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コタラの社長日記

スリランカ産ハーブ「コタラヒムブツ」(学術名サラシア・レティキュラータ)を紹介され、世界初のサプリメントを製造!

刀と云えば、

2021-11-09 16:43:20 | Weblog

 家に来た若い衆に、義兄が話し始めました。

『昨日事務所にYが来たんだよ。それも刀を持って』

Yですか、久し振りですね~』

 

 

 『アイツ背が低いだろ、佐々木小次郎のように刀を背負って来た。

どうした?と聴いたら、頭に来たから、殴りこみに行くと、云うんだ』

『え~、それからどうしました』

 

『どうした?と聴いたら、他の組の奴らと揉めて、

話が付かなかったから、これから、話をつけに行くと云うんだよ』

『何があったんでしょうか?』

 

 

 『聴くと長くなるから、もめ事はよくあることだから、気にするなと云っておいた。

だけど、自分の背より長い刀を背負って来たんだよ!』と笑いが止まりません。

 

 Yさんは、身長155㎝位で、奇麗に刈り込んだ角刈り・髭は濃いけれど、

毎日毎朝剃って青々とし、眉は太く奇麗に手入れされています。

上下のスーツはいつも奇麗にプレスされ、

白のYシャツの上のボタンを外しているのが、いつもの恰好でした。

 

 『タクシーだから良いけど、電車には乗れないな』

 

あのYさん、

これ以後、話題になりませんでした、

   そして、顔を出す事もありませんでした、

 

 


引く勇気

2021-11-08 14:08:50 | Weblog

 家に帰りましたら、若い衆が一人、義兄と話をしていました。

何の話かは分かりませんが、真剣な顔をしています。

 彼は、池袋西口のビルの2階で、

奥さんと二人、和風スナックを経営していて、結構流行っていました。

 

 彼は横に置いてあった、布袋を開け、小刀を出し、

『これから、出かけて来ます』と云い、覚悟を見せました。

小刀は鍔が付き、柄巻き紐は茶色で、江戸時代の高官が差している様な刀でした。

 

『止めろ、そんな事をして家族に迷惑をかけるな、我慢が必要な時もあるぞ』と、

義兄は止めました。

 

 『コケにされて黙っていられません』 

『コケにされても、我慢が必要な時もある。今回は引け、引く事も男だ』

 

若い衆は、黙ってうなずき2~3分沈黙の間があり、

『失礼します』と帰って行きました。

 その後、義兄から、もめ事が有ったと云う話を聴きませんでしたので、

彼は、我慢して引いたのでしょう、

組もそうですが、家族にとっても良かったと思います。

この様な感じの脇差でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


お出迎え

2021-11-04 17:05:14 | Weblog

 『明日の朝、一緒に出掛けてくれ』と義兄に言われ、

5時に起き、若衆二人と一緒に4人で出かけたのが、府中刑務所でした。

 

 入っている人が出てくる場所は分かっているのですが、

出てくる場所で待つと、出さないそうです。

ですから、少し離れた場所で、目立たないようにして待ちます。

 

 待っているのは、我々だけではありません。

出てくる人と直接関係がある組織の人や、若い衆、兄弟と呼び合う人達や

入る事になった経緯と関係がある人達など、

3040人位の人達が集まっていました。

 

 義兄がどう云う関係かは分かりませんが、

義兄の格から言えば、それなりの人だったのでしょう。

目立たないように待っていると『おめでとうございます』、

『お疲れ様でした』『お勤めご苦労様でした』などの言葉が飛び交いました。

 

 出所した人から、

『今日は、朝早くからありがとうございました。

無事に勤めを終える事が出来ました。これからも宜しくお願い致します』と、

挨拶が返されました。

 

  やっと場が和み、拍手が起き、

火のついたタバコが渡され、一服するわけです。

中でタバコが手に入る事もあるようですが、何年かぶりだと、気絶するでしょうか、

 

『今まで入っていた刑期で、一定の金額が渡されるんだ。組内の上の人間だと相当な額になるよ』と、義兄が小声で言いました。

義兄は直接の関係では無いようで、誰かの代わりかもしれませんでした。

 

府中刑務所

 

府中刑務所 - Wikipedia

 

 

 

 

 

 


