☆ こにゃんこのケセラセラな毎日 ☆

人生なんてケセラセラ
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幼い時から共に過ごす、ということ。

2008年03月05日 | 子育て思い出話*-* コナン編 *-*
コナンの保育園最後の運動会のお話をしようと思ったのですが、
その前に思い出したことがあったので、今日はそのお話をしようと思います。

運動会本番前に、いつもの如く、親の会で、運動会予行演習の様子の見学
(と、言っても、建物の影からそっと見る)と、事前打ち合わせを行いました。
年長さんになったコナン。落ち着きも出てきたし、それなりに頑張っていたのですが・・・。
年長さんは、ラストに全員リレーがあります。
コナンはトーゼンの如く、スターターになりたがりました。
一番病がこんなところでも発揮されます
年長組さんを2チームに分けて、競うので、チーム力を公平にするために、
メンバーや走る順番を考えるのは大変なことです。
少しでも、柔軟にチーム分けが出来たら・・・と思い、コナンに
「スターター以外も走ってみたら?」とか
「アンカーとか、どうや?リレーの花形やで 後ろから一番やで
などと言ってみるのですが、のれんに腕押し、ぬかに釘
結局、コナンがスターターということになりました。
が、今度はそのスターターがあだに・・・
スターターですから、相手チームと差がない状態で走り始めます。
コナンが先頭を走っている分には良いのですが、相手チームが自分の前を走ろうとした途端、
コナン、相手チームが持っている子のバトンをハッシと掴んでそれ以上離されないようにするんだとか・・・
勝つためには手段を選ばないコナン
先生からは本番までに、コナンに相手チームのバトンは持たない、と意識づけしたい、と
おっしゃっていただきました。
こうして、運動会の楽しみ・・・、もとい、心配事が一つ増えたのでした・・・


さて、思い出したのは、その一年前の運動会での親の会でのお話です。
コナンの1年上のクラスには、肢体不自由の女の子、Sちゃんがいました。
ほとんど車椅子での移動で、自分で移動する時はハイハイをしていました。
運動会の季節となり、その時の年長さんは自分たちでチーム分けを考えたのですが、
そこで問題となったのは、Sちゃんの参加です。
年中さんや年長さんから、保育園に来た子たちは
「Sちゃんが参加したチームが負けになっちゃう
「Sちゃんは見学でえぇやん
と、初めからSちゃんがリレーに参加なんて考えられないという感じだったそうです。
でも、クラスのほとんどが、年少さんから一緒だったメンバーでした。
みんな、「どうやったら、Sちゃんが参加できるか」と話し合ったそうです。
はじめからSちゃんありきで話を始めたのです。
「Sちゃんはハイハイやし、ボクらとおんなじ距離じゃ、無理があるよな」
「どうしたら、えぇかな?」
「距離を短くしてあげたら、えぇんちゃう?」
「それが、えぇな そうしよう
と年少さんからいた子どもたちは納得したのだとか・・・。
年中さん、年長さんから一緒になった子どもたちは
「Sちゃんと一緒になったら負けちゃうよ・・・
と納得いかない様子だったそうです。
その後は、どうやったらSちゃんがみんなと一緒に走れるか、とクラスのみんなで
知恵を出し合い、Sちゃんにどれくらいハンデを付けたら、チーム力が公平になるか
何度も何度も、Sちゃんと共に走って、そして、ハンデの距離を決めたのだそうです。
それを見ていた先生のアドバイスもあり、Sちゃんはスターターで、
小さなグラウンドなので、全員カーブを走らないといけないのですが、それでは
Sちゃんには大変なので、Sちゃん用に直線のレーンを作りました。
つまり、スターターは別々の位置からのスタートとなります。
そして、ハイハイするSちゃんに砂地は痛いだろう、ということで、
Sちゃんのレーンにはゴザが引かれることになりました。

この話をしてくれた、Sちゃんのクラス担任の先生がおっしゃいました。
「年少さんくらいから一緒に育つと、一緒で当たり前、って思えるのに、
年中さん以降だと、自分とは違う。 一緒のことが出来ない。って思っちゃうみたいなのよね。
やっぱり、言葉のやりとりがそんなにいらない時期だと先入観も持たずに接することが
出来るんだろうけど、ある程度成長しちゃうと、やっぱり先入観って持っちゃうんだな~って、思ったわ」

その時の全員リレーは、いくらハンデをつけた、と言っても、Sちゃんはみんなより
大幅に遅れて、チームにバトンを渡すこととなりました。
でも、チームメイトは誰も文句も言わず、受け取ったバトンを持って、全員ビリのまま走りぬきました。
Sちゃんには、「私のせいで、ビリに・・・」と言うような表情は
見られませんでした。
いえ、みんなと走れた、という誇らしい表情をしていました。
もちろん、チームメイトも、クラス全員が、やりぬいた顔をしていました。
見ていて、とても感動したリレーとなりました

この出来事を経験してワタクシ思ったのです。
幼い時から共に過ごす、その大切さを・・・
そして、願わずにはいられなかったのです。
健常者も障碍者も当たり前のように、共に地域で暮らすことが出来たら良いのに・・・と。
偏見を持つことなく、引け目を感じることなく共に生きていける世の中であってほしいと・・・。

Sちゃんは、その後、養護学校に進学しました。
お母さんは地元の小学校に行くことを強く望んでおられましたが・・・
でも、保育園で経験したことを胸に、きっと楽しい学校生活を送っているのだと
ワタクシは思っています。








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コメント (2)
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