日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

永久欠番と名球会

2006年03月27日 21時41分55秒 | 野球
巨人は27日、永久欠番6人の栄誉をたたえるプレートを、東京ドーム外野スタンドの柱に掲示(常設)すると発表した。
永久欠番は、
王貞治(1)
長嶋茂雄(3)
黒沢俊夫(4)
沢村栄治(14)
川上哲治(16)
金田正一(34)
の6人で、プレートは縦162センチ、幅120センチ。1階コンコースには、6人を紹介する展示コーナーも設置する。

黒沢俊夫の背番号4については、本人がシーズン中に病死した事情もあり、「4は死に通じて不吉だから永久欠番にした」という説があるがこれは俗説。千葉茂の著書や証言に拠れば、ほとんどの主力選手を軍隊に取られた戦時下の巨人に球団史上初のトレードで移籍後、4番を打ち、戦後も病に倒れるまで5番・6番打者として活躍した本人への感謝の意として千葉を中心とする選手有志が提案し、沢村栄治と共に永久欠番になったとの事。黒沢が遺言として「私が死んだら、遺体に巨人軍のユニフォームを着せて葬って欲しい」と残したとも言われる。

永久欠番は、チーム事情でなくなるので、それを補完する表彰制度が日本プロ野球機構にあればいいんですがねえ。
「昭和名球会」は、文字通り昭和生まれだけという形で、金田正一氏が中心となり、王貞治氏や長嶋茂雄氏をも巻き込んで、大正生まれの名選手を排除する不自然な形で誕生しました。安打数2000本以上、200勝以上というこれまた独善的にきめられました。平成の今では、投手は分業制ですから、勝数だけでは不自然でしょう。セーブも必要と思えます。また、ホームランは野球の花ですから、その配慮もなされていません。

永久欠番となりながら、チームの消滅でなくなったのは、西鉄ライオンズの「大下弘」さん、「稲尾和久」さん、「中西太」さん。近鉄バッファローズの「鈴木啓司」さん等です。何れも納得の良き時代の名選手です。(永久欠番を自ら返上した人は除きました。)
阪神タイガースには、「藤村富美男(10)」さん、「村山実(11)」さん、「吉田義男(23)」さん。
中日ドラゴンズには、「服部受弘(10)」さん、「西沢道夫(15)」さん。
広島東洋カープには、「衣笠祥雄(3)」さん、「山本浩二(8)」さんがいます。(ただし、野球競技者のみを書きました。)