シキミ(樒)マツブサ科
登山の途中で初めて出会った時は、名前も判らず、きれいな花だと思い、何度もカメラのシャッターを
押したものでした。
帰って名前を調べたら、シキミ(樒)の花と判りました。
当地では、シキビと呼びます。
シキビは名前は知っていたが、花は見たことがありませんでした。
記憶には、あまり良い印象は持っていませんでした。 お墓に供える木と思っていましたから。
調べると、土葬が一般的だった時代に、埋葬するときに、有毒で、臭いが嫌いな獣除けのために供えたそうです。
私は、花粉症でマスクをしており、鼻が利きませんので、説明することができません。
根、葉、果実、花の全てが有毒植物で、果実は中華料理の香辛料に使う八角そっくりです。
私も山道に落ちていたのを八角と間違えて拾って帰ったことがありました。
帰って調べると、有毒の樒の果実とわかって、驚いたことがあります。
特に果実は食用すると、死に至るほどの有毒植物だそうです。
料理など、食用には全く使う気持ちは無くて、珍しいから拾っただけで、急いで処分しました。
忘れられない思い出のひとつです。
今がちょうど開花の時期で、山中ではよく見られる樹木です。
アセビ(馬酔木) ツツジ科
アセビはツツジ科の植物で、これも山中でよく見られる花です。
枝の先に房状にスズランの花によく似た壺のような花をたくさんつけます。
馬酔木も有毒植物で、馬が酔う木と書くように、馬がこの木を食べて酔ったようにフラフラと
歩いた事から、この名前が付いたそうです。
子供の頃、この花で遊んだ記憶があるので、猛毒ではないと思うが有毒植物です。
雪の降る頃、登山の途中、うなだれて咲いている冠雪の馬酔木の花に出会うと美しくて、
つい見とれてしまう好きな花です。