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寺院左0441 釈迦堂の境内 掲示物 釈尊

2018年04月08日 06時21分52秒 | 寺院

 

1 太子誕生

今から2500年ほど前、ヒマラヤの麓のカピラ国の浄飯王と后摩耶夫人との間に誕生されました。その頃カビラ城近くに住むアシタ仙人は、太子誕生にまつわる数々の奇瑞に驚き、太子に拝謁を願いでて抱かれる太子を拝し、はらはらと涙します。「なぜ泣くのか」とたずねると、仙人は「この方は王位につけば仏陀となられる方です」と予言しました。

釈迦伝2 宮殿の生活

ご成婚後、太子は平和な生活を送られた。夏・冬・雨期の3つの宮殿がもうけられ、蓮の池には水をたたえ、庭園には青・赤・白と色とりどりの華が咲きほこり、入浴には4人の侍女がお世話をし、身には栴壇の香をぬり、新しい絹の衣裳をつけ、歌と舞と酒とご馳走の享楽をほしいままにしました。太子はこの栄華の生活に対し「この生活は自分にとってどんな意味を持つのであろうか・・・」と反省され、沈うつな日を重ねるようになってゆきます。

 

3 苦行

世の無常をまのあたりに見た太子は、周囲の人々の言も聞かず出家します。出家修行の旅に出た太子は、真の道が得られぬまま6年間の苦行の生活に入ります。風雨や雷にもめげず、毎日毎日黙々として善定をおさめます。体はみるみるやせ衰え、手足は枯れた葦のようになります。それでも苦行はすべて解脱への道ではないことを悟ります。太子は新たな道を求めるのでした。

釈迦伝4 降魔

太子の成道が近づきました。魔王はあらゆる手段で成道を邪魔します。薄い羽衣をつけた妖艶な魔女3人を近づけ、媚能の限りを尽くし、太子の心を乱そうと企みます。また悪鬼夜叉らがキバを出し、鉾をかざして迫ります。太子は毅然として説法します。たちまち魔女は老婆と化し、悪鬼夜叉は恐れ戦き逃げ去りました。

釈迦伝5 釈尊の成道

降魔の襲来をしりぞけた太子は、心の平和をとりかえし、平等の思いにひたります。過去の宿世を想い起こして、初めに第一の智慧を悟ります。次に生死の相を知る第二の智慧を体得します。次に煩悩を滅ぼし尽く解脱して、「なすべきことは終わった。再び迷いの生を受けることはない」と悟ります。この時、大地は歓喜に震え、神々は天華ら降らせ、天楽を奏でて讃歓します。こうして太子は、世界の人々の供養を受けるにふわしい人、正しい悟りを得た人、即ち仏陀となります。時に35歳、12月8日の明けの明星がきらめいていました。

尼連禅河のほとりの菩提樹の下で、太子は「正覚を得た人」になられたのです。今後太子を釈尊と呼びます。釈尊は千余の弟子をつれて王舎城に入り、その郊外に留まっていました。釈尊を修業中から崇拝していたマガタ国の頻婆娑羅王はこの噂を聞き、多くの従者をつれて訪れ訪れ、説法を聴き、この地に永く留まって化導されんことを願い、王は城外の閑静な場所竹林園に精舎(寺)を建てて寄進したいと申し出ます。これが仏教の最初の精舎で、教団の発展もこれから軌道にのってゆくことになります。

 

寺院 前回の記事 ➔ 寺院左0440 釈迦堂 境内の掲示物 法然上人

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