こんにちわ、「くまドン」です。
今回も2020年東京オリンピックの競技場問題が続きます。今回は、東京都担当のカヌー・スラロームの競技場についてです。(あまり良い案は無いのですが・・・・)
堅い話題が続いているので、気晴らしに東京国体2013の時の東京都・御嶽渓谷で行われたカヌー・スラローム競技の写真を入れておきます。
最初は御嶽渓谷のカヌー競技で撮影した写真の残りからです。
当初は、カヌー・スラローム競技場を「葛西臨海公園」に作ろうとした為、野鳥保護団体を始め、あちこちから大反対を受けて、隣の東京都の施設「葛西水再生センター」に変更になったことを記憶されている方もいるかもしれません。
(ただし、この会場だけは2020年オリンピックの開催地審査段階で、オリンピック委員会も自然保護の問題があり、会場の変更可能性がある旨の報告を受けていますので、変更は承知済みだった場所です。)
「くまドン」も、葛西臨海公園を敷地内はできれば止めて欲しかったので、隣の葛西水再生センターに変更になったのは賛成です!
カヌー・スラロームの競技場の場所の変更については、誰も問題は無いのです。
京都代表の選手です。
さて、カヌー・スラロームの競技場は、「葛西臨海公園」の西側にある「葛西水再生センター(下水処理場)」の上に建設されます。下の航空写真の右上にある赤い□の部分です。
下の写真は、大田区の東京港野鳥公園のネーチャーセンターに展示されていた写真です。
写真が少し古いですが、「葛西水再生センター」の右(東)側が「葛西臨海公園」です。その沖合にある半弧状の人工砂浜と破線(はせん)で囲まれた領域が「葛西海浜公園」となります。
境界の左(西)側は荒川放水路・中川放水路の河口部の海、右(東)側は江戸川の河口部の海です。
東京国体2013でセーリング(ヨット・ウィンドサーフィン)の競技が行われたのは、その下(南)側の破線で囲まれた領域(緑の○付近)は「ヨット訓練水域」のようです。その時のセーリング会場だった「ヨット訓練所」は航空写真の真中左にある緑の星印(★)です。東京オリンピック会場のセーリング競技会場選定でも、千葉県・幕張と共に最後まで検討されていましたが、両方共に羽田空港の飛行制限エリアの為、競技放送用のヘリコプターが飛行できないという理由で、神奈川県の江ノ島付近になりました。
青森代表
それでは、何が問題化というと、
(1)建設費の高騰 当初予算が24億円から73億円に増大
ロンドンオリンピックのカヌー競技場も予算が足りないで、色々な人が知恵を出して、予算を削減したそうです。
勝手ながら、色々な知恵を集めて、建設費の抑制に努めてください。
根本的な建設費の高騰は、「名所江戸百景250 オリンピック競技場問題(1) ・・・」でも述べた通りで、
なんでもかんでも2020年までにやろうとする公共事業を止めさせるしかないです。
島根代表
(2)東京都の下水処理を担う「葛西水再生センター」の上にあり、40年後には施設老朽化による更新が必要であるにも関わらず、日本カヌー連盟が「カヌー・スラローム競技場を恒久施設化しようといる」ことが問題です。
(3)カヌー・スラローム競技場の現況は、「基本設計委託中」という状況のようです。
(4)カヌー・スラローム競技場のオリンピック後利用の方向性(東京都の資料)
・カヌー・スラローム、ラフティングなどのウォータースポーツを楽しめるレジャー・レクリエーション施設。
・国際大会(ワールドカップ・アジア選手権等)・国内大会(ジュニア大会・フリースタイル選手権等)の会場
