【18:24-18:30の26枚中の19枚スタック】
35mm版換算1420mm相当にトリミング 撮影条件は上に同じ。

こうしてみるとかなり尾が出ている感じではある。彗星らしい形と言えば言えるだろう!

しばらく双眼鏡で追えていたが、途中カメラの位置を少し変えたりした所で、見失う。みんなに見えてる場所を聞いてまわり双眼鏡で見るが、途中から追い切れなくなってしまった。

しかしカメラの方は、予想位置の方向を向いて撮影しているので写っているはず!両隣の人たちは、最近のデジ一なのでライブビューで見たり、撮像画像を拡大して写ってる写ってると確認している。自分も不安なので、確認しようとするが、20Dの液晶じゃ拡大しても良く判らない。と言うかその前に暗くてボタンが良く判らない(汗)結局現場では確認が出来なかった(泣)

現場で確認は出来なかったものの、それでもしっかり写っていたようだ。

【↑18:33:02のパンスターズ彗星】70-300mm→300mm ISO1600他は同じ

だいぶ位置が下がってきたのでズームを最大まで効かせての撮影である。
ちなみにこの時の彗星部分の画像はこんな感じ↓

【↑18:32-18:36の31コマ中15コマスタック】35mm版換算2242mm相当切出し

と言う事で、なんとか彗星らしい画像が撮影できたし、眼視でも見る事が出来たので、3日目にしてやっとパンスターズ彗星を満喫と言った所か。

最後に、オートブラケティングをしながら6~8秒の間隔でインターバル撮影をしていたので、雲から出て来たパンスターズ彗星を並べて動画にしてみたので、まだパンスターズ彗星を見てない方は、お楽しみ下さい。

建物を入れたかったので、縦位置で撮っているのでちょっと彗星が小さいので、youtubeのマークをクリックして、本家youtubeに行って、1080pの高画質と、全画面モードでご覧下さい。


【東京都三鷹市から見た3/12 18:24-18:30のパンスターズ彗星の動き】

と言う事で、三鷹でも結構見えるもんだな~(でも見れて良かった)
2013.3.12(3/13)

撮れたのか?(C/2011 L4 パンスターズ彗星)

2013-03-11 | 光害地:三鷹からの天体撮影
昨日、3月10日の日曜日に、C/2011 L4 パンスターズ彗星が見えない物かと、近所のJRの陸橋の上に7x50の双眼鏡とノートPCを持って寒風の中、西の空を探索していたが、3回ほどなんか見えた!と思った瞬間が有ったのだが、本当にパンスターズ彗星か、確認出来るほどは見えなかった。

そんな訳で、今日も近所のJRの陸橋に出向いてみた。今日は、眼視できなくても写真には写るかもと、EOS20Dと三脚を持って出た。赤道儀と望遠鏡はどうしようかと思ったが、電源のバッテリーを持って行くのも大変で、一般の人も多くて、ちょっと恥ずかしいので、カメラだけに留めた。

昨日は、位置が今ひとつはっきりしなかった事もあり、今日は、2月に同じ場所から水星を撮影した時の画像を比較明合成して、それを元に、1°毎の線を引いて、彗星の軌道を時系列で書いた画像を準備した。


若干、線の間隔が不均等だったりするが、概ねこれで位置は判るだろう。
ちなみに左のラインが、水星の撮影時間の位置をつないだもの、真ん中が今日の予想位置、右は明日の予想位置。

と言う事で、仕事が終わってから速攻で、JRの陸橋の、水星を撮影したポイントに行き、20Dと三脚をセット。PCを広げて、西の空を眺めるが、西の空はかすんでいて、低空は少し濃い色になっていて見えずらくて、全く見つけられない。

ただ、予想位置の図があるので、カメラは、概ねその方向に向けて、時々撮影してみた。夕方の撮影なので、露出がどんどん変わる事を想定して、絞り優先、露出補正+2を基準に±2のオートブラケティングの設定で、1カット3枚一組で撮影した。


【↑18:22の西の空】

時々ズームを動かして撮影したりもしたが、バックモニタではさっぱり判らない。

周りでは、一般の人もたくさん並んで西の空を眺めているが、誰一人、見えたって声が聞こえない。

途中で、昨日も一緒になった、隣の人が、デジ一で、これそうかな?なんて言ってバックモニタをを見せてくれた。その画像は、形ははっきりしないが、少しだけ明るくなっている部分が、ちょうど私の予測位置辺りに写っている。おお、これは撮れているように見えるぞ!

