日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

直江兼続

2009年01月04日 20時56分34秒 | 残日録
NHK大河ドラマ(今日から始まる)は、直江兼続を取り上げる。
兜に「愛」を掲げて戦った武将だが・・・。

「愛」とは、なんなんでしょうか。

尊敬する「上杉謙信」が「毘」を掲げていたのに習ったと思われます。
「毘」は、毘沙門天ですが、謙信は、自身が毘沙門天の生まれ変わりと信じていた、又は、毘沙門天に成りきると信じていた。
兼続は、謙信と同じように一文字を掲げることにした。
そこで、愛染明王を信仰していたから、「愛」としたと考えるのが妥当ではないでしょうか。深い意味はない。

愛染明王は「煩悩を替えて正しい方向へ導く」仏神と言われています。
現代の「愛」とは異なるものですが、愛欲などの煩悩を抑えても、抑えきれるものではないことから、悟りへと導く力に変えること。
【愛染明王は一面三目六臂で、最大の特徴は身体が真紅に染まっていること。頭上にはどのような苦難にも挫折しない強さを象徴する獅子冠をかぶり、宝瓶に活けられた蓮華座に結跏趺坐する。光背も身体と同じく赤色の日輪。左右の第一の手には五鈷杵と五鈷鈴を持ち、左右第二の手には弓と矢、右第三手には未敷蓮華(蓮のつぼみ)を握り、左第三手は金剛券を結ぶ。】

兼続は、智謀の人と言われているが、激しい気性も持ち合わせていたようだ。
戦国ゆえに仕方がないが、家来が下僕を殺したときに、下僕の身内から真相は「死を持って償うほどの罪ではない」との訴えがあった。調べ直してみるとそのようだった。そこで、家来が賠償にあたいする金を支払うことで決着しようとしたのだが・・・・。
現代にもあるが・・・「殺された人を返せ」と言って引き下がらない。じゃ~「迎えに行って来い」と3人もの首を刎ねて、閻魔に対して「3人が迎えに行くので返して欲しい」との標札を立てたと言われている。

さて、現代っ子の一番好きな言葉「愛」が兜印であったことから、「愛」のペンダントやTシャツやら「愛」製品が溢れるでしょう。それもいじゃ~ありませんか。兼続殿!