・強化合宿、初心者講習会のほか、子供達への水上スポーツ体験など選手強化、普及の拠点として活用
・隣に葛西臨海公園、葛西海浜公園がある為、人を集めやすい。
・海外の活用事例などを参考としながら、施設の特性を活かした多目的な活用
となっています。
沖縄代表
話が基本設計まで言っているので、ムダかもしれませんが、
「くまドン」としては、カヌー・スラローム競技場は恒久施設ではなく、オリンピック10年間の運用後に撤去を前提に施設を造ってほしいと思います。下水処理は東京都の行政としては、必要な設備と考えています。
正直、恒久施設化を主張する日本カヌー連盟が少々「わがまま」かな?と思います。
(これには、カヌー競技団体が東京に専用の競技設備を持ちたいとの要望があります。「くまドン」としては、他の競技団体も同じような事をしているので、特にカヌー連盟だけを責める気持ちはありませんが。)
「葛西水再生センター」は東京都の下水処理設備としては新しい方ですので、更新は40年後ぐらいですから、オリンピック後にすぐ撤去する必要もないかと思いますが、
「葛西水再生センター」は東京都民にとっては必要な施設ですから、カヌー競技団体の都合で恒久施設にするのは問題ありです。
秋田代表
【葛西水再生センター(東京都の施設)】
昭和56(西暦1981) 運転開始 → 運用年数は34年
首都高速湾岸線の南北に施設があり、敷地面積は約36万平方メートル 。
下水処理区域は、荒川と江戸川に囲まれた江戸川区の大部分と葛飾区の一部。
処理した水は東京湾(荒川)に放流。
発生した汚泥は、中川水再生センター、小菅水再生センターからの分も含めて、センター内で焼却処理する。
処理場の上部には、江戸川区の臨海球技場などがあり、震災時の避難場所の役割も担当
宮崎代表
(1)一般人相手にラフティングなどの運用しても、2・3年もすると客数が減って経営が苦しくなるのは見えている。
(正直、昔のバブル時代に建設された千葉県・幕張にあった人工スキー場・ザウスを思い出してしまいました。)
【ザウス(ららぽーとスキードームSSAWS )】
千葉県・船橋市(ふなばしし)にあった人口の屋内スキー場
船橋ヘルスセンターを経営していた民営の「ららぽーと」が営業
平成5年(1993年)7月から平成14年(2002年)9月まで、約9年間営業
スキーブーム全盛期の1990年代初めに頃に首都圏でもスキーができるように計画された為、平成バブル期の為、当時としては、世界最大かつ史上最大の屋内スキー場(ゲレンデの長さは約480m、幅100m、高低差80m、リフト付き)でした。
黒字だったのはスキーブームのおかげの最初の3年間だけで、スキーブームが去ると、経営は毎年20億円程の赤字になっていたそうです。平成バブル期だったので、客単価7000円の見積もりも異常に高かったようです。設備の維持費も予想以上にかかったようです。バブル期の話とはいえ、設備の解体費を含めて、かなりの赤字を計上したようです。
せめての救いは、ザウスが元々10年間限定の施設として設計されていた為、設備の寿命が来た時に、早々に撤退ができた事でしょう。
厳しい意見ですが、民営のザウスですらこの有様ですから、オリンピックに浮かれ、バブルみたいな経済状態の現在の計画でカヌー競技場の経営がうまくいくはずがありません。
香川代表
(2)無理に恒久設備にせず、10年程度の期間限定の設備であれば、建設費も下げられるのではないか?