とは言うものの、20Dのモニタは、拡大しても小さいので、とても確認する気にもならなかったのだが、、、

結局、6時45分頃まで粘ったが、双眼鏡では見る事が出来なかった。赤道儀はともかく望遠鏡は持ってきておいた方が良かったかな、、、、いつの間にか、一般の人もいなくなっていて、最後は私一人だった。

と言う事で、家に帰って来て何枚か写らないかなと思って、適当にシャッターを切った画像を予測位置と比較しながら、一生懸命トーンカーブをいじって見たところ、何となくそれらしい物が写っているような気がする。


【↑18:19:16】EOS 20D 70-300mmZoom→86mm使用ISO1600 S=1/5秒 F=4
Gimpでトーンカーブ、51%トリミング(35mm換算268mm相当)、リサイズ
撮影地:東京都三鷹市

ほとんど目の錯覚かと思う程度の写りで、言われてみればなんか色の違うところが少しあるような感じ位の写りである(泣)

でも、予想位置の画像を拡大して、ビルの位置が合うように調整するとほぼ予想位置と合致する。


【↑18;20:01】条件は上に同じ
少しして(シャッターはほとんど気分で押していたので)撮った上の画像にも似たような位置になにやら写っている。

でも、同じ位置のゴミかなんかだったりするとやだな、、、

似たような時間なので、ちょっと見ただけでは、同じ位置のゴミとか光点でも見てるのかも知れないと思い、ビルの位置を基準に比較明合成をしてみた。↓


おお!ちょうど予測位置の方向に1分弱分位動いているぞ!それぞれの画像は、ほとんど目の錯覚ぐらいの見え方しかしてなくて、言われてみればなんか写ってるような程度の画像だが、それぞれ別々に画像処理して、これかなと印を付けた丸が、ほぼ予測位置に乗っている事から、一応彗星に間違いないのでは無いだろうか?

ちなみに、ズームを300mmにすると、周りの建物がほとんど入らないので、位置を探すのが大変だ。適当に建物が入る範囲で最大のズームにしておけば良かったか。

そんななか、300mmにズームして、予想位置に向けた画像からもそれっぽい物を2枚ほど見つけたので、光点がはっきりしない中、強引に1点指定でコンポジットしてみた。


【↑18:18:23と18:18:40の2コマコンポジット】
EOS 20D 70-300mmZoom→300mm ISO1600 S=1/4秒 F=5.6 
Gimpでトーンカーブ、46%トリミング(35mm換算1043mm相当)、リサイズ

ちょっと、光点がはっきりしないのでうまくコンポジット出来てないかも知れないが、何となく尻尾も有るような無いような、、、、
コンポジットするつもりで撮影してないから、シャッターは適当に数分おきに、2カットずつ位しか撮ってなかったので、どうせならもっと連続でたくさん撮っておけば良かったか?でも見えてないと、あるいはバックモニターで写ってるのが確認できないと、テンション下がるから、あんまりシャッターバシバシ切る気がしなかったんですが、、、、次回からは、見えなくてももっとバシバシ切るべきか、、、でも光点がはっきりしないからコンポジットまともに出来ないかも、、、、

それでも三鷹で何とか撮れた感じかな、、、C/2011 L4 パンスターズ彗星

でも、ほんとゴミみたいな写りでもう少し良く写るといいのにな~、、、、

2013.3.11(3/11)

三鷹で小惑星に挑戦(2012DA14)

2013-02-17 | 光害地:三鷹からの天体撮影
昨日、2月16日未明は小惑星2012DA14が地球に最接近する事をアストロアーツのHPでほんの2週間ほど前に知った。(汗)よく見るとひらいさんのブログにも話題が載ってる。

小惑星って、どうやって写真にしたらいいのか良く判らずひらいさんに聞いたり、アストロアーツのページを見たりして、なんとなくイメージを作る。とは言う物の2月16日は、年に数回の土曜通常出勤日!もっと前から知ってたら休みを取っておいたのだが、急遽思いついたので、休みを取るのも、、、、と言う事で、三鷹で撮影する事にする。

三鷹と言っても自宅の庭では西が見えないので、国立天文台の少し南、武蔵野の森公園の駐車場までプチ遠征してみた。何しろほとんど直前まで何も考えてなかったので、ロケハンも全然出来ていない。行って見て駄目だったら適当な場所へ移動も考えて行って見た。ちなみに武蔵野の森公園は、金環日食の時に、三鷹が晴れたら撮影に使おうと思っていた所で、結構開けていたような感じだった記憶がある。

と言う事で、前置きが長くなったが、15日に夜8時前に寝て、16日の深夜1時過ぎに起きて、どの位置で見えるかとかの情報収集をして、3時過ぎに自宅を武蔵野の森公園に向けて出発。


