K-POPストリート

1980年代後半から2005年頃までの韓国歌謡アーカイブスを中心に、いい音楽・パフォーマンスと旅行の話題を書きます。

さよならDT

2005-12-29 21:06:32 | K-POP
ドランクン・タイガー。「Tiger JK」と「DJ Shine」による、韓国のヒップホップユニット。現在はTiger JKのソロ・プロジェクトである。

彼らを初めて見たのは、以前このブログにも「DTと氷川きよしの夢の共演」として書いた、2000年夏の東京での日韓イベントのときである。
同年11月に西麻布のクラブでライブを敢行。リハーサルの時に見た、集中する彼らの迫力。ライブが終わったあとの飲み会で知った彼らの‥‥とくにDJシャインの「気さくさ」。「かっこよくて気さくな彼ら」に大いに好感を持った。

翌年4月、再来日し渋谷でライブ。当時渋谷にあった「南大門市場」でのサイン会に参加したぼくは、韓国のテレビ局に取材を受け、そしてそのまま‥‥「セクションTV芸能通信」で放映されてしまった。
同年8月には、Drunken Tigerが出るライブ(正確にはHIP HOP CLANというイベント)を見るために、日本のDTファンがソウルの東大門運動場に集結した。

DJシャインの気さくさやファンを大切にする気持ちは、CDの「Special Thanks」に日本のファンの名前を記載したことからもわかるであろう。

ところが。
2004年のDT第5集。シャインは「家庭の事情でアルバムに不参加」ということが伝えられた。シャインはどうなったのだろうか。もしかして‥‥脱退の不安と復帰の希望を持ちながら5集を聴いた。
5集では、シャインの「シュー」という声が聴けなかったが、それでもいくつか聞き所はあった。個人的には1曲目「緊急状況」の、短いけど強烈な印象のイントロ、そして隠しトラック(伴奏はヒューマンビートボックスだけだと思うが、これこそヒップホップだと思わせる名曲)が気に入っている。

2005年のDT6集。タイトル曲は「光復」をテーマにしたものらしい。JKは在美僑胞だったと思ったが、その彼が作ったであろう「光復」をテーマにした曲に屈折を感じ、聴く気がなくなってしまった。

そして、DT6集発表と前後して報じられたシャインの脱退。
「やっぱりそうか」という思いとともに、ぼくはDTのファンというよりはシャインのファンだったことをあらためて認識した。シャインはソウルでお店の経営をしているらしい。一度でいいからシャインにあいさつしたいと思う。

ぼく自身、もうヒップホップを聴く年でもないか。
Shine, JK, James, 今までありがとう。さよなら、ドランクンタイガー。


(追記)
1年間、このブログを読んでいただきありがとうございました。来年も、1週間に1~2回というペースになると思いますが、のんびり続けようと思っています。よろしければ、またお越し下さい。
それではみなさん、良いお年をお迎え下さい。