多摩川(たまがわ)の上流にある鳩ノ巣渓谷(はとのすけいこく)です。
(3)カヌー連盟も東京には「御嶽渓谷」や「鳩ノ巣渓谷」のようなカヌー競技場があるのだから贅沢は言わないで欲しい。
利根川(とねがわ)上流の群馬県・水上町の道の駅近くの渓流です。
(4)カヌー協会側も、スキーブームのような一過性のブームでは長続きしないことを理解して欲しい。
一時的なブームでカヌーをやる人が増えても、渓流や川を荒らしたり、汚す人が増え、ルールを守らない人が増えるだけだという事に気がついて欲しい。
北海道・釧路湿原(くしろしつげん)を流れる釧路川のカヌー川下りの風景です。
自然の川では、他の漁業関係の保護や自然保護との関係で、カヌーができる場所は限られています。
日本には、世界の国に誇れる美しい渓流・川や湖沼があるのだから、これが本当の日本のレガシーと思います。
高知県の四万十川(しまんとがわ)の風景です。
それでも、自然を愛する人が楽しめるスポーツとして普及を願いたい。その為には、カヌーブームは、静かで長続きするブームで構わないと思う。
ただし、「自然保護」を名目に河川を改修したり、自然の木を伐採したりして、生物相を逆に貧弱化したり、ごまかしてコンクリート護岸に変えようするのは、迷惑です!(努)
岐阜県を流れる長良川(ながらがわ)の「小紅の渡し」からの眺める風景。
正面の金華山(きんかざん)山頂には岐阜城があります。
岐阜代表
大阪代表
以前、作成したブログは以下の通りです。
(1)東京国体2013のカヌー・スラローム競技のブログは、
「スポーツ祭東京2013 カヌー・スラローム(10/6撮影)」
「スポーツ祭東京2013 カヌー・スラロームの続き(10/6撮影)」
(2)他のオリンピック関連の競技は
「名所江戸百景254 オリンピック競技場問題(2) 海の森水上競技場(ボート、カヌー・スプリント)」
(3)建設予算が増大する件について(かなり厳しい内容です。)
「名所江戸百景250 オリンピック競技場問題(1) 過大な建設需要が最大の問題」
前回も書きましたが、全体の流れとして、
オリンピック招致段階では、東京都担当分の競技場施設の当初の予算が1500億円程度
東京オリンピック招致が決まった途端に、競技場施設の予算が、最大4584億円までに膨らむ。
都民・国民から非難が殺到、東京都側は多くの競技場の変更や競技場の予算圧縮により、2576億円まで圧縮
当初予算から比べると、建設費の高騰により、建設費はかなり増大しています。
湾岸エリアの新規施設でも以下の状況です。建設資材や人件費の高騰により、建設費がかなり上昇しています。
東京都は湾岸エリアに新規で建設する施設を、トップアスリートの競技利用だけでなく、一般の人が気軽にスポーツやレジャー・レクリエーションに使用できる「後利用の方向性」の意見を募集しているそうです。8月中までに集めて検討する予定とのことでした。(基本的には後利用の運営が黒字になる為の意見を希望している見たいです。)
(1)海の森水上競技場(ボート、カヌー・スプリント) 当初予算 69億円 → 491億円
(2)葛西臨海公園の近く(カヌー・スラローム) 当初予算 24億円 → 73億円
(3)夢の島公園(アーチェリー) 当初予算 14億円 → 24億円
(4)辰巳 オリンピックアクアティクスセンター(水泳) 当初予算 321億円 → 683億円
(5)有明アリーナ(バレーボール) 当初予算 176億円 → 404億円
(6)大井ホッケー競技場(ホッケー) 当初予算 25億円 → 48億円
(7)有明テニスの森(改修) 当初予算 59億円 → 144億円
「くまドン」には(1)と(2)を考えるのがやっとで、(3)~(7)は建設費や競技の知識がないので無理でした。正直、(7)の既設の「有明テニスの森」のテニスコート増設だけで、なぜこんなに建設費がかかるのか?全くわかりません。
今回は、これで終わりとさせていただきます。
前回も書いたように個人的には、カヌー競技協会に対して、何の悪意もないし、渓流でワイルドウォーターの様に川下りしているカヌーを見たり、撮影するのは楽しいのですが、
何分、建設費だけでなく、毎年の維持費も含めて、都民の税金負担になりますから、甘い事を言ってられないのです・・・・
(当然、他の競技も建設費だけでなく、運用・維持費も含めて、しっかり考えて欲しいと思っています。)
こういう話ばかり書いていると、疲れますが、とりあえず、オリンピック競技場の話は一段落ですが、
(問題が多すぎて、これ以上は「くまドン」の力では手に負えません・・・・・)
他の所にも問題があるので、次回も脱線状態で進みます。
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今回も2020年東京オリンピックの競技場問題が続きます。今回は、東京都担当のカヌー・スラロームの競技場についてです。(あまり良い案は無いのですが・・・・)
堅い話題が続いているので、気晴らしに東京国体2013の時の東京都・御嶽渓谷で行われたカヌー・スラローム競技の写真を入れておきます。
最初は御嶽渓谷のカヌー競技で撮影した写真の残りからです。
当初は、カヌー・スラローム競技場を「葛西臨海公園」に作ろうとした為、野鳥保護団体を始め、あちこちから大反対を受けて、隣の東京都の施設「葛西水再生センター」に変更になったことを記憶されている方もいるかもしれません。
(ただし、この会場だけは2020年オリンピックの開催地審査段階で、オリンピック委員会も自然保護の問題があり、会場の変更可能性がある旨の報告を受けていますので、変更は承知済みだった場所です。)
「くまドン」も、葛西臨海公園を敷地内はできれば止めて欲しかったので、隣の葛西水再生センターに変更になったのは賛成です!