【↑武蔵野の森公園の舗装の駐車場部分】
いざ、武蔵野の森公園について、有料駐車場に入ると、なんと街灯だらけでもの凄く明るい!星がほとんど見えない!写真右手の奥の方に芝生の駐車場があり、そこは少し街灯の光が届かないようで多少暗いのだが、鎖が出てて入れないようになっている!まあ、広い駐車場に止めているのは私だけなので、芝生側は閉鎖しているんだろうけど、、、ちょっとショック!自宅と変わらず3等星が見えない。まあ、同じ三鷹市内だからしょうがないか、、、、これじゃ7等星の小惑星は見えるのか、、、、

なかば、駄目かも感が広がるが、もう今からロケハンしている暇もなし。とりあえず舗装の駐車場の中で、西が見えて少しでも暗そうな場所を探して急いで機材を設置する。


【駐車場の西端に機材設置、西隣は調布飛行場】

機材設置が終わる頃には、既に4時を回っていた。

ひらいさんは軌道情報をNASAのサイトで計算させたそうだが、やり方を教わらなかったので、アストロアーツのHPに載ってた、明るい星の近くで待機して撮影する作戦にした。

小惑星が最初の目標星付近に到達するまで、もう残り時間が少ない。しし座のデネボラを手動で導入して基準星にして、目的の恒星に行く前に、デネボラで試し撮りをするとIso3200の20秒なんて真っ白けになってしまう。しかも周りが明るいから、レンズの横からの光でゴーストも!


慌てて、Isoを800まで落とし、露出も10秒まで下げて、なんとか暗くなる。遮光用のタオルを持ってくるのを忘れて、慌てて車の中を探し回り、ウエス代わりのタオルを見つけ、それをかぶせて、最初の目標星のしし座θ星シェルタンを導入したのは、5度の視野円に入る時刻の4:55分を少し回った所。どうだ、間に合ったか?!ほんとに写るのか?と最初に試し撮りでシャッターを切ったのが下の一枚。


【↑中央左上の輝線が小惑星2012DA14、中央右上はしし座θ星シェルタン】
Celestron D:70 f:400 PL20mm 20倍 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 IXY30S;CHDK F:2.0 f=4.9mm Iso800 S:10秒
Noise減算:off 35mm版換算560mm相当 撮影日時:2013.2.16 4:59
撮影地:東京都武蔵野の森公園

おお!写っている~!これが小惑星2012DA14か~!

三鷹でも散開星団は写るから7等級でも写るはずとは思っていたが、ちゃんと写るか自信が無かったが、しっかり写っている!慌てて被せたタオルがレンズの視界を少し遮っているのは、ドタバタのご愛敬と言う事で、、、、

その後、しばらくの間、視界からはみ出しそうになると手動で位置を直しながら撮影を続けた。その中から、おおぐま座のアルラアウストラリスとアルラポレアリスの近くを通過中の写真を数枚でGIFアニメにしてみた。


【↑おおぐま座を移動する小惑星2012DA14】クリックすると動きます。
10秒露出x23コマ 撮影時間:05:24-05:28 その他は上に同じ。

視野に入っているタオルを取る為カメラに触った為、途中で画像が揺れているのは、ご勘弁。左下がアルラアウストラリス、右がアルラポレアリス。途中横切っている光は人工衛星のようだ。

本当はしし座トリオを横に見ながらとかがベストだろうけど、三鷹じゃしし座トリオを写し込むのはちょっと厳しいと思われる。ひらいさんの様にしっかり遠征しないと、、、、

その後もしばらく撮影していたが、たぶんあまり代わり映えしない画像が並ぶだけだなと思うと同時に、眼視でも見てみたいと思った。ただ今日は時間が無くて眼視用の鏡筒を準備していない。5cmの双眼鏡でのぞくが、周りが明るいのでさっぱり見つけられない。

望遠鏡からカメラを外して、覗いてみるがそれでも判らない。う~ん写真じゃないと無理なの??なんとか位置を見つけ出そうと、もう一度カメラをつけて小惑星の位置を確認してみる。だいたいの位置が判った所で、再度鏡筒を覗くと「見えた~!」低倍率の視野を、わずかずつ移動する光点を発見。視野の中をウニウニウニとちょっとづつ移動している!「ほうほう、これが小惑星2012DA14なのね、小惑星ってこんな感じで動くんだ!」小惑星の眼視は初めてなので、ちょっと感動。

アイピースを20mm→15mm→9mmと変えて倍率を上げながら追いかけてみる。さすがに9mm44倍だと視野の中をかなり早く動く。ただ、視野を稼ぐ為7cm400mmの鏡筒を使ったので、倍率を上げると少し暗くなって眼視にはかなり厳しい。ちょっと気を許すと見失いそうである。やっぱり13cmも出しておけば良かったか、、、


この日は、三鷹でも氷点下2℃!風も強くかなり寒かったが、あんまりろくな準備もしていなかった小惑星観望で、写真も撮れ、眼視も出来て、まずまずと言った感じで、寒い中頑張った甲斐があり、充分満足できた。

