七帝柔道とは、旧帝国大学7校による寝技中心の柔道のことで、1本のみの決着の究極の柔道のこと。この本を見つけるまで、聞いたことが無かった柔道。作者が実際に体験した、ただただ過酷な格闘技である。小学校の頃の相撲に続いて、高校3年間体育でやった柔道。相撲は、立ち技のみの柔道とほぼ同じ。柔道は、ここの寝技が入る。僕が、高校で教わった柔道は、講道館柔道で、立ち技の後にしか寝技はやってはいけなかった。それでも、相撲より寝技がある分、柔道の方がしんどかった。七帝柔道は、待ても、場外も無く、一度寝技に入ると永遠と寝技が続く。これが、どれだけ大変か、想像もつかない。選手達は、この苦しい練習、試合の中で何を感じたのか。孤独の戦いの中から、仲間の事、先輩から渡されたたすきの重さを感じ、更に過酷な練習に挑んでいく。この様なことを言いたかったのだと思うが、やはり想像することが出来なかった。