カヌー・スラロームの競技場の場所の変更については、誰も問題は無いのです。
京都代表の選手です。
さて、カヌー・スラロームの競技場は、「葛西臨海公園」の西側にある「葛西水再生センター(下水処理場)」の上に建設されます。下の航空写真の右上にある赤い□の部分です。
下の写真は、大田区の東京港野鳥公園のネーチャーセンターに展示されていた写真です。
写真が少し古いですが、「葛西水再生センター」の右(東)側が「葛西臨海公園」です。その沖合にある半弧状の人工砂浜と破線(はせん)で囲まれた領域が「葛西海浜公園」となります。
境界の左(西)側は荒川放水路・中川放水路の河口部の海、右(東)側は江戸川の河口部の海です。
東京国体2013でセーリング(ヨット・ウィンドサーフィン)の競技が行われたのは、その下(南)側の破線で囲まれた領域(緑の○付近)は「ヨット訓練水域」のようです。その時のセーリング会場だった「ヨット訓練所」は航空写真の真中左にある緑の星印(★)です。東京オリンピック会場のセーリング競技会場選定でも、千葉県・幕張と共に最後まで検討されていましたが、両方共に羽田空港の飛行制限エリアの為、競技放送用のヘリコプターが飛行できないという理由で、神奈川県の江ノ島付近になりました。
青森代表
それでは、何が問題化というと、
(1)建設費の高騰 当初予算が24億円から73億円に増大
ロンドンオリンピックのカヌー競技場も予算が足りないで、色々な人が知恵を出して、予算を削減したそうです。
勝手ながら、色々な知恵を集めて、建設費の抑制に努めてください。
根本的な建設費の高騰は、「名所江戸百景250 オリンピック競技場問題(1) ・・・」でも述べた通りで、
なんでもかんでも2020年までにやろうとする公共事業を止めさせるしかないです。
島根代表
(2)東京都の下水処理を担う「葛西水再生センター」の上にあり、40年後には施設老朽化による更新が必要であるにも関わらず、日本カヌー連盟が「カヌー・スラローム競技場を恒久施設化しようといる」ことが問題です。
(3)カヌー・スラローム競技場の現況は、「基本設計委託中」という状況のようです。
(4)カヌー・スラローム競技場のオリンピック後利用の方向性(東京都の資料)
・カヌー・スラローム、ラフティングなどのウォータースポーツを楽しめるレジャー・レクリエーション施設。
・国際大会(ワールドカップ・アジア選手権等)・国内大会(ジュニア大会・フリースタイル選手権等)の会場
・強化合宿、初心者講習会のほか、子供達への水上スポーツ体験など選手強化、普及の拠点として活用
・隣に葛西臨海公園、葛西海浜公園がある為、人を集めやすい。
・海外の活用事例などを参考としながら、施設の特性を活かした多目的な活用
となっています。
沖縄代表
話が基本設計まで言っているので、ムダかもしれませんが、
「くまドン」としては、カヌー・スラローム競技場は恒久施設ではなく、オリンピック10年間の運用後に撤去を前提に施設を造ってほしいと思います。下水処理は東京都の行政としては、必要な設備と考えています。