この後、急いで撤収し、帰宅後冷えた体をお風呂で暖めて、出てくる頃にはいつもの起床時間になっていた。いつも通りに会社に出勤。今日は長い一日になりそうかな、、、、

2012.2.16(2/17)


三鷹で流星撮影(ふたご座流星群)

2012-12-14 | 光害地:三鷹からの天体撮影
12月14日未明は、ふたご座流星群の極大日だが週末は天気が悪そうである。直前の平日は結構晴れるようだ。しかしさすがに平日に遠征に行くのは仕事への影響が大きくてちょっとためらってしまう。

という事で、EOSの連続撮影の試験も兼ねて、自宅のガレージの前にカメラをセットして夜通し撮影してみた。


実は10日ほど前の12月4日に会社から帰ってきて玄関前で上を見あげたら、見事に火球が飛んで行った。いや三鷹でも結構見えるもんだと思ったので、今回の撮影に至った。
ちなみに、その時の状況は火球ネットワークの掲示板にアップした。

さて、連続撮影の試験は、遠征の翌日9日に第1弾を実施。この日はまだ極大までには、日にちがあるせいか、小さいのが1個だけ写った。


①2012.12.10 02:42 EOS 20D 18-55mm→18mm Iso1600 F3.5 S:13秒
トーンカーブ調整、切り出しはピクセル等倍

場所は輻射点のふたご座のカストルの直ぐ下。たぶん輻射点のすぐそばなので、こちらへ向かって飛んできている為、光跡が短いのだろう。

続く10-11日はお休みして、極大がだいぶ近づいた12日の夜にもセットした。この夜も1個だけだったが、光跡はだいぶ長かった。


②2012.12.13 04:12 その他は同じ

これも方角は間違いなくふたご座群だろう。かに座とうみへび座、しし座の間をろくぶんぎ座方向に飛んで行った。

一晩あたり1個しか捕まらないが、それでも光害地の三鷹でもしっかり写るもんだなと感心する。

さていよいよ極大日の13日夜。この日もよく晴れていたので、EOSをセットしようとして、昨日のデータを消去するのに、面倒なので、EOSでカードを初期化したら、なんと32GBが8GBになってしまった。どうやら20Dは8Gまでの対応らしい。それ以降、PCでフォーマットしても8GBのままで、色々試したがうまくいかず、この夜はRAWはあきらめてJPEGだけでの撮影になった。(泣)

今回の予報ではだいぶ流れるらしいとの情報を聞いていたが。翌朝撮影データを確認したら結構写っていた。さすがに山で撮る時のように大きな光条は少なく短いものも多いのだが、時系列で並べてみた。

撮影データは全て上と共通


③2012.12.13 21:50 切り出しはピクセル70%


④2012.12.13 21:51

③と④は連続するコマなので、同じ物かと思ったが、比較明合成をすると微妙に角度が違うし、③の終点から④の始点までかなり離れているので別の流星だと思われる。

ちなみに、2枚連続で写っていると人工衛星の可能性が出てくるが、IXYなら次のコマまで2秒近くあるが、EOSなのでコマ間隔はコンマ何秒なので、その間にこの画角を移動できる高速の人工衛星は存在しないだろう。


⑤2012.12.13 23:51 左上、電線の辺りにふたご座の下が見える。


⑥2012.12.14 00:48 左上、電線の右にふたご座が見える。


⑦2012.12.14 01:07 これは輻射点の直ぐ側なので軌跡が短い


⑧2012.12.14 01:35


⑨2012.12.14 02:01


⑩2012.12.14 02:05


⑪2012.12.14 02:22


⑫2012.12.14 02:29 ふたご座が中央下側迄来て、電線の右にかに座が見えてきた。


⑬2012.12.14 03:54 もうふたご座は頭の部分しか見えない。


⑭2012.12.14 04:45 右側のは人工衛星(複数枚に写っている)


⑮2012.12.14 05:03 見事にしし座が貫かれている。


⑯2012.12.14 05:15

と、まあ、大小はあるものの35mm版換算で28mmの画角が少し隠れてしまう程度の狭い夜空に結構な数の流星が飛び込んできた。光害地の三鷹でも以外に写る物である。

こんな事なら、がんばって山に行けばかなり素晴らしい光景が見られたのではないだろうか?ちなみに、自宅にいるとどうせそんなに見えないだろうと思っているから、ついつい寒さに負けて、外で見る気がしない。おかげでこれだけ写っているのに肉眼では一個も見ていない。こんなに飛んでいるのなら三鷹で見ても結構肉眼でも見えたんじゃないだろうか?

さて皆さんのところではいかがでしたか?

2012.12.9-14(12/14)