ヒデさんの本業

2021-11-02 16:47:51 | Weblog

 ヒデさんは、時々大きな風呂敷包みを背負い歩いて、

「番頭はんと丁稚どん」が出て来そうな感じでした。

 

番頭はんと丁稚どん - Wikipedia

 

 

 

 

 

 義兄の話によると『娑婆にいるより、務所に入っている方が長いって云うんだから、驚くよ。務所の仕来たりなんか細かい事まで詳しくてさ~、あ~云う奴が務所に入るとオオエバリ、だから牢名主だな。小悪党の方が、エバルんだ』

 へ~そうなんだ。

 『あいつの本業は泥棒、それも安物は取らない。大きな呉服店の高級な着物専門、店の目星を付けるだろ、入り口を見ると、裏口が分かると云うから驚きだよ。品物を運び出す時、どこから出すか入る前に頭の中に入れるそうだ』

 

 当時、夜の女性達を「夜の蝶」と呼んでいました。

夜の蝶でも、着物を着ている女性達は格上です。

 今もそうですが、夜の蝶だけでなく、芸者さんや日舞の人達にも着物は必需品です。

 

 その女性達に、着物や帯、羽織などを仕入れていました。

ヒデさんは、女性達に直接売りません。最終販売先の女性達を集められるお客さん達を集め、その人達に定価の3割位で売っていました。買った人達は、67割位で女性達に売ります。売った男性は、女性達の店に通い、お金を落とします。

 良い循環でしょ?

 

 僕が20歳の頃、池袋産業通りがあり、産業地がありました。

夜歩いた事はありませんでしたが、この呼び名、名前は知っていました。

当時は、怪しい場所だと思っていました。

当時義兄は、この場所でも親しまれていました。

 

芸妓のいない池袋三業地 - 雅万歩

かつて池袋にも三業地があった。 その名も「池袋三業通り」と名付けられた通りが、今もある。 5年ほど前に歩いた処を、今日歩いてみた。 池袋駅で...

雅万歩

 

 

 

 

 

 

 

 

 


義兄の若い衆

2021-11-01 14:23:57 | Weblog

 義兄との付き合いは、どの位か分かりませんが、ユニークな人でした。

僕が義兄の所に来たのは、67年の春頃でしたから、

義兄と彼とは10年以上前からだと思います。

 

 彼は帽子をいつも被っていました、頭が薄いからです。

今では、髪が薄くても平気ですが、昔は気にする人達が多かったんですね。

 

『臭いな~!』と彼の周りの人達が騒ぎ出したそうです。

それも、普通の臭さではなかったそうです。

 義兄は、彼の事をヒデと呼んでいました。

『ヒデ、お前臭いぞ!』と言われ、

最初の内はごまかしていたそうですが、余りの臭さで騒ぐので理由を話したそうです。

 若い女性のオシッコを頭に付けると、毛が生えてくると云われ、

その通りの事をしていたんだそうです、臭いわけです。

 

若い女性のオシッコが、ヘヤートニック代わりだったとは、

 


社長室長の車

2021-10-31 16:02:31 | Weblog

 仕事用には、トヨタ・クラウン、

遊び用には、フォード・ムスタング・グランデの7000㏄に乗っていると云っていました。

 ムスタングで7000㏄だとすると、パトカーのために作られた428のエンジンだと思います。

コブラなどのスポーツ用の427のエンジンが高価なため、

安価でパワーが出せるエンジンを作った結果が428でした。

 『ポルシェが横に並んでアオルから、やったけど、ツイテ来ないよ』と云っていました。

オートマで428の7000㏄にツイテ来る車は、ソウソウ有りません。

’68ムスタング・グランデ

COBRA427 s/c

コブラ427は、0~400m、12.4秒で、最高速270㎞だったと思います。

 


デパートからの電話

2021-10-29 13:46:38 | Weblog

 『お前、デパートに買い物のお金を払っているよな?』と義兄から言われました。

『うん、払っているけど、どうしたの?』

『お金が入金されていないそうだ。デパートから電話が掛かってくると思うけど、ちゃんと話した方がいいぞ』

『うん、ちゃんと払っているから安心して頂戴』

 

デパートからの電話

『申し訳ないですが、買い物代金が入金されていないんです。お兄さんにも話しましたが、

「アイツは金に固いし、払ったと云っていたから払っているよ」と言われました。

『え~、払いました、入金されていないんですか?』

『担当者と話をして、又後で連絡します』

 