正直、恒久施設化を主張する日本カヌー連盟が少々「わがまま」かな?と思います。
(これには、カヌー競技団体が東京に専用の競技設備を持ちたいとの要望があります。「くまドン」としては、他の競技団体も同じような事をしているので、特にカヌー連盟だけを責める気持ちはありませんが。)
「葛西水再生センター」は東京都の下水処理設備としては新しい方ですので、更新は40年後ぐらいですから、オリンピック後にすぐ撤去する必要もないかと思いますが、
「葛西水再生センター」は東京都民にとっては必要な施設ですから、カヌー競技団体の都合で恒久施設にするのは問題ありです。
秋田代表
【葛西水再生センター(東京都の施設)】
昭和56(西暦1981) 運転開始 → 運用年数は34年
首都高速湾岸線の南北に施設があり、敷地面積は約36万平方メートル 。
下水処理区域は、荒川と江戸川に囲まれた江戸川区の大部分と葛飾区の一部。
処理した水は東京湾(荒川)に放流。
発生した汚泥は、中川水再生センター、小菅水再生センターからの分も含めて、センター内で焼却処理する。
処理場の上部には、江戸川区の臨海球技場などがあり、震災時の避難場所の役割も担当
宮崎代表
(1)一般人相手にラフティングなどの運用しても、2・3年もすると客数が減って経営が苦しくなるのは見えている。
(正直、昔のバブル時代に建設された千葉県・幕張にあった人工スキー場・ザウスを思い出してしまいました。)
【ザウス(ららぽーとスキードームSSAWS )】
千葉県・船橋市(ふなばしし)にあった人口の屋内スキー場
船橋ヘルスセンターを経営していた民営の「ららぽーと」が営業
平成5年(1993年)7月から平成14年(2002年)9月まで、約9年間営業
スキーブーム全盛期の1990年代初めに頃に首都圏でもスキーができるように計画された為、平成バブル期の為、当時としては、世界最大かつ史上最大の屋内スキー場(ゲレンデの長さは約480m、幅100m、高低差80m、リフト付き)でした。
黒字だったのはスキーブームのおかげの最初の3年間だけで、スキーブームが去ると、経営は毎年20億円程の赤字になっていたそうです。平成バブル期だったので、客単価7000円の見積もりも異常に高かったようです。設備の維持費も予想以上にかかったようです。バブル期の話とはいえ、設備の解体費を含めて、かなりの赤字を計上したようです。
せめての救いは、ザウスが元々10年間限定の施設として設計されていた為、設備の寿命が来た時に、早々に撤退ができた事でしょう。
厳しい意見ですが、民営のザウスですらこの有様ですから、オリンピックに浮かれ、バブルみたいな経済状態の現在の計画でカヌー競技場の経営がうまくいくはずがありません。
香川代表
(2)無理に恒久設備にせず、10年程度の期間限定の設備であれば、建設費も下げられるのではないか?
