今年9月に亡くなった女優の樹木希林さんの最後の主演映画「あん」
日にち限定で、追悼上映されるので、鑑賞してきました。
「あん」とは、小豆の餡のことです。
ハンセン病がテーマの映画で、元ハンセン病の徳江と言う女性と、
罪を犯して服役後出所して、借金を抱えて働くどら焼き屋職人の千太郎。
彼の店に、徳江がアルバイト志望で訪れて、一度は断ったが、
徳江の作った餡の美味しさに惹かれて雇うことになる。
徳江は、小豆に語り掛けながらじっくりと、餡を作る。
その餡の美味しさの噂で、店は繁盛するが、徳江がハンセン病だったと言う噂が広がり
客は減っていく。徳江はそれを察して、店をそっと去る・・・
ハンセン病の療養所いる徳江を訪ねると、18歳から療養所に入れられ、菓子作りを習って
餡作りを覚えたと言う。
酷い病気で、療養所に隔離されて、差別されて、一生を過ごされた患者さんの事実を知る。
療養所の木々が「よく頑張ったね」と語り掛ける。
徳江は、「私たちはこの世を見るために、聞くために生まれて来た。
だとすれば、何かになれなくても、私たちには、生きる意味があるのよ。」と言った。
この言葉に感動して、涙が出ました。
その言葉は、多くの人に勇気づける言葉、「生きる意味」だと思った。