連絡が来ました。

『担当者を問い詰めたら、使い込みをしたと言い出したんです』

『あ~~、そう云う事ですか。こちらは、今までのお金は全部払っています』

『事情は分かりましたので、こちらで対処します』

『はい、お願いします』

 

どうやら、最後の100万円だけでなく、その前から使い込んでいたようです。

本人は払えないので、家族親族で対処するのでしょうか、

 

この事があってから、外商を使うのをやめました。

 この事から数年後、

担当者の使い込みは、銀行でもありました。

使い込みされたお金は、¥1200万円だったと思います。

 ¥100万円の月掛けを1年していましたが、

このお金を商店街の店主に闇で貸し出し、毎晩赤坂の「ミカド」に通っていたそうです。

 「ミカド」は、僕が教えました、、、

 銀行は、社員を首にし、働き先は、元社員の兄の会社で、

ピーナツを扱う会社だと話していました。

月々の月給から生活費を引き、残りを積み立て、満額になった時支払うと云う事でした。

2年から3年後位に銀行に呼ばれ、

相手と銀行、自分の3者で話し合いをし、支払って貰いました。

完済まで3年位掛かったと思います。

先ずは、やれやれ、、、

 

 

 


外商とお付き合い出来ました!

2021-10-28 17:09:37 | Weblog

 義兄の友達のお陰で、デパートで割引して貰える事になりました。

紹介して貰えたのが、社長の親戚の「社長室長」です。

 『30%割引できない物は、酒・タバコ・レコード・カメラ・などだけど、そのつど質問して貰えれば、良いから、外商の担当者を紹介しておくよ』

『はい、お願いします』

 『社長室長とは、どう付き合えば良いの?』と義兄に尋ねると、

『俺との付き合いだから、気にしなくて良いよ』と言われました。

 今まで、このデパートの10%割り引き券をもらっていましたが、

これからは違います、30%割引です!

殆んど何でも30%割引で買えます。

若い男の子が欲しがる物は、殆んどです!

 知り合いや、親戚、妻の家族にも教え、代理で買い物をしました。

最初の内は、その都度決算しましたが、

デパートの外商から『面倒なので、1か月ごとの決済にしましょう」と言われ、

1か月ごとの決済になり、3か月ごとの決済にと変わっていきました。

4か月後に、100万円の支払いになりました。

『割引後の決済金額が100万円になりましたので、決済させて下さい』と、

こちらからお願いし、支払いました。

数日後、デパートから、問題が起きたと連絡がきました。

付き合いだした頃とは違い、超巨大なデパートになりました。

巨大になりだりたのは、付き合いだして、2~3年後だと思います。

売っている品物も、付き合いだした頃とは大違いになりました。

 


義兄の友達

2021-10-26 15:12:12 | Weblog

 20歳位の時で、まだ若かったので、着る物や装飾品には興味がありました。

帰りの家は、西武池袋線の富士見台駅です。

学校帰りには、買い物が無くても池袋のデパートに寄り道していました。

 池袋には、3つのデパートがあります、西武・東武・三越です。

その中で、売り物が一番田舎クサイと感じるデパートが東武デパートでした。

 でも、社長室長を紹介して貰えました!

社長室長を紹介して貰える前は、10%割引の券を貰って買い物をしていました。

メーカー品ならどこも同じです。

他のデパートで探し、品番を調べて同じ物を取り寄せて貰えば、良いと考えました。

『デパートの偉い人だから、何か買う物があれば、安くしてもらえ』

『お願いします』

『大体の物が30%引きに出来るから、ね』と笑顔で言われました。

『本当ですか!?』

 


義兄の友達

2021-10-25 15:52:07 | Weblog

 義兄がどこで知り合ったのか、聴きませんでしたが、

畑違いの大会社の重役が現れ、紹介してもらえました。

 『デパートの偉い人だから、何か買う物があれば、安くしてもらえ』

『本当ですか、お願いします!』

『大体の物が30%引きに出来るから、ね』と笑顔で言われました。

 『え~!?』

『頭は良いし、社長の親戚だし、両方揃っているから、偉いんだよ』

「社長室長」と書かれた名刺を頂きました。