多摩川(たまがわ)の上流にある鳩ノ巣渓谷(はとのすけいこく)です。
(3)カヌー連盟も東京には「御嶽渓谷」や「鳩ノ巣渓谷」のようなカヌー競技場があるのだから贅沢は言わないで欲しい。
利根川(とねがわ)上流の群馬県・水上町の道の駅近くの渓流です。
(4)カヌー協会側も、スキーブームのような一過性のブームでは長続きしないことを理解して欲しい。
一時的なブームでカヌーをやる人が増えても、渓流や川を荒らしたり、汚す人が増え、ルールを守らない人が増えるだけだという事に気がついて欲しい。
北海道・釧路湿原(くしろしつげん)を流れる釧路川のカヌー川下りの風景です。
自然の川では、他の漁業関係の保護や自然保護との関係で、カヌーができる場所は限られています。
日本には、世界の国に誇れる美しい渓流・川や湖沼があるのだから、これが本当の日本のレガシーと思います。
高知県の四万十川(しまんとがわ)の風景です。
それでも、自然を愛する人が楽しめるスポーツとして普及を願いたい。その為には、カヌーブームは、静かで長続きするブームで構わないと思う。
ただし、「自然保護」を名目に河川を改修したり、自然の木を伐採したりして、生物相を逆に貧弱化したり、ごまかしてコンクリート護岸に変えようするのは、迷惑です!(努)
岐阜県を流れる長良川(ながらがわ)の「小紅の渡し」からの眺める風景。
正面の金華山(きんかざん)山頂には岐阜城があります。
岐阜代表
大阪代表
以前、作成したブログは以下の通りです。
(1)東京国体2013のカヌー・スラローム競技のブログは、
「スポーツ祭東京2013 カヌー・スラローム(10/6撮影)」
「スポーツ祭東京2013 カヌー・スラロームの続き(10/6撮影)」
(2)他のオリンピック関連の競技は
「名所江戸百景254 オリンピック競技場問題(2) 海の森水上競技場(ボート、カヌー・スプリント)」
(3)建設予算が増大する件について(かなり厳しい内容です。)
「名所江戸百景250 オリンピック競技場問題(1) 過大な建設需要が最大の問題」
前回も書きましたが、全体の流れとして、
オリンピック招致段階では、東京都担当分の競技場施設の当初の予算が1500億円程度
東京オリンピック招致が決まった途端に、競技場施設の予算が、最大4584億円までに膨らむ。
都民・国民から非難が殺到、東京都側は多くの競技場の変更や競技場の予算圧縮により、2576億円まで圧縮
当初予算から比べると、建設費の高騰により、建設費はかなり増大しています。
湾岸エリアの新規施設でも以下の状況です。建設資材や人件費の高騰により、建設費がかなり上昇しています。
東京都は湾岸エリアに新規で建設する施設を、トップアスリートの競技利用だけでなく、一般の人が気軽にスポーツやレジャー・レクリエーションに使用できる「後利用の方向性」の意見を募集しているそうです。8月中までに集めて検討する予定とのことでした。(基本的には後利用の運営が黒字になる為の意見を希望している見たいです。)
(1)海の森水上競技場(ボート、カヌー・スプリント) 当初予算 69億円 → 491億円
(2)葛西臨海公園の近く(カヌー・スラローム) 当初予算 24億円 → 73億円
(3)夢の島公園(アーチェリー) 当初予算 14億円 → 24億円
(4)辰巳 オリンピックアクアティクスセンター(水泳) 当初予算 321億円 → 683億円
(5)有明アリーナ(バレーボール) 当初予算 176億円 → 404億円
(6)大井ホッケー競技場(ホッケー) 当初予算 25億円 → 48億円
(7)有明テニスの森(改修) 当初予算 59億円 → 144億円
「くまドン」には(1)と(2)を考えるのがやっとで、(3)~(7)は建設費や競技の知識がないので無理でした。正直、(7)の既設の「有明テニスの森」のテニスコート増設だけで、なぜこんなに建設費がかかるのか?全くわかりません。
今回は、これで終わりとさせていただきます。
前回も書いたように個人的には、カヌー競技協会に対して、何の悪意もないし、渓流でワイルドウォーターの様に川下りしているカヌーを見たり、撮影するのは楽しいのですが、
何分、建設費だけでなく、毎年の維持費も含めて、都民の税金負担になりますから、甘い事を言ってられないのです・・・・
(当然、他の競技も建設費だけでなく、運用・維持費も含めて、しっかり考えて欲しいと思っています。)
こういう話ばかり書いていると、疲れますが、とりあえず、オリンピック競技場の話は一段落ですが、
(問題が多すぎて、これ以上は「くまドン」の力では手に負えません・・・・・)
他の所にも問題があるので、次回も脱線状態で進みます。
日本プログ村に参加しています。良ければ、「江戸時代」と「風景写真」のどちらかを「ポチッ」応援お願いします。
(両方押しても、1日1回分ですから不要です。携帯からは無効ですので、不要です。)
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